


社員全員で執念に受け入れ態勢を整えた。
中津スバルにあるモノを因数分解すると、
モノに含まれる要素はざっくり分けて「ヒト(者)」「物」「金」に分けられる。
その上で中津スバルを因数分解すると「モノ」と「コト」に分けられる。
取材日の朝礼で、
皆に伝えたことは「モノも大事だけどコトも大事にし続けよう」と言う事だった。

一通り本館を案内した後、
そこに置いてる物体を見て、

「代田さん、一体何のためにこれをするんですか」

モノにはフィールドも含まれる。

ここなら大勢来訪されても受け入れられるし、

3人来訪されると聞いていたので、

それを目指す道が正しいのだが、

お飲み物も用意するが、

S・A・Bとは何か。

彼等が最も求めた対象も、
大雨の予想だったのに、
それでは「こと」とは何か。
さすがにそれを言っては面白くない。
どんな取材になったのか、
じっくり発売を待とうじゃ無いか。

北原工房に案内した。

上岡副編集長は思わず言った。

何とも言えない表情に、
その全てが現れている。
一言で答えた。
「好きだからです」

しかし理念や執念はモノでは無い。
それが何かを説明するため、
望桜荘に案内した。

お金を戴く必要も無い。
時には囲炉裏に火を入れると、
夏でもヒトが飽きること無くじっと灯りを見つめている。

きっちり座布団を用意して体感して戴いた。
ナショナルブランドは、
統一感があり清潔で美しさを求めねばならない。

逆に向かう愉しさもある。
全く統一感が無く、
駐車場は解りにくく、
おもてなしはえこひいきで、
お迎えも無意味なお見送りもしない。

夏は麦茶でそれ以外は緑茶。
土日だけコーヒーを出すこともある。
ただし機械は絶対に使わない。
ボタンを押して出るモノを、
「おもてなし」とは思わないからだ。

どんな捉え方でざっくり切り分けるのか。
取材の結果が今から楽しみで仕方が無い。

ご機嫌良く取材に協力した。

彼等が滞在する間、
全く空から何もこぼれてこなかった。
帰った途端に豪雨です。
上岡さん、
あなたたちなかなか魂を持ってますねぇ。
良いご縁を戴き、
心から感謝申し上げます。
また是非お目に掛かりましょう。