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不良老人と真夏の過熱症

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奈良井宿で車を撮影させて欲しいと許可をお願いした。

かわら版やブログで宿場の様子も紹介できる。

いつも快く「そういう事ならどうぞ入って下さい」と、
皆さんに承諾して戴ける。

勿論、お店の前でも一言声を掛ける。
この店のご主人もニコニコ笑って会釈して下さった。

赤い丸で囲った部分を良く見て欲しい。

この頃から挑発的だった。
グループを離れ、
わざわざこちらへ向かってくる。

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どこから見ても撮影中だと解るはずだ。

カメラを構えていると、
わざと視界の中に映り込んでくる。

直感的に「めんどくさいな」と思ったので、
後ろ向きにして撮影した。
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それでも追いついて入り込もうとする。

見かねた同じグループの人が、
「○○さん、邪魔だぞ」と言った瞬間、
待ってましたとばかりに食って掛かってきた。

要点は、
1.お前、入ってはいかんところに入ってる
2.気に入らないから邪魔してやる
3.文句があるならサッサと移してどっかに行け
4.俺が映り込んだって関係ないさ。
俺の勝手にさせてもらうぞ

返した言葉は、
「ちゃんと許可をもらってます」

それでも
そんな事は関係ない。映り込もうが知った事では無い。

一言も発していないのに、
そのような趣旨の事を繰り返す。

実に諄い。
近くに来て欲しくない、
典型的な人種で鳥肌が立った。

「気が散るから黙まっとれ」と一喝した。

ああ面倒くさい。

退いて下さいと一度でも言ったわけでは無い。

怒らせる事を言ったつもりも無いし、
そぶりも見せていない。

ところが最近、
怒りたくて怒りたくて仕方の無い連中がいるようだ。

それも、あちこちにいる。

その上始末が悪いのは、
自分の持つ不満の「はけ口」にする事だ。

誰かを守るためだとか、
その人の事を思って怒るわけでもない。

もちろん他人をお慮らい、
「あえて鬼になる」つもりなど毛頭ない。

その原因は、
まず育った環境だろう。

次に感じる事は、
現在の環境が著しく受容性を損わせるのだ。

このケースでも、
知人が「良識的な事」を言った瞬間に、
自分の怒りに自分で火を注いだ。

もめ事をするために来たわけでは無いので、
サッサと離れた場所に移動して素早く撮影した。

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高速道路でむやみに追い越し車線を独占する人種と、
同じ匂いがした。

だから年上と解っていて、
一喝してしまったのかも知れない。

受容性って大事だ。

まず体が動かなくなると、
心も動きにくくなるのかも知れない。

健康そうには見えない人だった。

それともう一つ、
しっかり運転できるのだろうか。

こういう人達が、
自動運転を喜ぶようになると、
またまたやっかいだぞ。

日産自動車のように、
焦りから不十分なモノを「出来る」ように見せかけているが、
そう言う連中が中途半端なモノに群がると、
とても面倒くさい事になる。

高速道路だけだというなら、
いっそのこと一切追い越し車線に出ないで、
走行車線をキチンとコンボイさせて欲しい。

珍しい光景に出合った。
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信楽焼の里で、
美味しい料理を食べた。

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魚そうめんの温泉卵のせ。
歯ごたえが良く、
出汁が効いて素直な味だった。

こんな年寄りになりたいね。

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この中に何が入っていたと思う。
焼き茄子だ。
夏の食卓を飾る焼き茄子を、
南瓜のすり流しに納めてあった。

ひんやりとした口当たりと、
具合の良い甘さが食欲をそそる。
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器の中にはもざくが入っていた。
梅肉で食べた事はあるが、
きゅうりの酢の物とは面白い。

黄色い「しんじょう」は、
トウモロコシで仕立てられ、
心地よい甘さが口中に広がった。

そしてメインディッシュは鱸だった。
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マヨネーズを使って、
味にコクを出している。
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〆は蛸飯だった。
素直で奥深い味付けだった。

ほっとする素直な美味しさだ。
その店の横に見慣れない信号機を見た。
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単純明快で良いね。
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ろくに車の通らない交差点に、
馬鹿みたいに信号機を設置する。

ほとんど車が通行しない道路で、
なんでわざわざ長時間停車させ、
余計なガソリンを使わせるのか。

諄い信号機が多いと思わないか。
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優先道路を明示するだけの、
素直で簡単な信号機だ。

もっと増えてよい気がする。
そんな事を考えていたら、
窓の外でキャリアカーが稼働し始めた。
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いよいよ本格的にプロジェクトが動き始めた。
シンプルなマシンがナンバーを取得するため、
陸運事務所に向かった。
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2台のエントリーを計画しており、
まず一台目の準備に取り組んだ。
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チーム名もほぼ決まり、
23日の国内B級ライセンス講習会も目前に迫った。

日曜日の講習会は、
午前10時から始まる。

遠慮なく参加して欲しい。

ヒートアップするご老人のように、
根の深い問題を抱えたクルマが目立ち始めた。
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宮山さんのサンバーディアスは、
再現性の困難なオーバーヒートを抱えていた。
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まさに冒頭の話と同じで、
普通に見えるのだが、
何かのトリガーが働くと急に水温が上昇する。

北原課長でさえ、
このクルマを怒らせることができなかった。

そこで役割を引き継ぎ、
何が問題か探り当てトリガーを引いた。
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ほらほら怒り始めたぞ。
クルマの周りを歩き回ったオヤジのやうだ。
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時間を確認し記録を残す。
上昇する時は、
そのまま一気にオーバーヒートしそうな気配を見せる。
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更に上昇したところで出口が見えた。
ここからスピードが一気に下がる。
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すると怒りは簡単に収まり、
水温計が簡単に下がり始める。
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わずか一分後、
ほぼ問題ない状況に水温が下がった。
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停止して料金を払う頃には、
怒りなどどこへやらの雰囲気に戻る。
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原因は概ね掴んだが、
対症療法では内容が甘い。

一発で完治させるには、
まだまだ創意工夫も必要になる。

怒るエンジンも厄介なんだ。

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オーバーヒートの要因は、
高い気温にもある。

鳴りを潜めていた病状が、
隠しきれなくなり現れてしまうからだ。
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このBLEも慢性的な様相を示していた。

原因を推定し、
一足先に処置して実証試験に出かけた。
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狙いはドンピシャだった。
各オーナーの使い方の差も、
オーバーヒートに影響を及ぼす。

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環境はドライで、
夕方なのに摂氏32度と気温も高い。

出かけようとしたら、
翌日の引き渡しに備え、
スタイリッシュなsvxが並んでいた。
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オレンジのSVXに乗りたい衝動を抑え、
次のテストに向かった。

同じ場所を3度走ると、
それぞれのクルマの個性が良く解る。
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このWRXはSTIではないけれど、
走らせると余りの気持ち良さに心が乱れるほどだ。
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クルマが恍惚感を得るために、
人の背中をグイグイと押す。

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3連メーターを装備し、
体調を完全にコントロールできるらしい。

走りの奥深さは相当なもので、
ライントレース性も素晴らしい。

余りの良さに何を履いているのか確かめたくなった。

実は点検を一切任せてしまうので、
自分で見るのは計器周りだけだ。

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信号で止まった時に、
素早く外に出てタイヤを見ると、
ピレリのチンチュラートP1が装着されていた。

なるほどと納得した。
あのタイヤの良さを心底知り尽くしているからだ。

廃盤になると聞いて、
本当に惜しいと思っている。

が、
驚いたのはその先で、
会社に帰り整備報告書を見たら、
「タイヤが減りスリップサインが出ているので気を付けてください」と書かれていた。

そんな大事なことは口で速く言え、
と思ったが、
先入観なくして走ったことも良い経験になった。

何しろ凄いグリップ力だった。

気温が高くてドライターマックだったので、
余計によかったのかもしれない。

ウエットなら危ないが、
ドライの高温化だった。

あまりタイヤに頼らない走り方を、
常に心がけることも効果が出ている。

タイヤの最後の良い所を、
うまく使いきれたのかもしれない。

会社に戻ったら、
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工房の中にオレンジのGC8が鎮座していた。

ナンバーを付けてもらえて、
何となく嬉しそうに見える。
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明日の主役たちも工房にそろって、
なんだか店内がとても華やかになっていた。

華やかな色遣いが、
食欲をそそる。
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赤ワインと野菜は合わないと思うかもしれないが、
美味い赤は食欲をそそるので、
何と組み合わせても美味しい。

それに加え、
吉村さんにもらったピンクのスパークリングを封切った。
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ポンと気持の良い音を出し、
コルクの線が軽やかに飛んだ。
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本当に淡いピンクで、
甘さをほとんど感じさせない。

上品だけど深いのど越しを感じた。
ソムリエの技が光る逸品だった。

吉村さん、
本当に素直なロゼ・スパークリングでした。
家族でおいしくいただきました。
ありがとうございました。

おわり


Commented by 菊池 at 2017-07-22 09:31 x
BLE手を入れてありがとうございます。
高原道路で確認したいと思います。
Commented by b-faction at 2017-07-22 21:50
菊池さん、こんばんは。丁寧に実証試験しましたので同乗させていただきます。お待ちしています。
Commented by うえじま at 2017-07-22 23:43 x
不良老人も高速道路の右側を占領する車も厄介ですね!
老人の扱い方は慣れてないので触らぬ神に・・・ですが、高速道路では、アル・ヴェルやヤンキーチックな車が後ろから来たら道を譲り、彼らに煽ってもらって空けさせるようにしています。
あの派手で巨大な顔面は好きになれませんが、どんなぼんくらも背後に付かれたら気が付くようで、関西圏では10~20秒ぐらいで道が空きます。
Commented by b-faction at 2017-07-23 06:59
うえじまさん、「本当の不良」のくせに当人は不良だと思わないで「正義」だと思う所が厄介ですよ。
Commented by jjtank at 2017-07-23 18:49 x
いまカンボジアにおります。東南アジアに行くと日本よりクラクションの数が多いです。相手に対して邪魔だと伝えるときもあれば、自分はここに居るよという合図の場合もあります。
一方でアウトバーンでは遥か後方からポルシェがパッシングして来ます。
日本において後方に注意をしない人が増えるのならば、クラクションやパッシングも1つのソリューションとなってくるのかもしれませんね。

追越車線を法定速度キープする行為も法定速度超過で追越車線を走る行為も道路交通法違反という点においては同類である点は注意をする必要がありますが、追越車線キープという知識不足や登り坂スローダウンといったスキル不足、トラックの追い越し車線走行は後続車からすると耐え難きを耐えです。
Commented by b-faction at 2017-07-23 19:33
jjtankさん、今晩は。高速道路の使い方がおかしいと言われ、カチンとくる人のほとんどが井の中の蛙です。50年近い古い常識をおかしいとも思わず、下手な運転を正しいと思い自爆していく人たち。そもそも道路交通法も変だけど、「佐藤琢磨に国民栄誉賞」をあげるべきとの声が高まらないのも変だな。
Commented by jjtank at 2017-07-23 21:41 x
現行を正とした場合に対象となる不良と現行を良しとせず本質を考えたところから見えて来る不良は真逆なのでしょうね。

日本独自のルールや文化と国際基準や標準をどう融合させるかは難題です。
例えばスポーツ界において日本はドーピング、薬物投与にかなりネガティブですが、国際標準で言えば特にロードレースなど体力勝負の競技において薬物投与はポジティブです。
なぜ国際基準に合わせる必要があるのか。ここの議論が大切です。
高速道路の法定速度上げる場合は最低速度も上げて欲しいです。
低速車と高速車の速度差が増すのは危ないです。
Commented by b-faction at 2017-07-23 22:36
jjtankさん、流石です。解りやすいロジックをありがとうございました。例えば速度です。「100km/h出すことがいけない」と言ったところで、今の性能を考えればダブルスタンダードになる事は当たり前です。それを変えないのは、国庫に入れる金を搾取するためにではないかと疑ってしまいます。高速で安全に走るためのスキルを持てない事も問題です。トラックドライバーのマナー向上も国の課題ですね。
Commented by Resplendent at 2017-07-24 21:09 x
代田社長こんばんわ。いつも拝見させていただいて、勉強させていただいております。

チントゥラートP1廃止になってしまうんですね・・・。以前社長がオススメされていたので、先日はきかえた(コンチPC5も検討しましたが廃止サイズだったので断念・・・)んですが、走り出しが非常に軽快な上に、ステアリング操作に対する応答が国産のハイグリップ系と同等以上に良くて文句のつけようのない良さでした。
Commented by b-faction at 2017-07-24 21:28
Resplendentさん、良いタイヤですよ。色々な事情があるのでしょうね。欧州勢は普通のタイヤが当たり前に凄くて驚かされる時があります。
Commented by 菊池 at 2017-07-29 22:20 x
今日 OIL交換で 熱に強いのに交換してもらいました。その後根の上高原に行きましたが 水温113度まで上がりました。
同乗お願いできないでしょうか?

BLEの冷却能力がそれまでだといわれれば納得できます
Commented by b-faction at 2017-07-30 07:14
菊池さん、おはようございます。熱に強いオイルですか?それは油膜強化オイルのことですね。ちょっと違うと思います。出張が続くので8月4日なら同乗走行可能です。
Commented by 菊池 at 2017-08-04 22:07 x
本日は、痛風の悪い中同乗走行お付き合いいただきありがとうございました。本日は 水温も104度どまりでしたのでしばらく様子見します。 
Commented by b-faction at 2017-08-04 22:30
菊池さん、先ほどはすみませんでした。お気遣いありがとうございます。またいつでもお出かけください。
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by b-faction | 2017-07-21 22:00 | Comments(14)

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by b-faction
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