越前大野と天空の城
2017年 07月 24日
稲山幹夫さんのお話を伺った。
大野商工会議所の会頭も務められている。
稲山さんにお目に掛かれるとは予想もしていなかった。
見た瞬間にテキスタイルだと解った。
越前大野は大野城をコアに置き、
ステキな薬屋は、
銀行も同じように改められたので、
これはこれで「あり」だと思う。
越前蕎麦よりも、
正直に言うと、
大野市の存在も知らなかった。
商工会議所を訪れるまで、
会頭をされていると言う事も知らなかった。
これがまさに縁というモノだろう。
「おやっ」と思ったのは、
何気なく商工会議所で天井を仰いだ時だ。
なぜこのような演出をするのか不思議だった。
理由を聞くと、
元校舎のためマイクを使うと反響が凄く、
それを抑えるために張ったと言う事だった。
しかし布の質が明らかに良い。
稲山織物の作品だった。
この会社の代表作に、
里芋の葉を見て、
水を弾く様子から、
それをヒントに作られた、
高級な合成繊維がある。
実物を見ていないが、
エクセーヌに負けない商品かも知れない。
最近観光都市として大きな注目を集めている。
確かに産業が衰退し、
人口も減る中で、
どの自治体も四苦八苦している。
インバウンドを含め、
観光で街を活性化させお金を稼ぐ事は、
各地にとって重要な命題だ。
中津川も昔から盛んに狙ってきたが、
以前のブログで語ったように、
「ガツガツしない」独特の土壌があるので、
それほど本格的な町おこしにはなっていない。
リニア開通を控え、
様々な手法を模索している。
「モドキを作るのでは無く、
ホンモノだけを磨いて残す」
これは中津スバルの理念だが、
中津川市にもこの理念が必要だと思う。
景観条例で野立て看板を防ぎ、
高いビルをむやみに作らない規制を掛ける。
そういう事が大野市で進められているのか、
ちょっと興味を持った。
苗木城址も中途半端にいじらず、
このまま磨き続けるのが賢明だろう。
大野市の中心街は、
補助金による改善が進んでいた。
一見すると昔風の近代建築だ。
真ん中のビルも改修が始まっていた。
野暮なモノを作らせないために、
機先を制したと思えば良い。
望桜荘の隣にあるSABも、
このように江戸情緒を感じさせる外壁にしたいと、
以前から考えている。
合わせて食文化にも工夫を凝らした。
市内にある醤油醸造所とコラボした、
醤油カツ丼や、
豊富な地下水で養殖した淡水魚が名物となりつつある。
やはり肉で極めないと観光都市のパンチに欠けるのであろう。
それも良く分かる。
この後、
予想に反してお寺巡りが始まった。
全ての仏教宗派がほぼ揃っている。
これも小京都としての資産だろう。
でも残念ながら苦痛そのものだった。
本音を言おう。
稲山さんの会社見学がしたかった。
次回もう一度お目に掛かれる機会があれば、
ベンツに採用されたシート生地を作る工場を見せてもらいたい。
参加した一番の収穫は、
稲山織物の存在を知ったことかも知れない。
大野市の皆さん、
ありがとうございました。
by b-faction
| 2017-07-24 22:09
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