封を解くと中からずっしり重い包みが現れた。
残暑見舞いが入っていた。
中に入っていたのは、
奥州有数の港町塩竈が誇る、
老舗「梅花堂」の和洋菓子だった。
宮城産の米粉
塩竈の藻塩
ギバサ(アカモク)
この三つがキーワードだ。
三種類のお菓子はどれも美味しい。
この饅頭で度肝を抜かれた。
こんな饅頭を食べた事が無かった。
サブレとは思えないサブレだ。
ウエハースのような表面と、
中に詰まった独特なクッキー風の生地が堪らない。
藻塩が効いてコクのある味。
けれどもサクッとシャープな感覚。
バニラ風の洒落た香り。
味わえば味わうほど、
以前乗ったXVにそっくりだ。
お陰で創作意欲に火が付いた。
管野さんありがとうございました。
ちょっとスランプだったが、
一気に筆が進み、
3時間ほどであらかた書き上げた。
脳が疲れたので無理をせず、
翌朝更に書き加えた。
週末の到着を楽しみにして欲しい。
まだ誰もいない工房の前に佇むと、
青々と伸び始めたスギナとドクダミが目に飛び込んだ。
余程この土と相性が良いのだろう。
抜いても抜いても増え続ける。
やはり植物には多様性が必要だ。
植える努力、
増やす努力も続けないと特定種だけが増え続ける。
手入れは必要だが、
完全駆除を目指す方針を変えようと思う。
クルマにも多様性がある。
様々なクルマが生まれ消えてゆく。
スバル車の持つ多様性を、
これからも正しく細かく紹介し、
お客様に伝え続けようと決心した。
事業性を優先し消えてゆくスバルが多い。
それは一部の顧客から求められるだけで、
多くの顧客から求められないからだ。
だからこそ、
良いものは良い、
駄目なものは駄目だとはっきり言う。
増え続けたドクダミのように、
日本人は一定の方向に走る傾向がある。
それはこれからも変わらないだろう。
一定の方向を向いた時、
無意識のうちに反対を見る。
それは子供の頃からの癖だ。
変えることはできないに等しい。
じゃあ出来ることは何か。
それはいくらでもあるはずだ。
期待してほしい。
皆様からの温かい励ましに対して、
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。