収穫の秋

秋も深まり、

朝夕になると寒暖の差が厳しい。

このシーズンになると、妻からカレンダー用の画像を用意して欲しいとリクエストがある。絶好の撮影日和だった。
東京では様々な収穫があった。特に驚いた事が一つある。軽自動車の世界における、あまりにも低レベルな予防安全知識だ。親しくしている、千葉県で軽自動車専門店を経営する社長が、
「先月の台風には困りました。せっかく衝突被害軽減ブレーキの試乗を準備したのに、雨が降ってるから中止しました」と言った。
えっ？
耳を疑った。
そんな馬鹿なメーカーはどこですか？
「スズキです。用意して説明員まで来てくれたんですが、雨が降ってるからやめてくれと言われました」新型のワゴンＲらしい。
しかも更に驚いたことを聞いた。
「うちの社員の中では、ダイハツよりスズキの被害軽減ブレーキの方が評判良いです」
と付け加えた。
それは面妖な！
とっさに「何を何と比べてですか」、と切返した。
すると、「スズキの方が滑らかに止まるけど、ダイハツは直前で急に止まるから怖いそうです」
あほですか。と思わず失礼なことを行ってしまった。
スバルの常識はスズキでは通用しないらしい。
アイサイト（笑）を軽自動車に初めて装着した勢いはどこへ行ったのだろう。
スペーシアにステレオカメラが付いた時には驚いた（笑）。
どうも聞くところによると、スズキはステレオカメラじゃなくなったらしい。「らしい」だ。あくまでもその点を自分の目で見たわけでは無い。
ダイハツが頑張り、ようやくスバルも軽自動車にステレオカメラを付け始めて、サンバーバンにも採用される。

実に楽しみだ。
実車を見ていない以上、あくまでも推測に過ぎない。
恐らく一般的な単眼カメラとセンサーになったのだろう。
急に止まらせるのには、訳がある。
アイサイトの機能に頼り、漫然運転しないように、あくまでも３段構えで急制動を掛けている。
ダイハツがスマアシⅢを日立オートモーティブから購入したとすると、基幹性能はアイサイトに準ずるはずだ。
だから警告して最後の最後にガツンと止める。それが出来る所が凄いんですよ、そう伝えたが間違っているだろうか。
こんな話が聞けるので、毎月会議に出る必要がある。
今回の会議で、「１０年偉大なり・・・・」をテーマに語った。
その時の資料で、１１年前の弁当の話を例にあげようと思い、その画像を引っ張り出した。本当に偶然なんだけど、こういうデジャブみたいなことが良くあるんだ。今半の弁当は美味しい。１１年なんてあっという間だと言いたかった。いやビックリしたね。そのプレゼンの前にお昼ご飯が出た。
よく似ている。このタイプはそういつも出るわけじゃない。すき焼きではなく牛丼風だが、牛肉を甘く煮た点では大差ない。今回の弁当はおかずも豪華だ。
でも、すき焼きも負けてなかった。美味しくいただきました。
何か予感したのか。
こうして比較すると、「１０年ひと昔」と言われるが、最近はそうでもない。
それほど物価も変わらないし、世相にも大きな変化はない。
大きな事件や災害はあったけれど、何とか日本は頑張っている。
だから思うんだ。
変わりそうで変われないのが現代社会。だから電気自動車にそう簡単に移行しない。
と言うより「出来ない」のではなかろうか。
東京からひとっ走りして、一気に写真を撮りまくった。高速道路の次にワインディングを走り、不整地における走行性能も試した。どのシチュエーションを採用しようか。地味なボディカラーだけど、紅葉を背景にするとカッコ良かった。
次のショットも気に入っている。ＢＬＥはバックシャンなので、この場合で撮影した後姿も良い。
きれいな青空だった。正面に空木岳が見える。宝剣岳の千畳敷カールがくっきり見えた。
空木岳の左にある南駒ケ岳には、擂鉢窪と呼ばれるカールがあるが、ここからだとそれも良く見えた。
山並みの左端に恵那山もぼんやり見えた。

今回の４８時間で８４７ｋｍ走行した。
乗り込むうちに癖が消え、ドンドン良い車に変化していった。
可愛い奴だ。今後の展開をお楽しみに。