ここを見る度に土の大切さを思う。
工房と展示場の境目にある、
緑地帯の環境改善に一区切りついた。

みんなで土に触ると爽快な気持ちになる。
爽快な気持ちになれる「土壌」作る喜びもある。
こうした土壌から色々なアイディアも生まれる。
締め切りを与えられないと、
なかなか書けないものだ。

ラリーが終わり、
かわら版も一区切りついたので、
モーターショーの所感を忌憚なく書き下ろした。
9日頃の発売を楽しみにして欲しい。
それは何かって。
もう少しだけ我慢だ。
直ぐわかるだろう。
名古屋から金田さんがDEにいらっしゃった。
念願のBLEを入手され、

クラッチミートを主体にしたアドバイスを希望された。
今頃スムーズドライブを楽しんでおられるだろう。
DEがレディスラリー参戦の糸口になった。
女性でもスムースドライブの基礎から見直せば、
ラリーを十分楽しめるのでは・・・と思った。
無事完走し証明できた。
何かのきっかけが無いと、
なかなか運転スキルの見直しなどしない。
一週間が早いのはラリーが目前に控えていたからだ。
先週の土曜日は、
オレンジのインプレッサで白いインプレッサを引っ張りながら、
ライントレースの練習を繰り返した。
こうした工夫も、
良い仕事を生むための土壌づくりに役立つ。
丁度その日の前後から急激に寒くなった。
雨がしとしと降る中を、
走り続けて腹が減り、
美味しい蕎麦が喰いたくなった。
中津川に美味しい蕎麦屋は多いが、
特にあお木とくるまやが群を抜いている。

くるまやの蕎麦は独特のヌメリ感があり、
若干えぐみのある独特の風味が魅力だ。
それ以上にかえしの質が良いので汁が旨い。
正直な所を言うと、
ザルやモリだけならあお木が好きだが、
温冷のコンビネーションで考えるとくるまやが断トツだ。

暖かい蕎麦にざるを組み合わせると絶妙な美味しさになる。
普通のざるそばを1人前頼み、
大好物の玉子とじを注文した。

絶妙な甘さが食欲を誘う。
妻は花巻そばを注文した。

海苔の香りがとても素敵だ。
娘は鳥南蛮を注文した。

大きなねぎのシャキッとした歯ごたえが堪らない。
これを取り替えながら、
様々な味を楽しむ。
その合間に冷たい蕎麦をすすり込む。
中津川で楽しむ最高の昼食だ。
美味しい「かえし」を作れる土壌がくるまやにはある。
それに中津川自体に、
蕎麦の美味しい土壌が出来ていて、
どの店のレベルも高くなった。
その日、
練習で疲れたという意見が大半を占めたので、
みんなで夕食を食べに居酒屋へ行った。
中津川で古くから栄える居酒屋と言ったら、
誰もがこの店を上げるはずだ。

「いちふみ」の定番料理だ。
これも海苔の風味が効いている。
創作料理の一つで、
「タコのかくれんぼ」という定番サラダだ。
この店に行くと必ず注文する。

この日秀逸だったのがエビマヨだ。
芸術的に見ても美しい料理だった。
安くて美味しいんで、
いつ行っても満席だ。
いちふみには良い土壌があるので、
美味しい料理がいつもたくさん生まれている。
さて、
一週間前ならすぐ思い出せるが、
一年前の丁度同じ日に何をしていたのだろうか。
急に気になったのでフォルダーを開くと、
F430の画像が出てきた。

そうなんだ。
もう一年経つんだ。
チャールサイトイエローのBRZが届き、
その黄色の美しさに惚れ惚れした。
その日偶然本屋でモデルカーを見て、
イメージがフェラーリに似ていると気が付いた。
その時からますますチャールサイトイエローが好きになった。
それで大展示場の舗装を思い切って進めることにした。
土壌を大切にしたいので、
アスファルトとコンクリートの使用を控えてきたが、
BRZのように車体の低いスポーツカーにとって、
荒れた駐車場がリスクが大きい。
それに10年間経って土のままにすることの無駄を感じるようになった。
不陸が酷く雨が降ると泥が滲み出す。
そこで思い切って透水舗装を施工した。

一年経ってその効果が良く解った。
タイヤや足マットがすぐ汚れたのに、
今では何の不都合もなく乗り降りができる。
丈夫いけど10年経つとほころびも多い。

何とも見苦しい事になっていたが、
舗装したおかげで使い勝手も良くなった。

複雑な形の開口部だった。
そこには花壇も作り芝桜も植えていたが、
出入りするには具合が悪かった。
そこをまっすぐに削り、
スポーツカーでも車体下部を接触させないよう、
勾配も修正した。

一番ひどかった集水桝周辺は、
最も舗装の効果が大きかったところだ。

スロープの泥水が溜まり、
もうどうしようもない状態だった。

真っ平らにして少し盛り上げ、
均一に雨水を染み込ませるよう不陸調整すると、

見違えるような素敵な空間に生まれ変わった。
こうして一年過ぎて石畳を延長することになった。
これは先月の丁度同じ日だ。

石畳が順調に出来上がっている。
完成した後、
先週続いた冷たい雨に洗われた。

ゆっくり観察する時間が無かったけれど、
一週間過ぎたら落ち着きが生まれた。

雨に洗われると、
穏やかで変化に富んだ表情を見せる。

雨が降ると地が固まると言うが、
本当にその通りだ。

舗装部分との接合部も石を敷き直し、

雨に洗われた結果、

今日になって、
ステキな小道が出来上がっていた。
モノを大切にして魂を注ぎ、
同時に周囲の環境を整え続けることで文化が生まれる。
まだ始まったばかりだが、
女性だけのラリーをこの後も燻蒸させたい。

表彰式の前にケースに入った酒瓶を見た。
面白いキャップが付いていた。
見た事の無い赤い封印の蓋が、
酒瓶に装着されていた。
勝者の雄叫びと共にポンポン威勢よく栓が飛んだ。
これは面白いじゃないか。
作り手は当然地元を代表する「女城主」の岩村醸造だと思った。
ふと「買って帰ろう」と思いついた。
コ・ドラを務め妻を完走に導いたマリオに、
ぜひ呑ませたくなったからだ。
お店に行くと、
主の度會さんは中津スバルを覚えていた。
理由を話すと快くその場で詰めてくれた。
夕方で観光客もごった返していたが、
とても親切で嬉しかった。
記事を書きながら、
急にあの酒が飲みたくなった。

そこで電話してお願いすると、
まだタンクの中に残っていると嬉しい返事がもらえた。
黄色いBRZは古い街並みに良く似合う。
それ以上に、
造り酒屋の前に来るとぴったりと息が合う。

水平対向エンジンを醸成し続けたスバルが生んだ、
歴史に残る傑作だからに違いない。
こうしてみると、
「醸造されたクルマに間違は無い」と納得できるから不思議だ。
SUBARUはまだ100年だが、
岩村醸造は今年で130年を迎えた。
いつも行くたびに店内が綺麗に整っていく。

古きよきものを大切に磨く姿が素晴らしい。

「L1酒」のベースは、
この純米吟醸の生原酒だ。
それをタンクに入れ炭酸ガスで加圧する。

こうして作ると味の変化も少なく、
とても飲みやすいお酒になる。

純米無濾過の発泡酒とは一味違う面白い酒だ。
度會さんの作る酒は、
普通酒も美味いので熱燗党には特におすすめだ。
12年前まで枕木もあったそうだが、
けつまずく人が増えたので泣く泣く石を敷いたそうだ。

このトロッコで奥へ米を運び、
出来た酒を表に出していた。
実に味がある

他にも美味しい酒が沢山あった。
紹介したいが今日はこの辺で時間が来た。
いよいよ12月に突入だ。
無事今夜ダイレクトメールも発送した。
土曜日には届くだろう。
今度の土日、
是非中津スバルへ。
良い土壌を作って、
心から皆様のご来店をお待ちしている。