鎮守の森
2018年 01月 21日














































SUBARUが「笑顔を作る」会社というならSTIは「ライバルを圧倒するコンペティターを開発する」工房であってほしいです。抽象的な表現にSTIをひとまとめにしないでほしいですね。

モノ作りから企業姿勢、食への拘りから味覚まで、代田社長とかなり一致したところが多く、何となく同志的親近感を覚えています。
かつてはGT30(BHE)乗りであった自分も、至高ともいえる水平対向6気筒が消えてゆくのは残念でなりません。
私が当時購入したのは、GT30の最終ロット。地元ディーラーが抱える、ほんとに最後の一台でした。サンルーフがないことを除けば、本革シート、マッキントッシュオーディオ、ビルシュタインダンパーに215/45R17POTENZA RE010などフル装備。最終型はスポット溶接の数も半端でなかった。リアゲート付近でも、ほぼ20ミリ間隔で打ってあったように記憶しています。
助手席や後席に初めて招かれたほとんどすべての人が、「この車はなんなんですか!?」とその乗り心地に驚嘆の声を上げました。
氷の上を走るような滑らかさ。それでいて無類のスタビリティ。
実際、西〇〇警察署の元署長をお乗せしたとき、「一体この車は!」と絶句した時の表情が忘れられません。
一般の方でさえ、6気筒の凄さに気づくのに、肝心のSUBARUの社員がそのポテンシャルに気がついていなかったのではないでしょうか。社長が依然おっしゃっていたかもしれませんが、日本人の車に対する感性の低さ。自らの体感で物事を評価できない悲しさ。だから他人に評価ばかりを気にして、評論家記事を鵜呑みにする。
これを書き出すと長くなるので止めますが、もし6気筒を存続させるのであれば、やはりここはBRZ同様TOYOTA様との協業でしょうか。
6気筒をミッドシップ搭載2シーター。そうかつてのMR2の再来です。名付けてMR6! CMは6に因んで6つ子である『おそ松さん』にしましょうか(笑)。至高のスペシャリティカーという位置づけでしか6気筒を残す手段はないように思えます。
トヨタは既に見抜いていますのでそのセグメントのパートナーにBMWを選んでいます。トヨタもBMWの底が見抜けず相当苦労したようですが実を結びつつありますね。SUBARUは本当に6発を放棄すると決めたようですが良いんでしょうか。そう思う毎日ですがお客様がついてくる商品化が出来ないから仕方ありませんね。次は茨の道が待ってると思います。

6気筒の凄さ、素晴らしさは”飼って”みたものでないとわかりません。未だに正当な評価が得られないのは、ある意味日本人の未熟さ、幼稚さと思っています。
例:数値的比較に拘泥し、真に官能的評価ができない。
※官能的評価とは、数値に換算して評価できることではない。魂=スピリットに訴えかけることができるかである。馬力やトルクの数値比較は、馬〇でもできる。
残念ながら、今の日本の「おこちゃまたち」には求めようとしても、求められないのかもしれません。
さて、社長のところも、やはりシェパードを飼っていたのですね。
私もそうですが、犬を飼うならシェパードと決めていますし、二十数年前まで飼っていました。〇〇の警察犬訓練所から譲り受けた子犬でした。その賢さ、凛々しさ、忠実さは、他の犬種では得られないような満足感を与えてくれました。
社長が標榜する「車=家畜」論のとおり、車もそうあらねばならぬと思っています。GT30は、まさにそうでした。
キーをひねった瞬間に、シュンと立ち上がるエンジン。ルルルと心臓の鼓動を感じさせるようなアイドリング。
シェパードの子が散歩に行くと悟ったときに、耳をピンと立て、
尻尾をフリフリするのとまさに同じでした。
いまの飼い犬は10年を超えたBP5ですが、いい犬なんですが、やはりシェパードではない。当世、分かりやすい(扱いやすい)ちびたかわいい犬が多すぎる。
バイエルンの狼に匹敵できるのは、シェパードかドーベルマンしかいない。
男の野生を満足させてくれる車。かつてはスカイラインもそうだったし、1300Gもレオーネもそうだった。マーケットして難しいことは、百も承知ですが、さて。

SVXが出た当時のキャッチコピー。
Five hundred miles a day
当時若手のリーダーとして社内で頭角を現しつつあった小生ですが、後輩どもを集めて定期的に勉強会、学習会を開催していました。皆の頭をリラックスさせる意味で、このキャッチコピーを日本語に訳すとしたら? という命題を与えました。
多くは「一日に500マイル」という直訳的日本語訳。まあ、そうでしょう。でも、それでは車の性能をイメージ化する訳ではないんですよね。
私はこのように訳しました。「500マイルは遠くない」
この車なら500マイルを苦も無く走り切れる。グランツーリスモの本領を表した訳と、今でも少し自慢に思っています。
あの頃の日本車で、東京から本州の最西端、山口県あたりまでストレスなく走れる車は、SVX以外なかったかもしれません。
10年超えたとはいえ、BP5の走行距離はまだわずか55000km。EJ20の本領はこれからと思えば、もう少し飼いならしてゆこうと思っています。
でも、予想外の黒字が出れば、あるいは利益調整のために一台社用車として買っちゃおうということもあるかもしれません(^^♪。