世代交代
2018年 01月 29日
新聞の一面を飾ったのは、
思いもよらない記事だった。
大幅な世代交代だ。
中津川では失敗し、
それ以来負けた方の若い候補の姿を見る事は無くなった。
はっきりと誰が書いた記事なのか、
隣の恵那市の支局長を務めていて、
彼等と知り合わなかったら、
二人ともまだ若く独身だったので、 兄貴分の土屋さんと弟分の古家さんのコンビは、
古家さんは念願の恋人を射止め、
身を固めるとはまさにこの事だ。
スクープの効果は抜群で、 そんな事を思い出しながら一日が始まった。
ヘッドライトウオッシャーカバーだと課長が判断した。
ほぼ間違いなさそうだ。 しかし裏返して重ねると、 次にGP系のXVを確認した。 こちらも微妙に違う。
店頭に並ぶクルマと照合したが、 こんな僅かな部品でも、
だからこそ本当の意味で、
そんな当社の在り方を見て、
ところが功を奏したのはFF車の存在で、 なかなか思い切ったオーバーフェンダーを持ち、 走らせるとさすがにSUBARUらしく、
二代目のXVも派生車であることには変わりがないが、
今度は始めからXVありきで開発が進んだ。
美濃加茂市では一足先に成功したが、
脇の甘さで足元をすくわれた。
その選挙も同時に行われたようだ。
自治体が違い、
しかも地理的に正反対の位置関係だと、
誰が市長になろうともさほど興味をそそられない。
しかし新聞記事を読んで、
岐阜には相当な閉塞感があったのだと気が付いた。
しかも候補者は粘着力の強い男だ。
そして明るい。
女房の面構えも良いので、
きっと良い政を進める事だろう。
最近は様々なメディアの人と接する機会が多い。
ほとんどの人たちが、
優れた記者魂を持ち、
真摯に報道とは何かを追求している。
「こうありたい」と感心する場面にもよく出会う。
はっきりと誰が書いた記事なのか、
新聞は分かるようにしているので素晴らしい。
記者の名前を見て驚いた。
何と古家政徳さんの記事じゃないか。
しばらくお目に掛かっていないが、
活躍ぶりを見て安心した。
苦しい事や辛い事、
また楽しくて未来のある事も語り合った。
当時の中津川支局長だった土屋さんとも仲が良くて、
色々な場でお互いに良く勉強したものだ。
岐阜放送でCMを製作することも無かったであろう。
二人ともまだ若く独身だったので、
たまには羽目を外すこともあったが、
記事をまとめるうえでも、
社会貢献の上でも良い働きをされていた。
世代交代を感じる節目でもあった。
素早く結婚に持ち込み、
今ではかなりのパパぶりらしい。
こうした背景が活躍の源だろう。
さほど時を置かず、
「岐阜新聞砲」が炸裂した。
直ぐに彼等も幸せな家庭を築いた。
活力朝礼で部品を整理していたら、
誰が置いたか解らない謎の部品が現れた。
何の?
というと、
みんな一緒じゃないの、
と結構いい加減なことを言う。
なので展示場に出て一つ一つ、
クルマごとに照らし合わせて確認した。
まず最も可能性の高いBR系レガシィで確認すると、
切り込みの角度が微妙に違い別物だった。
それならもう一世代前の、
GVF系WRXはどうなのか。
ピタリと合うクルマは一台も無かった。
デザインにおける世代交代を感じた。
なぜならこのような台形から、
徐々に平行四辺形に形が変わるからだ。
レヴォーグは勿論の事、
現行のレガシィも平行四辺形だ。
デザイントレンドは世相に合わせ浮揚しても、
その根底にあるフィロソフィは、
なはり一本の線で強固に繋がらないといけない。
なので、
これから先の方向性を、
今からしっかり見守る必要があると感じた。
たかが部品一個でと思うかもしれないが、
デザイナーが変わるたびに、
コロコロとスバルのデザインフィロソフィーが変わっては困る。
会社のフィロソフィーが浮足立ったので、
SUBARUと社名変更した途端に負の要素を背負った。
原点はモノ作りから笑顔づくりへと、
つまらぬ逃げのスローガンを掲げ、
大切な戦闘能力開発を疎かにした。
デザインフィロソフィーも重要な戦闘能力の一つで、
笑顔よりも凄味が必要だし、
優れた造形を歴史的に継承する執念が必要だ。
過去に造形言語というキーワードを引っ張り出し、
面白くて温かみがあるデザインが顔をのぞかせた。
それが受け入れられず、
悪戯に時が過ぎ、
金属的で冷たいデザイントレンドになった。
ようやく長い冬を抜け出し、
世界最先端のデザイン性を発揮するブランドになった。
ダイナミック×ソリッドは、
デザインを量子的に捉えた素晴らしいフィロソフィーだ。
だからこそ静かな世代交代の中で、
キチンと今のデザイントレンドを、
最低でも20年は続ける必要があるだろう。
不易と流行とはまた違う、
人間の本能の中にある遺伝の様に、
切っても切れない何かを燻蒸するのだ。
SUBARUはFRからスタートして、
RRで橋頭保を築き、
FFで自動車会社として昇華した。
4WDは優れた駆動方式だが、
FFの誕生に比べたら「派生」に過ぎない。
優れたサンバーはRRだと思っている。
素直な走行特性をもち、
静かで振動の少ない居住空間は、
他の商用車を寄せ付けない魅力を持つ。
大切に温存していたRWDのサンバーが嫁に行くと、
同じように大切にしていたRWDのトラックも、
ステキなお客様のところに嫁ぐことになった。
ガルパンを大切にして、
RRの良さを味わおう。
決して完全ではないこのクルマを、
いつの日にか元の状態に蘇らせる。
そのために磨き続ける。
スバルを輝かせることは、
関わる上での宿命だ。
今日も遠方からお客様がいらっしゃった。
安曇野の深澤さんが大切にするサンバーは、
既に20万キロを超えている。
ところが実にストレスなく、
不思議なほど気持ちの良い走りが出来た。
このサンバーの駆動方式は、
最もシンプルなRRの5MTで、
駆動損失が非常に少ない。
それが功を奏している。
最近色々な所が軽くて快調になり、
それがかえって心配だとおっしゃる。
確かに消えかかる前の炎は勢い良く燃えると言う。
そんな心配は飼い主だから出来るのだろう。
出来る限りサポートさせて戴きますので、
今後とも宜しくお願いします。
今のSUBARUで主役に上り詰めたXVは、
元はと言えば起死回生の一発を狙った派生車だった。
過去のグラベルEXでの失敗を反省し、
かなりラギット感のあるクルマだった。
海外での販売を重視したので、
日本仕様の開発に予算が回らず、
嵩上げ車高を与えられないクルマだった。
面白そうなクルマだと買ってビックリ玉手箱だった。
車高が低いので以外にもレーシーに感じた。
最終的なマイナーチェンジを施されたシャシーは、
リヤの踏ん張りが見違えるほど良くなった。
気に入っていたクルマがお得意様の下に渡り、
それがお役御免になって再び戻っていた。
世代交代の最後を飾ったこのクルマは、
中津スバルにとっても記念すべきクルマだ。
だからいずれ蘇らせる。
世代交代したとはいえ、
このデザイントレンドもまだまだ捨てたもんじゃない。
インプレッサの冠から解き放たれた。
そして完全に独り立ちしたと世間に知らしめた出来事が、
スバル初のハイブリッド登場だった。
そして世代交代が潜に進みつつある。
乗ると良く解るが、
むしろG4とSPORTの方が派生車のように感じる。
抜群のデザインセンスがあるから、
まだまだこの先もラギット感を際立せるだろう
何かを予感させる。
それはありとあらゆるシーンでの世代交代だろう。
それが岐阜市の様な、
若い世代の躍進となるのか、
中津川市の様な膠着した世代交代になるのか、
神のみぞ知るだろう。
しかしSUBARUを蘇らせるには、
相当な若い起爆剤が必要だろう。
ジェネレーションを超えて行け。
そこに活路があるはずだ。
by b-faction
| 2018-01-29 21:57
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