久し振りに栗おこわを食べた。
母が炊いて届けてくれたそうだ。
最高の塩加減ともちもちの食感だ。
久し振りに食べた「おふくろの味」だった。
食べなれた味なので、
思い出すのも速い。
休日の工房は静まり返っていた。
リフレッシュ車検のレガシィが仲良くピットに並ぶ。
既に整備を終えテストを控えた斎藤さんのBLEと、
いよいよ整備が始まった福島さんのBP5だ。
前夜はかわら版の詰め込みで忙しく、
工房の隅々まで目が行き届いていなかった。
その姿を確認し、
工房と洗車場も良く見た。
綺麗に清掃され何も問題が無かったので、
出かける準備を整えた。
そして再びGT3のキーをひねった。
良く見るとメーターバイザーの細部まで拘りがある。
の縁取りがピアノブラック仕上げになっていた。
ようやく届いたXVのB型を、
二日ほど通勤に使って馴染ませて、
いよいよ本格的に高速道路を走らせた。
走行距離はあっという間に500kmを超えた。
デビューから1年経ち走り味に変化が出て、
全体的な雰囲気が変わった。
SGPを作り慣れてきたのだろう。
これまでの試乗では感じなかった、
とても豊かな特性を垣間見ることが出来た。
次の土日で展示会を開くので、
興味のある方は是非乗ってほしい。
テンロクは当然2リットルに比べ、
動力性能で劣る。
特にトルクが足りないので、
スペックを見ただけだと、
つまらないクルマのように思えるだろう。
ところが乗るとスペック以上に気持ちが良い。
昔からスバルは動力性能で他社に引けを取った。
スペックで比較すると、
特にレガシィ以前はその差が顕著だった。
でも水平対向エンジンは良く回る。
その特性がSUBARUをスポーティにしていた。
スポーティに走らせると、
SUBARUらしい側面が引き出せる。
床までアクセルを踏んでエンジンを回せば良い。
特に3000rpmからのピックアップが良く、
高速道路で面白いほど走る。
確かに先方の道路状況が詰まってきて、
追いついて速度が落ち、
道を譲ってもらって加速する時はトルク不足を感じる。
でもそこで躊躇わず、
アクセル全開にすると良い。
ポンポーンとCVTにステップ制御が入り、
面白いほど良い音で加速する。
この味付けが良いのと、
クルマ全般に駆動抵抗全般が少ないので、
スペック以上に加速フィーリングが良い。
300kmくらい乗れば分かる。
普通の試乗では難しいかもしれないが、
その証拠はいっぱいあるはずだ。
とにかく気に入った。
残りの2台が届くのが待ち遠しい。
このクルマより更に軽い。
3台も導入し全部仕様が違って、
一台も2リットルは無い。
それが何を意味するか。
ちょっと想像してほしい。
終わり。