食感や味そのものがBLE型レガシィB4と良く似ている。
斎藤さんのレガシィが完成した。
走行距離に応じたメンテを施した。
更に10万キロ以上走る世界を目指して欲しい。
3.0Rにはブラックフェイスのエレクトロミネセントメーターが装着される。
車検で予防整備を済ませ、
オーナーの元に帰す前に念入りなロードテストを施した。
峠にはまだ雪がたくさん残り、
辺り一面冬景色だった。
初期型BLEは車高調整式サスや、
ピローボールマウントで少し硬さがある。
でも走行距離も短く良い個体なので、
次の車検でさらに手を加えるとビックリするほど良くなるだろう。
気温は1℃しかない。
時計は半日ほど狂っている。
既に夕暮れが近かった。
初期型のマッキントッシュ付きなので、
センターパネルに品格を感じる。
この時から液晶のディスプレイが組み込まれ、
ボタンを押して瞬間燃費や平均燃費も表示できるようになった。
位置的にマルチファンクションディスプレイ(MFD)の元祖だろう。
この変遷を見ると、
将来が読める。
いよいよ屋外リフトのリプレイスが始まった。
長い間活躍してくれてありがとう。
既にアームが外されて、
魚の骨のように放置されている。
まさかリフトを修理出来ないとは、
導入した時には思いもよらなかった。
非常に便利で使い続けたいが、
部品が無い以上直せない。
直したくない事情もあるだろう。
保証できない。
同じタイプの代替品も無い。
でも放置しておくわけにはいかない。
塩を洗い流すのに欠かせないし、
社員を危険に晒すわけにもいかない。
限られた時間で選択肢は少なかった。
次に油圧シリンダーの部分を抜き取り、
油圧操作部の撤去が始まった。
同時に新しいリフトに置き換えるため、
段取り良く作業が進む。
ボルトが全て外され、
ピストンが抜き取られた。
ピッカピカでまだ使えそうな色をしている。
時々スムーズに下がらない。
油圧が上手く抜けないのだろうか。
動きが不安定だと聞いた。
そんな事を聞くと、
突然下がったら危ないなと思う。
本来ならどこの何が悪いのか詳しく見たいところだが、
今更それを見てどうなる訳でもない。
時間の無駄だから全て委ねた。
直接何が起きたのか見たわけでは無いが、
不具合の報告を聞いたなら決断は早い方が良い。
それで交換を決意した。
ぽっかり空いた穴はあっという間に埋められた。
油圧操作部の取り外しが進む。
次のリフトの設置が始まった。
手際よく1本目の柱が立った。
実は門型リフトの設置には大きな苦労がある。
不陸が激しいからだ。
そこをボルトの高さで調整し、
何とかうまく置き換えられないか挑戦が続く。
ようやく形になり、
苦労が良く解った。
この地域は河岸段丘なので激しい傾斜があり、
それを上手く活かして社屋を作った。
なのですぐ脇を清流が流れるし、
自然の良さが溢れたユニークな施設になった。
だから良い事もあれば困る事もある。
工場への乗り入れを考え、
可能な限り段差を減らしながら、
工房の床を真っ平らにする必要がある。
更に検査ラインを有するので、
そこまでを見越してレベルを決め、
水はけも考えなければならない。
その結果、
屋外に専用の1柱リフトを設置した。
それは使い勝手が良かった。
だが、
事故が起きてからでは遅い。
思い切って安全なリフトに交換した。
しかし場所を取るし雨が当たると弱い。
作業性は悪そうだ。
このままだと機構部が錆びる。
だから後から合わせて作り直す事は、
かなり苦労が伴いがちだ。
後期型BP5の希少車が、
ついに美しく仕上がった。
後期型となりB-SPORTは商品力を大幅に高めた。
8wayのパワーシートが運転席に備えらえ、
ほぼベースグレードながら商品力を大きく高めた。
特装車のコンビネーションメーターは、
エレクトロルミネセントのブラックフェイスになった。
キーを入れると針がスイープし、
明らかに高級感が漂う。
SOHCエンジンの売れ行きが良く、
NAのDOHCが全く売れないスパイラルに落ちていた。
理由は第三次オイルショックだ。
そこでB-SPORTをはじめ、
様々な特別仕様車で販売を強化した。
後期モデルからテレスコピックステアリングが付き、
レガシィのベースそのものが、
当時の増田PGMの手によって徹底的に高められた。
その最たる特徴がSI-DRIVEで、
GTや3.0Rのメーターには液晶グラフィックが追加された。
それがマルチインフォメーションディスプレイの原型だ。
インパネセンターパネルの質も高まった。
パナソニックが全面協力して一番見易い位置にナビが移動した。
最初からこうしておけばよかったと言うのは簡単だが、
ここまでこの規格が世の中に浸透すると、
当時は読めなかったのだろう。
リフトと同じように、
すでに出来上がった場所へ、
違う規格を押し込むのは大変だった。
ナビを使い回す文化も出来上がった。
音楽ソースの環境変化も、
この後HDDナビの躍進に繋がった。
大成功した四代目インプレッサは、
その辺りを冷静に分析し、
的確なコスト配分でまとめ上げた。
大型2連メーターの中央にごく簡単な液晶表示を置き、
MFDをカラー液晶化して最上段に持ち上げた。
そして規格通りの2DINナビを一等地に置けるよう工夫している。
すっぽりと綺麗にキャリーオーバーしたナビもおさまるし、
顧客志向に合わせたナビのマルチベンディングかを促進した。
その結果、
ナビキャンペーンで純正ナビも販売促進が掛けやすくなる。
しかしこの数年でナビの環境変化も大きく、
間も無く2DINも時代遅れになるはずだ。
XVのインストルメントパネルを見ると、
その辺りが良く解る。
カラー液晶のMIDをメーターの中央に置き、
必要な情報を提供する。
こちらの切り替えは前のブログで紹介した。
色々な設定が可能だ。
そしてMFDのスイッチも使い易い場所に移動し、
様々な機能を持たせるようになった。
しかしほぼキャリーオーバーのMFDでは、
誠に魅力が乏しく、
今の過渡期をの実に表す仕掛けに過ぎない。
ヘッドアップディスプレイや、
全面LCDのメーターに比べ意味が薄い。
特にナビの汎用端子からMFDに情報を表示するのは、
もう子供だましに過ぎなくなった。
切り替え方法が表示され、
誕生日のセットや画面の選択など機能がふんだんにあるようで、
実は中身が非常に乏しい。
今後はコネクティビティも視野に入れる必要があるけれど、
はっきり言って固定費が増えるようでは困る。
と言う事はスマホとのリンクが相応しいが、
クルマ自体がスタンドアローンで使い易くないと意味が無い。
携帯電話がまだまだ深化し、
この後の情勢は不透明な部分が多いからだ。
特に自動運転が最高の技術などと、
幻を応用では困る。
コネクティビティの強化は、
諸刃の剣なので、
かえってシンプルなクルマが欲しくなる人も居るはずだろう。
フェイバリット画面を出して、
切り替えようと思った。
けれどもあまりに陳腐なので止めた。
今度導入する1.6iには廉価版のMFDが付いている。
パドルシフトも無ければ、
X-MODEも付いていない。
けれどもそれ等は制御面での追加に過ぎないので、
基幹性能に大きな差は無いと思う。
だから一番安いクルマに乗りたくなった。
そんな事を考えながら、
最新のXVを運転していて気が付いたことがある。
ナビの無いセンターパネルを見て「おやっ」目を見張った。
上の写真を良く見ると、
ゼロ次安全にこだわるスバルの割に、
MFDの出っ張りが大きい。
ナビ装着部を見ると奥行きにかなりの余裕もある。
MFDのてっぺんからこの位置まで、
ズバッと削ぎ取りスマートリンクのLCDを納めることが容易なのだろう。
将来このクルマをベースに次のWRXやレヴォーグがデビューすると、
きっとこの辺りの謎が数多く解けるはずだ。
と言う事で、
スマフォとリンク環境が整い、
指先でぺらぺらめくれる専用端末が、
BP系の時代に舵を切り直す可能性を感じた。