実体経済で物の価値が常識的だった頃に、ステキな乗用車を買って戴いた。
安曇野から小松さんが、
ロイヤル車検で来訪された。
お互い忙しくすれ違いが多かったので、
本当に顔を合わせるのは久し振りだった。

載せきれないほど沢山お土産を戴き、
本当に有難うございました。

S401が風のように去っていった。
昨今Sシリーズだけでなく、
GC8のtype-Rに、
とても異常な値が付いている。
確かに良いクルマだ。
だが相場の動きはとても正常とは言え無い。
10万キロを下回るからだろう。
何と163万円の価格で落札した。
これはとても正気の沙汰ではない。
狂った時代には狂った方向に物語が進む。
現在平成30年になり、
世の中の動きがまたまたスパイラルの様相を示す。
10年前の今頃は、
あちこちで架空経済が破たんして、
大変な世の中になっていた。
今の働き方改革どころではなく、
大量の希望退職者が募られたり、
理由の曖昧な第三次石油ショックが起きた。
あの頃も大変だったし、
平成8年頃もすさまじく経済が荒れた。
10年周期でスパイラルは続く。
最近怖いのは、
若者が仮想と実態の区別がつかない状況の中、
明らかに異常だと思われることを、
異常だと認識できず過ごすようになった事だ。
実に痛い。
昨日飛び降りたから、
ちょっと足が痛い。
なぜ飛び降りたか。
全滅したと思ったセキレイの中に、
一羽だけ難を逃れた者が居たからだ。

ここに秘かに身を隠していた。

飛び降りて逃げることが出来たのは、
一羽だけ成長が早く、
かろうじて舞うことが出来たからだ。
しかし身を隠すだけでは、
また何かに襲われるだろう。
上空の電線に親鳥が留まり、
雛の行方を見守っていた。
但しこれでもう完全に悪者だと思い込まれた。
行く先行く先に、
二羽の親鳥が頭上で付きまとう。
命懸けを乗り越えると進化する。
命と引き換えに失うものを退化と言う。
退化は進化の対義語ではなく、
進化の一部だと教わった。
ヒトの作るモノは全て改善の積み重ねであり、
それを進化と呼ぶのは相応しくない。
最近SUBARU国内営業のユトリ世代は、
簡単に「進化」という言葉を使うが、
モノの本質をもっと深く追求した方が良いだろう。
彼等の使う日本語のレベルが、
明らかに滝沢カレン化している。
タレントなら面白いで済む。
だが自社のクルマを正確に伝えるプロに、
カレン言葉は似合わない。

久し振りに素晴らしいエンジンを味わった。
チジミ塗装は剥げやすいけど、
こいつの状態はすこぶる良かった。
現在ではこのエンジンを、
329馬力の出力まで引き上げた。
もう終わりだと思う人も多いかもしれない。
だが、
既にSTIはそれを超えるパワーユニットを開発した。
エンジンというものは、
単に数値だけでは語れない。
回転フィールやトルク特性など、
開発の苦労が多ければ多いほど味が良くなる。
ユトリ世代には味音痴が多い。
セントラルキッチンで安全管理された食品、
ましてやファストフードを食べ過ぎたなど、
どっぷりと家畜化された人類に、
敏感な味覚などあるはずがない。
家畜化されるとクルマに興味がなくなる。
ほら、
思い当たらないか。

あえてこのクルマの名を伏せよう。
これらのクルマも狂気の相場の中にある。
理由はロバスト性と運動性能だ。
運動性能を因数分解すると、
軽量×ダンパーストロークとなる。

そして最新テクノロジーを満載したタイヤを与えると、
10年前には感じられなかった新たな能力も知ることが出来る。
ウエットグリップの確かさと、
異様なまでに敏感なライントレース能力だ。
SUBARUの株価は昨日も上がり、
些細な理由で上下を繰り返す。
何かが起きるとバランスを崩し、
そのたびに株の動きで利ザヤを得る者が居る。
SUBARUの関係者も大変だ。
安かった時代に入手して、
自社株を沢山持っていたとしても、
下手なことをするとインサイダー疑惑も疑われる。
なので、
ヒトの本性を見ることは簡単だ。
自分だけのことを考えたら、
逃げ出すのが一番良い。
そうして本性が炙り出されていく。
株価同様にSUBARUのブランドがつくと急上昇する。

これを10個持ってれば8万円の資産だ。
しかしそれは実態ではなく仮想だ。
同じことがインプレッサ STIバージョン22Bにも当てはまる。
あのクルマの性能は、
実態においてインプレッサ史上、
トップテンに入るのも疑わしい。
しかしストーリーはトップクラスだ。
そのストーリーが今の価格とリンクするのか。
しない。
既にその世界から足を引いたからだ。
仮想経済を見れば見るほど、
スーと冷静になれる。
いよいよあと半年で、
久し振りにSTIから実体経済に沿うクルマが誕生する。
楽しみに待とう。