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仏の顔

ショールームの色模様が鮮やだ。

オークブラウンのアウトバックから、
チャールサイトイエローのBRZに役者が変わった。
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花の咲くシーズンには黄色が映える。
鮮やかなソリッドカラーはスポーツカーに必須だが、
量産ラインでは色のコントロールが難しく、
1000台の生産が既に限界を超えていた。

残念ながら日本には100台しかない。

これは賢明だった。
買う人は限られた方が良いだろう。
日本にはその良さを解る人が少ない。

パールを入れたらダメなんだな。

早く鮮やかなソリッドホワイトも復活して欲しいが、
生産管理が難しいから無理かもしれない。
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色って難しい。
来月の感謝デイは23.24の両日だ。
その封筒の制作に着手した。

色もレイアウトも全て妻が一人で考え、
その原案をベースに意見を出してまとめる。

今回のリボンの色調はなかなかのもので、
彼女のデザインセンスが印象的だ。

色々なセンスを生かして、
刺さる企画を思案中だ。

クルマにもセンスが必要だ。

但し国ごとに文化的な背景が絡むので、
その辺りは実に難しい。

ある国にとって平気な事が、
ある国では絶対に許されない。

日本では「雨漏れ」だろう。

でもイギリスでは平気だ。
「濡れても良いなら送るよ」
この絶妙なキャッチフレーズを見た途端、
体中が痺れた。

縁あって譲って戴いた時、
絶対に大事に守ろうと思った。

そういう時には入れ物が必要だ。
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今ではここの中で鎮座している。

その仲間に出会って、
思わずドキンと心臓が高鳴った。
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実物を見たのは初めてで、
別に欲しいわけでは無いが、
奇妙に心の襞に引っかかった。

10万円ぐらいなら連れ帰っても良いと思った。
文化財として近くに置くと、
社員のクルマに対する見方が変わる。
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欧州ではクルマの黎明期に家具職人がボディを作った。

日本ではそんな文化は当然無いに等しい。
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籠や人力車がせいぜいで、
家具職人がクルマに関わるはずなど無い。
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ダッシュボードやドアのインナーパネルに、
ウオールナットを用いている。

でも日本人が扱った後だと、
こんな程度に成り下がる。

クルマを丁寧に扱えと言いたい訳ではなく、
文化的背景を知らないと価値が出ない。

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当社の保存車を維持するのも大変な苦労が伴うので、
このクルマも満足な状態に維持することは、
余程の覚悟が無いと困難だろう。

それでは何故、
このクルマに目が留まったのか。

SUBARUと大いに関係があるからだ。

このクルマをデザインモチーフに、
商品鮮度の大幅な向上を目指して出来上がったクルマがある。

それが平成7年の暮れに誕生した、

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このクルマだ。

きっかけはそこから二年ほど遡る、
平成5年の12月1日に起きた。

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誰かは知らないが工業デザイナーがサンバーベースに、
ハウステンボスの園内車を開発した。

それがとてもカッコ良いので、
量産車に焼き直されて発売が決まった。

仏の顔も三度という。

コーチビルダーが手掛けた作品を、
日本流のプラスチッキーな技でオマージュしても限界がある。

三度目の作品は大失敗し、
それがきっかけで安易なデザインから脚を洗った。
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しかし「バン天婦羅」のように、
「笠武乱華」も今見ると新鮮で面白いので、
こういう際物を好む変わった人間には好まれるだろう。

娘が言うには、
愛車としてこのクルマ以外に考えられないという。

変わったオンナだ。
「笠武乱華」もソリッドなグリーンで生まれたなら、
もう少しイメージが変わったかもしれない。

シルバーやボルドーでは面白みに欠けた。

そこが成否を分ける、
ちょっとしたセンスの差になったのだろう。

その娘と意気投合していることがある。
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このグリーンは、
もし竹中さんが社長じゃなければ、
この世に生まれなかったかもしれない。
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くるくる光によって色を変える不思議な色調だ。
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R2には11色のボディカラーが用意され、
そのどれを採用するか検討した時に、
鶴の一声で全11色の採用が決まったと聞いている。

だからピスタチオグリーン・メタリックを、
店頭に並べパラダイムの転換を目指す。

R2のカラー戦略で一番失敗したこと。
それは、
オリジナルの色調を、
カタログ上で全く再現できなかった事だ。

ピスタチオグリーンは、
とても良く出来たアースカラーなので、
本来ミドリ好きが多いスバリストには刺さったかもしれない。

色が多すぎて、
逆に雑な商品展開になってしまった。

ピスタチオグリーン同様に、
とてもセンスが良いのに、
国内展開で失敗したクルマが他にもある。
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日本人の眼には、
どうしてもアースカラーが美しく見あないのだろう。

文化の差もある。

障子やのれんなど、
軽くて優しい建具を好む。

同じ民族同士で、
海に守られ侵略の恐れも無い。


片や常に侵略を恐れ、
重いドアや鉄格子を重視する文化は、
クルマのドア一つとっても拘りが違う。

当然のこと、
単純な色より燻蒸した色を好む。

セージグリーンはとても良い色で、
光に対して色をくるくる変えた。
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現物を見せれば刺さると思ったが、
思惑が外れだれも見向きもしなかった。
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今なら自分で乗ってでも大切にしたが、
あの当時は辛抱できずに売り払った。

恐らく海外に流れただろう。

セージグリーン後、
現行モデルでジャスミングリーンが誕生した。

もう少し色味がある。
だが海外では好評だが、
日本では今一つ人気が無い。

そんな過去を振り返り、
新型フォレスターのジャスパーグリーンを見て、
思わず虜になった。

但し実物を一回も見ていない。

もしR2のようにカタログ再現性が悪いと、
またセンスの良い顧客にそっぽを向かれてしまう。

だっていつまでも馬鹿の一つ覚えで、
卵色の混じったパールホワイトでは芸が無さすぎる。

だからジャスパーグリーンが届くまで、
ピスタチオグリーンを愛用し、
アースカラーの良さを噛み締めたいと思うんだ。

セージグリーンや、
ジャスミングリーンを超える優良色として栄えるか、
あるいは「仏の顔も三度まで」の習わしに陥るのか。

前者になると賭けた。
だからジャスパーグリーンを選んだのさ。

興味のある人、
是非意見を聞かせて欲しい。












Commented by さとたく at 2018-05-31 18:04 x
ヴァンデンプラ・プリンセス、私も欲しい一台です。(そもそも私には似合わない!)文化的背景をしっかりと学ばないといけないです。
さて、グリーンカラー、どれも味わいがあっていいのですが、フォレスターのアースカラーは、日本のように密集した街並みだと、地味に見えてしまうのではないでしょうか。
Commented by b-faction at 2018-05-31 19:05
さとたくさん、今晩は。さすがに良くご存知ですね。このクルマを見た時もアースカラーが似合うと思いました。実車はオークブラウンそのものですね。ソリッドの中間色的なグリーンも良いし、メタリックも素敵です。肝心な事が一つあって、日本人の瞳に溶け込む色味の有無ですね。それがあれば日本の風景に負けず融合して美しくなると思います。カラーチームは狙って黄味を強くして緑感を下げてますので期待できます。
Commented by hanaemon1234 at 2018-05-31 23:40 x
こんばんわ。
ADO16、さすがにこの頃は都内でも見かけませんねぇ。私には似合わないので欲しいとは思いませんが、いい雰囲気ですね。MGと並べて見てみたいですね。
ところで、私は昔、印刷の工程の写真製版のレタッチという仕事をしておりました。ご存知かとは思いますが、4色のドットで表現しなければならない限られた条件のなかで色を正確に再現するのはとても難しいのです。製版で苦労して作っても出来上がった印刷物は、よく見ると判るのですが、一枚一枚色が違って見えたりします。特に微妙な中間色はインクの乗り具合で全く違う色になってしまいます。高価で少量な美術書ならともかく、大量に印刷されるカタログ・チラシ・雑誌では正確な色の再現はなかなか期待できないでしょう。使用する紙によっても全く違う物の様に見えます。実車も光の当たり方や見る角度によって全然違う印象を受けます。現物を見てもらえるのが良いのでしょうが・・・。
Commented by 元BG5乗り at 2018-05-31 23:46 x
初めてコメントします。
私は色弱で緑色の認識しづらいのですが、ジャスミングリーンのフォレスターを見かけて、こんな色があったのかと驚きました。遠くからだと暗い感じがして、近づいて初めてその鮮やかさに気づかされる、私はそう感じました。
新型のジャスパーグリーンやホライゾンブルーも期待しています。
Commented by b-faction at 2018-06-01 06:56
hanaemon1234さん、おはようございます。僕も毎月かわら版でそれを実感してます。だからけっこう紙に拘った作りですよ。
Commented by b-faction at 2018-06-01 06:58
元BG5乗りさん、期待して下さい。キープコンセプトが良い方に向かっています。ブルーも側面のプレスラインが際立つ調色です。クオーツブルーとは一味違うそうですよ。
Commented by 中原 at 2018-06-02 10:46 x
 社長おはようございます。

あのクルマは娘さんのだったんですね、時々写真の中に一緒に写ってたので気にはなっていたのですよ。

若い女性はこうした懐古調で可愛らしいクルマを好み人が多いんですよね、ビストロは実家近所に住む幼馴染の奥さんが永いこと乗ってたし、ボクの義妹はミラジーノを持ってますよ。

 車のカラーコーディネートって難しいんですよね。いくらいい色でも車種によっては似合わないし。

そういえば、社長がソリッドの白の渇望されていますが、今月末に今のクルマから、前に乗っていたクルマに乗り替えます。
その車がソリッドの白なのです。

今度はその車とじっくり付き合っていきますが、どの色が一番耐候性が高いかと考えてみるとソリッドの白という結論になってきます。表面が劣化して粉を吹いたり黄ばんでくることはありますが、色が抜けてしまうことは無いし、クリヤー層との層間剥離もないですからね。
Commented by b-faction at 2018-06-02 14:07
中原さん、こんにちは。そうですね。昔、カローラを下取りした時に塗装が薄くなっても目立たないので驚きました。アルシオーネを売っていた頃、ボクシーで大ヒットしたカローラがそうでした。今とは本当に環境が変わりました。トヨタもカローラとクラウンだけは死守したいでしょうね。
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by b-faction | 2018-05-30 23:04 | Comments(8)

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