しまった!
髪を切った時に、
うっかり言い忘れた。
湯シャンにしてと。
常在菌のおかげで、
せっかく少しづつ増えてきたのに、
彼らには気の毒な事をした。
髪型を見て、
マリオと初めて出会った日を思い出した。
彼は東京から、
名車に乗ってやってきた。
たった402台の限定生産車だ。

写真の頃と、
お互いあまり変わらないね。
S402は歴史に残る名車だ。
ニュルブルクリンクのオールドコースで、
STIが究極のGTとは何かを、
徹底的に極めたクルマだ。
当時、
BMWのM3と、
かなり良い線まで競える実力を持っていた。
しかし、
SUBARUは最も好調なアメリカに軸足を移した。
それは当然だ。
最も稼げる場所でクルマを売るのは「正義」だから。
その代わり代償も払った。
だから、
Sシリーズの「4」はもう作れない。
完全に封印だ。
3番以降は永久欠番とせざるを得ない。
「S」シリーズの「2」と「4」には明確な差があり、
どちらも捨てがたい魅力を持つ。
ニュルに的を絞ると解る。
もしギンギンに攻めて、
4周分のチケットを一気に使い果たすなら、
間違いなく「2」が愉しい。
もっと言えばRA-Rの出番だ。
「2」では不満な部分が完璧に消える。
だから攻めるならRA-Rだろう。
ところが「4」は全く違う特性を持つ。
しなやかで強靭な特性は、
丸一日かけてニュルのコーナーを一つ一つ学ぶクルマに相応しい。
BMWの持つ、
ニュルブルクリンクのレクチャーカーは、
「4」の走行特性に極めて近い。
だから本当に腕のあるドライバーは、
将来のS209よりも、
むしろS403の誕生を求めるはずだ。
だが、
その誕生は100%ありえない。
ベースが無いから仕方がない。
あんな開発資金は二度と捻出できないし、
出来たとしても投資の方向が昔とは違う。

諦めていたら「奇跡のクルマ」を発掘した。
それも当時の開発者がイチオシした、
ミッドナイトブルーのボディを持つS402だ。
しかも走行距離は2万3000キロに満たない。
孫子の代まで残せそうな、
究極の逸品を遂に入手した。
BL系の最終型をベースに、
STIが満を持して投入した名車だ。
当初は6気筒の搭載も計画されたが、
ボディの大幅な構造変更を伴うので、
開発費が重くのしかかる。
結局、
得意のターボを磨くことで、
結果的に重量も軽く、
価格も買い得になった。
バランス取りされていないが、
入念なエンジンチューンが施され、
「S」らしさに何の疑いも無い。

届いてから徹底的に分解して、
隅々まで綺麗に整えた。
内装の様子は、
まだ新車の頃を思わせるようだ。

トランクの中も全て外して、
洗えるものは全て綺麗に洗い、
隅々までスチームクリーナーで清掃した。
掃除しなくても良いくらい綺麗だった。
奥の方に見えるのは、
S402専用にSTIが開発した、
フレキシブル・フロアバー・リヤだ。
マルチリンクのリヤサス上部を締結した、
STI珠玉の専用開発パーツだ。

ミセス大鶴の技も光る。
丁寧に丁寧に美しさを更に蘇らせる。
ドイツ出張から戻る頃には、
テストできる状態に仕上がるだろう。
今夏のイチオシとして、
完成が待ち遠しい。
楽しみだ。
そんな事を考えていたら、
マリオから、
「相談があるので8月7日に訪問したい」とメールがあった。
その頃ならドイツから戻り、
一息ついた頃だから問題ない。
歓迎しよう。
楽しみに待っている。
単身ドイツに乗り込む以上、
現地で万全の体調を維持せねばならぬ。
昨年は痛風を持ち込み、
皆さんにご心配をかけた。
だから先週から泳ぐように心掛け、
きついレクチャーに耐える体を目指した。
昨夜もヨガに向かい合い、
キチンと可動領域を増やした。
稲村さんにご心配をかけた血圧も、
何とかコントロールできている。

ヨガの前に血圧を測った。
合わせて2か月ごとのボディチェックを受けた。

あっという間に半年が過ぎていた。
体重は1kg増えているのに、
結果は良いと判定された。
体脂肪が減った分、
筋肉が増えているからだと言う。
ヨガは確実に血圧を下げる。
事後計測は以下の通りだ。

V字腹筋で500カウント後、
体重測ると少し増えた。

充分な水分を補給した影響だ。
好調だからと言って油断は禁物だ。
ブログのジャンルを登録を変えないかと促された。
そう言えば変なブログが他所から越してきて、
自動車のカテゴリーに入った。
それと一括りされたらちょっと不満が残る。
なので、
より適切なジャンルを探した。
あった。

お馴染みの常連さんもいるじゃないか。
ここの方が居心地が良い。
最近気が付いたが、
「ファン限定公開」のブログも作れるようなので、
より深く突っ込んで捉えることも考える。
普通のブログと使い分けながら、
日々の更新を続けたいと思う。
皆さん、
どんどんファン申請して欲しい。
待っている。
ところで、
思わぬことを思い出した。
昨年の東京モーターショーで、
実はあのクルマにじっくり座っていたのだ。

まだ発売される前だった。
要点は、

専用4輪駆動システムMxDrive
V型8気筒4.4LMツインパワー・ターボ・エンジン
ドライブロジック付き8 速M ステップトロニック・トランスミッション
最高出力441kW(600馬力)
最大トルク750Nm

インテリアカラーも良かった。
クールで好感が持てる。

カーボンルーフを採用した。
ほら見なさい。

ちゃんとした良いクルマは手抜きをしない。
把手ではなくインナードアハンドルには、
しっかりしたグリップが付く。
赤いボタンがステアリングの微妙な位置に二つ並ぶ。

記憶させた設定を好きな時に取り出せる、
M1とM2ボタンかな。
圧倒的な推進力と走行性能により0-100km/hの加速タイムは3.4 秒
0-200km/hまで11.1秒と驚異的だ

シンプルなインパネ
多機能だが見やすいモニターはコネクティビティも考慮した

高回転型エンジンの詳細
最高出力441kW(600ps)/5,600~6,700 rpm
最大トルク750Nm/1,800~5,600rpm(先代モデルに比べ70Nm増大)
この最大トルクの発生回転領域にも注目だ。
信じられぬほどフレキシブルなエンジンになっている。
ドライブロジック付8速Mステップトロニック・トランスミッションは、
シフト・チェンジの時間を大幅に短縮

ドライブロジック付き新型8速Mステップトロニック・トランスミッション
ドライバーは、ドライブロジック選択スイッチによってシフト特性を3段階から選択
「モード1」
効率的な走りをサポート
「モード2」
シフト時間を短縮し俊敏な走りが可能
「モード3」
シフト時間を最大限短縮するため、
マニュアル・シフトに慣れたドライバーなら、
複数のギヤを飛び越えたシフト・ダウンも可能

このクルマが霞んで見えた。
さあ、
どんな走りを見せてくれるか。
ニュルが呼んでいる。
血が騒ぐぜ。