以前から述べている、
SUBARU車のドアグリップについて、少し考えてみたい。
レヴォーグSTIについてコメントがあったので、ここでもう一度、
「なぜグリップではなく把手を使う」のか考えてみよう。
これはあくまでも個人の主張であり、真意の裏取りをしたわけではない。
新型レヴォーグが登場した時、既にSUBARU内部では、このブログで発信する様々な主張に対して、好感を持たない人達が居た。
しかし逆に理解を示す人も多かった。
むしろそちらの方が多いと感じるほどだが、商品開発の元締めが、プレミアムなものでは無く、バリューで利益確保が容易な方向に舵を切った以上、それを否定する土壌は既に無かった。
そのような人の下で開発が進み、今のSUBARUのクルマが揃った。
あからさまに分かった事は、そのような人は自分のことしか考えないので、サッサとSUBARUを見切って、騒ぎの起きる前に去った。
だから今は少し事情が違う。
レヴォーグがデビューしたモーターショーで、
上級PGMの増田さんに会って確かめた。増田さんは、はっきり言わなかったが、やりたくても出来なかったのだろう。四代目レガシィを支えた彼でも、ベースが決ってるから無理だったに違いない。
竹中体制のプレミアムなクルマ造りから、新体制のプレゼンなクルマ作りに移行した。
こうしてクルマ作りの基本が変わり現在へ至る。
つまり「プレミアムなクルマ」と言うあいまいな商品より、明確な長所を解り易く消費者に伝えられるクルマになったのだ。
そこをまず知っておく必要がある。
そして優先すべきクルマ作りを、着実に進めた事が良かった。
だから蕾から一気に花が開くように、スバルブランドは成長したのだ。
しかし基幹性能の向上より、プレゼンテーションを優先して一気に成長したので、例えばドアのインナーグリップ等にその端緒が現れている。
出来てしまったものに、あれこれ言うよりも次が大切だ。
いまさら後戻りできないので、未来を変えるしかない。
だから、しつこいほど外に向かって言い続けた。
でも流れは変わらなかった。ただ、この質感低下を反省していない訳でも無い。最近では、把手の内側にこざかしい細工をするようになった。
把手だと開発工数を減らせるし、部品統一で原価も抑えられる。
これが一番の理由としか思えないのに、絶対に認めようとせず言い訳をする。
そもそも原因は日本人の勤勉さを、むしり取るような陰謀から生まれている。
「昔(サブロクの頃)の様にやれ!」とまでは言わないが、こんなに休んでばかりいて、本気で中国より進んでいると言えるのだろうか。
それよりも深刻なのは、先進分野における国際競争力だ。
そこで中国に勝てると思っているのだろうか。
危機意識を持たないユトリ世代が、次のレヴォーグでも把手を使い続ければ、確かにお先真っ暗だ。
だが、レヴォーグの後席が、日本人の用途に合わせ分割方法が見直された。これは大きな前進だった。
「暖簾に腕押し」と書いたが、暖簾にもう一つの意味を込めている。
日本人は暖簾をドアの代わりに使ったり、障子のような粋な建具を持つ素晴らしい民族だ。
ガッチンガッチンな鉄の扉など好まないし、軽く開け閉めできる建具が好きだ。
欧米人に比べ、女性の繊細さは群を抜いている。
そういう世界でがっちりしたドアは好まれない。正直言って、ドイツのホテルでドアを開閉する時、生半可な気持ちで掴んで、指の血管を損傷した事もある。
生活文化の違いだ。
時にはあの重いドアが恋しくなる。
日本のドアだと、強風時に持っていかれてしまうが、あちらのドアにはそんな心配はない。
軽自動車にさえ電動スライドドアを標準化する、アホな国民性はさておき、「繊細」という観点だけでクルマを作ると、「把手で十分だな」と言う設計になる。
それが嫌だから、軽自動車から撤退する事を大賛成したんだ。
それなのに、今やホンダのつまらないクルマ作りと変わらない。
軽自動車を作っていた頃の感覚が、SUBARUの脚をまだ引っ張ているのかな。
他の日本車と横並びになろうとするのは、いかにも残念で悲しい事だ。
SUBARUの中にモグラ叩きが居たとして、そいつがサッサと逃げ出したなら、チャンス到来と考えて欲しいな。
本来のSUBARUがやるべき事を、「やれる方法」を考えて進めて欲しい。
まずアイサイト一辺倒では、ますますクルマの運転が下手になる。
中央車線維持や、アクティブレーンキープなど、キチンと運転できるものには邪魔な存在だ。
もっとシンプルに原点回帰する事も、これからのSUBARUが考えるべき重要な課題だろう。
沢山の「うんちく」だけでなく、スバルには沢山の「スキル」がある。
そのスキルこそが「自主開発力」だ。簡単に真似のできない伝統技術だ。
その伝統技術を炸裂させた、凄いクルマをそろそろ見せて欲しい。
株価が実力以上に上昇し、SUBARUは栄養を摂りすぎたせいか、カラダの可動領域が狭くなっているのだろう。
振り返ると、自分のカラダでも同じ事が起きた。
40代にぶくぶく太って、一気にカラダの調子が悪くなった。
一生懸命歩き、泳ぐ素晴らしさを知り、何とか現状維持ができている。
その上でヨガを知ったが、ここまで奥が深かったのかと思い知らされた。
そしてこれほど続くとは、想像だにしなかった。
もし続けてなければ、先月のドイツ人と一緒に過ごしたトレーニングに、とてもついていけなかった。
一週間ぶりのヨガの前、いつものように血圧を測った。
すると血圧の健全化が見られた。ヨガが終わり、
同じ血圧計で計測した。
少し上昇したが、
かなり難しいポーズが連続したので不思議では無い。
以前なら絶対にできなかったポーズが、
何とかやれるようになった。
インストラクターはもともとダンスの先生で、
安室奈美恵のダンスが得意だと言う。
言葉の間違いは多いけど、
明るい性格で、
とにかく教え方が上手い。
キッズダンスを教えているので解り易いのだろう。
いつもほとんど女性の参加者ばかりで、
今回もオトコは二人しかいなかったが、
違和感なく付いて行ける。
「やる気」が大切だ。
レッスンの内容も毎回少しずつ変わる。
これまでのプログラムと違って、
難しいポーズが徐々に取れるよう工夫されている。
外部から派遣される講師は、
やはり本気度が違う。
社員のプログラムだと、
毎回同じ事の繰り返しで、
しかも「やる気の無さ」が人によって見るからに現れる。
仕事で仕方なくやっていると、
感じさせてしまうのだ。
すると参加者が一気に減る。
もし外部の講師が同じ状況に陥れば、
人気の無さを示す事になるので、
その仕事を失う事になる。
ここにプロ意識の明確な違いが出る。
インストラクターが変わり、
止むを得ずヨガに出たのだが、
これは正に天からの啓示だった。
話は変わるが、
先日の周防で起きた2歳児の救出を見て、
このジムの体制と重なって見えた。
仕事で「探させられる」場合と、
自らの使命感で「探しに来た」場合の差だ。
その差が「問診」に出たのだろう。
この問診を軽視すると、
ろくな事にならない。
それは中津スバルも例外ではなく、
判断ミスが生まれる根幹には、
必ずと言って良いほど「やらされている感」がある。
仕事に取り掛かる前に、
必ず問診するよう命じてある。
ところがベテランほど軽んじる。
曖昧な問診は禁物だ。
しかも他の人が受け付けた場合、
自分で問診する気にならないと、
それはもっと甘い仕事に繋がる。
他人の内容を鵜呑みにし、
思い込みで作業する奴にはまともな仕事はできない。
判断ミスが生じるからだ。
「それはなぜか」について、
徹底的に視線を落とし、
原因の根を掘り返さないと解決に繋がらない。
だから状況を詳細に聞くことが、
その問題を解決する早道になる。
ニュースを詳細に見ていないので、
これが思い込みなら指摘して欲しい。
幼児を救出したボランティアの男性は、
家族と面会してから救出活動に向かったと、
ネット上に溢れるニュースで読んだ。
これが問診だ。
医療の世界で当たり前でも、
整備業界ではまだまだ足りない。
その上、
人が足りない人が足りないの連続だから、
そもそも自分の職場に、
一体何が求められているのか判らなくなる。
この異常な夏休みが、
何故当たり前になったのだろう。
それがユトリ世代には当たり前になり、
日頃の就業姿勢にも影響が出始めているのではなかろうか。
病院が人命を救うのと同じように、
自動車整備工場はクルマを救う使命がある。
なのに、
当たり前のように横並びで10日も休む。
その姿勢に、
明るい未来はあるのだろうか。
無い。
体重は300gほど増えた。
美味しいものを間食するので、
少し我慢が必要だが、
当分は無理だね。
お酒を良く見たら、
凄い貴重品だった。
井端さんに戴いたお酒には、
「数量限定品」と書かれていた。
「そこに行かないと買えない」と仰ったので、
普通の酒では無いと思っていたが、
改めて同封されていたパンフレットを読み直し事実を知った。
ちょっと分かり難いが、
生酛(きもと)とは、
古来の日本酒製法をさす。
要するに自然界に居る酵母をうまく取り込み、
酒母を作る醸造法だ。
即ち日本人が長い年月をかけ独自に編み出した、
自然酵母の純粋培養技術なのだ。
製造工程が物凄く難しいし、
失敗する可能性も高い。
特に酒母(酒の種のようなものかな。酛ともいう)を作るための、
山卸(やまおろし)の工程が一番厄介だ。
それで明治時代に生まれたのが、
山卸廃止酛で、
これを通称「山廃仕込み」と呼ぶ。
ここにも「うんちく」が山ほど詰まっている。
山廃造りの方に目が行ってしまったので、
パンフレットを見て疑問に思った。
どう見ても山卸の様子を誇っている。
ポートフォリオが凄い。
なるほど、
沢山の「うんちく」が入り乱れている。
「スキル」を有する事が解る添え書きも立派だ。
力のある酒蔵のラインナップらしく、
かなりの力技が滲んでいる。
生酛をフラッグシップに置き、
山廃をスタンダードモデルに置いている。
しかし右端の方に行くと、
酒母に生酛系を用いるが、
アルコール添加を否定していない様子も見える。
なるほど、
酒母造りに速醸系を用いず、
呑みやすく安価な酒も提供するのが、
この蔵元のコンセプトだ。
スキルを解りやすくプレゼンする、
今のSUBARUと良く似た酒蔵だ。
改めて井端さんに戴いた瓶を見ると、
はっきり「生酛」と記されている。
井端さん、
素晴らしいお酒をありがとうございました。
いつかこの蔵に赴き、
純米無濾過の「生」を味わってみたい。
物凄く高性能で、
それは恐らく「S402」の味を持つはずだ。
戦後のコメ不足の時期に、
アルコール添加が許された日本酒が、
一度崖っぷちまで追い込まれた。
生酛を作るのに、
働き方改革は適さない。
日本古来の働き方から生まれる酒だ。
軽自動車主流、
電動化技術優先のクルマ作りで、
めちゃくちゃになった日本の自動車業界も、
恐らく崖っぷちに立つだろう。
そこから本質を重視した「クルマ」が、
純米無濾過の生原酒のように誕生する日を待ちたい。
その前に、
その味が解るドライバーを増やさねばならない。
ヨガや水泳、
それに超高速走行スキルの鍛錬で、
思わぬ効果が出た。
まず薄毛傾向に歯止めがかかった。
娘に時々むしり取られるので、
頭頂部はいささか心配ではある。
ところが明らかに減っていく一方の前髪に、
一定の歯止めがかかった事が見受けられた。
また、
視力が回復し普通免許が裸眼の条件で交付された。
大型免許の条件である深度視力も、
前回、前々回と結構苦しんだのに、
今回は簡単にパスした。
免許の更新から戻ると、
立派な袋が置かれていた。
中には素敵な包みが入っていて、
開けると初めて見るお菓子が詰まっていた。
手作りの焼き菓子は、
知多郡東浦市にあるお店の製品だ。
お品書きを見て、
イートインできることも解った。
生のケーキなど、
かなりのレベルで美味しいのだろう。
普通の洋菓子屋さんが、
物凄い実力を持っていることが、
地方のお菓子屋でよくある。
和洋両方を扱う店は、
大概どちらも中途半端だ。
この辺りにもそう言う店があるけれど、
そう言う店に限ってプレゼンが巧みだ。
何事もそうだが、
道を究めるなら絞った方が良い。
知立から西村さんがいらっしゃって、
ドライブエクスペリエのAプランを体験された。
ステキなお土産をありがとうございました。
とても喜んでいただけたので嬉しかった。
また是非お目に掛かりましょう。
DEに使命感を感じる。
一人でも本物の味が解る、
スバラーやスバリストを増やしたいからだ。
さあ、後半の日曜日が来る。
鋭気を養うために、
今夜もお酒を楽しもう。