出張から戻ったら、
初物が置いてあった。
もう「栗きんとん」の季節が来た。
中津川の栗きんとんは、
とてもシンプルだが濃い味が特徴だ。
同じ味を、
中津川以外の近隣にある「栗きんとん」は出せるか。
それが出せるようで出せないのだ。
そこが面白いんだ。
なぜかと言うと、
そこには中津川独特の文化性があるからだ。
良い意味でも、
もっと言えば悪い方の意味の多い
中津川古来の文化性だ。
それに揉まれると、
とてつもなく強くなる。
中津スバルも例外じゃない。
同じような名前を纏った、
ロードサイド展開の分家風和菓子屋もあるが、
そもそも洋菓子と並行して、
上手い和菓子が創れる訳が無い。
最新の経営分析に基づいた、
ドミナント展開も一見派手で見事だが、
菓子の味には真実が宿る。
インプレッサもシンプルだが濃い味がある。

ドミナント展開の急速に伸びた和菓子屋が、
本家の名を付けるも本家のような味が出せないように、
クルマ業界にも同じ事が言える。
希薄なのだ。
SUBARUも同じで、
全国にドミナント展開するディーラーで、
ガンと売れるようになると、
「本家」中島の血統を強く持つ頃程の、
濃い味は出せなくなった。
それを振り返るには、
22Bのようなクルマに乗ると良く分かる。
たまに間違った方向にカスタマイズする人も居るけれど、
本来このクルマはGT的なしなやかさが魅力だ。
図太いトルクを持つエンジンには、
しなやかな脚が必須だろう。
出張中に良く分かった。

エンジンに火が入り、
遂に安全な動作確認もできた。
それで次に、
サスペンションをリフレッシュさせる工程に移った。

徹底的にリフレッシュして、
本来の持ち味を取り戻す。
可能な限り、
現在新品を調達できる部品に関しては、
必要な数が揃うか、
事前に確認してから交換する。

完全な状態に戻した。
オーバーホールが終わり新品同様だ。

当初の設定だ。
ブレーキもオーバーホールして、
完全に終われば後はテストだ。
さあ。
いよいよ最終コーナーだ。
出張から帰ったら、
駒ヶ根の山本さんから大きな包みが届いていた。
嬉しいお土産をありがとうございました。

これは楽しみだ。

皆で頂きます。
またお目に掛かれる日が楽しみです。