人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フォレスターのギヤ比を考える

最初に結論を言っちゃうと、
電動化でどんどん高性能化する事は良い事だ。

但し複雑化の一途をたどる。

更に長寿命化とは逆に、
決めた寿命を全うさせる設計に変わる。

そして最もシンプルな組合せは、
自然吸気の内燃機と、
マニュアルトランスミッションだと帰結する。

クルマのカラダには色々なモノが使われている。
日々の改善で軽くなる部分もあるけれど、
どんどん肥満化し成人病の要因が増した。

ヒトのカラダには、
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20453779.jpg
オノレの意志で喰ったモノが使われる。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20462052.jpg
最近、
油揚げにはまった。

これは妻が付知町で買ってきた。
評判の良い味付けでオーソドックスな三角形だ。

良く行く長田屋さんの油揚げも美味い。
シンプルそのもので、
揚げたての姿を見ると、
思わず鷲掴みして喰いたくなるほどだ。

先日テストの途中で油揚げを買うと、
「沢山もらったので良かったらどうぞ」と、
「きくらげ」を戴いた。

生のきくらげを見るのは初めてだった。

長田屋さんの近くは、
比較的気温が低いので栽培に適しているのだろうか。

コンテナに半分くらい、
生のきくらげが入っていた。

長田屋の奥さんの話では、
湯豆腐と一緒に似て、
ポン酢で食べると美味しいらしい。

面白い食べ方を聞いたが、
自宅では娘が創作した。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20463708.jpg
もやしときゅうりを合わせて、
おひしたしになっていた。
美味しかった。

きくらげの様に、
それ自体は味が無くても、
周りの味を生かして食感を楽しむクルマがある。

eーBOXERのエンジンは、
正にきくらげのおひたしだ。

それ自体は味の薄い直噴エンジンだが、
水平対向エンジンの歯応えは悪くない。

それをモーターの味で加給するので、
料理全体として見た場合に旬の美味しさを楽しめる。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20253450.jpg
ちょっと面白いクルマで、
野山を駆け巡った。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20465978.jpg
台風の影響が残る会社の裏山に上ると、
いよいよリニアモーターカーの車両基地建設が始まっていた。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20471729.jpg
マグレブ式リニアモーターカーは、
日本が世界に誇る独自技術だ。

開発段階では電磁波の影響を強く受けたが、
最新型は周辺環境も含め、
磁気シールドが徹底的に施された。

実はeーBOXERも高電圧が行き来する領域を、
徹底的に磁気シールドで覆っている。

直ぐ近くで始まった工事を見ながら、
近くで国鉄中央線の複線化工事が進む頃を思い出した。

蒸気機関車デゴイチが、
テスト走行で行ったり戻ったりを繰り返した。

もくもくと黒い煙を上げ、
白い蒸気を吐き、
独特のムンとする匂いをまき散らした。

でもあの匂いに嫌悪感は無い。
真黒になったけど、
ガッシュガッシュと徐々に鼓動を高める様子は、
生き物に似た感覚をまき散らしていた。

だから惚れちゃうんだよな。

随分あちこち追いかけ回し、
一日中線路の近くでカメラを構えたな。

そんな小学生時代が懐かしい。

超伝導のマグレブが、
いよいよ商業運転に入る日が見えてきた。

軌道上の様に、
給電が容易な場所は電気の力が便利だ。

容易に給電できない場所だと、
まだまだ内燃機が有利だ。

それらに対してハイブリッドはいくつかのメリットを持つが、
一番有利と思われる長所は、
エネルギーの回生だろう。

但し背負うものが増える。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20254924.jpg
水平対向4気筒のターボエンジンは、
ガソリン大食いの筋肉系だと思われがちだ。

だが、
それは大食いさせる刺激的な乗り方をするからで、
過給効率の良い所を使うと、
それほど燃費は悪くない。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20260275.jpg
【車名】
SUBARU FORESTER 2.0XT
【駆動方式】
AWD(全輪駆動)
【型式】
CBA-SH5
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4460×1780×1675
ホイールベース(mm):2615
トレッド前/後(mm):1530/1530
最低地上高(㎜):225
車両重量(kg):1470
最小回転半径(m):5.3
乗車定員 5名
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20572851.jpg
【エンジン】
EJ20/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブターボ AVCS
内径×行程(mm):92.0×75.0
圧縮比:9.0
最高出力kW(PS):169(230)/5600rpm
最大トルクN・m(kgf・m):319(32.5)/2800rpm
【燃料供給装置】
EGI
【ステアリングギヤ比】
16.5:1(可変ギヤレシオ)

早速コックピットに乗り込んだ。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20533955.jpg
純正ナビにリヤカメラをライン上で装着した、
G-BOOK α(アルファ)仕様だ。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20561660.jpg
これは音声認識システムを持つ。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20544200.jpg
右上の発話スイッチを押すと、
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20551454.jpg
スポットランプの上にあるマイクが音声を拾う。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20554331.jpg
正直言って初めて使ったのだが、
意外に便利なのでちょっとビックリした。

ところが携帯電話に内蔵されるようになり、
時代の節目となっている。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20485839.jpg
夜になって、
もう少し走り回った。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20491040.jpg
クルーズコントロールも付いている。

フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20492603.jpg
この頃からプッシュスタートシステムも当たり前になった。

フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20494149.jpg
SI-DRIVEを使えば、
省エネ運転からスポーツ走行まで変幻自在だ。

こんなエンジンを搭載しても、
最近はトレンドに乗れない。

本当はお家芸なのに、
縮小せざるを得ない原油高が聳えている。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_20500410.jpg
悪路踏破力と高速安定性を両立した、
ACT-4式フルタイムAWDは、
軽いトランスミッションと組み合わされて快活に走る。

既に8Wayパワーシートにはシートヒーターを装備して、
今とほぼ変わらぬ利便性を備えていた。

このモデルは、
なんと一回もマイナーチェンジすることなく、
その使命を全うした。

それほど飽きの来ないクルマだった。

こんなクルマはかつて存在した事が無い。

だから、
マイナーチェンジに備えて用意していた、
タンカラーシートは出番を失った。

それが後々、
WRXのA-Lineに受け継がれた。

過去の歴史を良く見ると、
雄弁に今を語る。

このクルマがもし5MTだとしたら、
どんな味なのか。

既に当社のストックには、
二代目SG5のMT車がある。

あのクルマはWRXの匂いをまき散らすが、
このクルマはどんな味だろう。

それを想像するには、
トランスミッションのギヤ比が参考になる。
SH5の5MT車の変速比は、
1速 3.454
2速 1.947
3速 1.296
4速 0.972
5速 0.738
減速比 4.444
実はこの変速比、
先代SG5のターボ車とほぼ同じだ。

唯一違う所は、
SH5のパワーアップに合わせ、
三速が僅かにハイギヤードになった。

このトランスミッションの調律を見て、
愛機と比較したくなった。

愛機はインプレッサスポーツの1.6i-Lブラックレザーセレクションに、
スバル最後の5速マニュアルトランスミッションを搭載した4輪駆動車だ。

【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4420×1740×1465
ホイールベース(mm):2645
トレッド前/後(mm):1510/1515
最低地上高(㎜):145
車両重量(kg):1260
最小回転半径(m):5.3
乗車定員 5名
【エンジン】
FB16/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブデュアルAVCS
内径×行程(mm):78.8×82.0
圧縮比:10.5
最高出力 115ps/5600rpm
最大トルク15.1kgf・m/4000rpm
【燃料供給装置】
電子制御燃料噴射装置

ギヤ比を比較しよう。

変速比GP3  SG5(H14)  SH5(H22)
1速 3.454  1速  3.454 1速  3.454
2速 1.888  2速  1.947 2速  1.947
3速 1.296  3速  1.366 3速  1.296
4速 0.972  4速  0.972 4速  0.972
5速 0.738  5速  0.738 5速  0.738
減速比 4.444 減速比 4.444 減速比 4.444

これが冒頭で触れた、
最もシンプルなクルマだ。

自然吸気モデルでありながら、
5速マニュアルのターボ車と、
ほとんど変わらぬギヤを持つ。
三車ともローは同じだが、
インプレッサはテンロクなのに
2速が他の2台よりハイギヤードだ。
更に3速はSH5と同じだけれど、
SG5よりハイギヤードだ。

それまでの資産を上手く使って、
軽いクルマならではの調律を見せた。

こういうデータを頭に置き、
峠を走らせると、
また一味違った楽しみが増える。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_11343321.jpg
つまり、
慣らしが終わった後、
かなり面白いテンロクになりそうだ。

エンジンが回る様になったら、
峠道を思いっきり引っ張って攻めたい。

そう言えば、
この楽しみはマリオが一番知ってるな。
フォレスターのギヤ比を考える_f0076731_11342021.jpg
是非、
マニュアル好きの読者は、
今後のご参考に。

終わり

Commented by koht0819 at 2018-09-15 18:44
静岡の高橋です。
免許取得から20代の頃までMT車に乗ってた以降AT車ですが、家内との共用を考えずそろそろMT車に乗りたい想いもあります。
息子が今年免許取得ですが、出来ればMT車で車人生の第一歩を踏み出して欲しいのですが、果たして。
スバル最後の…、時代の流れか最近多いキーワードですが、どうしても『以前モノ』に食指が動いてしまいます(笑)
Commented by b-faction at 2018-09-15 19:13
高橋さん、今晩は。GP3は初めから自分の好みだけで選んだ一種の「特装車」です。あとの4台はあっと言う間に売れましたが、案の定この子だけは200万円を超える価格なので残っていたのですが、内心「シメシメ」と感じてました(笑)。フォレスターのMTがあっという間に売れて、実は凄く焦りました。もう完全に普通のクルマからMTが消滅しました。カタログのラインアップだと、確かにMTは売れません。でもRA-Rを出すよ、と予告するとバーッと売れます。これからは高出力車に限って残ります。スバルは開発を続けるのでまだ我々は恵まれてます。でも普通の5速も何とも良い味を持ってますね。800kmを超えたら急に調子が良くなってきました。1000km超えるのが楽しみです。低排気量自然吸気の水平対向エンジンが昔から大好きなんですよ。
Commented by yonda823 at 2018-09-15 21:54
香川の池田です。
自分が乗っている車の書き込みが嬉しくて、つい出てきてしまいました。
私のインプも1回目の車検を今年終え、走行距離4万キロを超えたところですが、本当に走って楽しい車です。MT車という事で選んだ初のスバル車でしたが、峠道を初めて走った時の感動は今でも忘れません。
そろそろドライブをするのにいい季節になってきましたので、今からとても楽しみにしています。
お忙しくてなかなか時間を取るのが難しいかとは思いますが、社長様のインプも素敵な所に連れて行ってあげて下さい。そして願わくば来年のカレンダー用にベストショットを是非1枚お願いいたします(笑)。
Commented by b-faction at 2018-09-15 22:34
池田さん、今晩は。紅葉の季節が楽しみですね。僕も同じ気持ちです。このインプ、既にチヌークとベストショットを撮ったので候補にしてますがいかがでしょうか。紅葉も似合いそうですが、後が詰まってまして(笑)。
Commented by 8816akira at 2018-09-16 00:21
小川晃です。同僚が丁度SH5 XTの5MTに乗り換えたので試乗させてもらいました。このエンジンなら6速でなくてもいいですね。そして4ATの良さも再認識出来ました。
Commented by b-faction at 2018-09-16 09:48
小川さん、その通りです。GH型インプレッサならS-GTの味わいですね。これが解る人が少なくて困っちゃいます(笑)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by b-faction | 2018-09-14 22:00 | Comments(6)

毎日の活動やスバルについてご紹介します


by b-faction