人気ブログランキング | 話題のタグを見る

素の味と作る味

素の味と作る味_f0076731_14295244.jpg
川淵さんに戴いたピーナッツ、

素の味と作る味_f0076731_14303001.jpg
とっても美味しくいただきました。

味が良い。
素の味と作る味_f0076731_14304186.jpg
本当に素の味の良さを感じる。
止められなくなる美味しさだ。

同じように、
止められない美味しさを持つ加工食品は多い。

でもそれらには、
ほぼ必ずと言って良いほど、
化学調味料が添加されている。
素の味と作る味_f0076731_14305395.jpg
面白いお酒を戴いた。
「幻の酒米」を使って、
特別に付加価値の高い酒を造ったのだそうだ。
素の味と作る味_f0076731_14310439.jpg
世界の山ちゃんと言う居酒屋で売ることが目的で、
中津川市落合地区にある、
耕作放棄地を買収して米作りから始めたと言う。

話題としては面白いが、
真の「日本酒」というものは、
そう簡単に作れるものでは無い。

店舗提供だけではなく、
一部を販売しているらしい。

評価して欲しいのだろう。
知人が持ち込んでくれた。

全く偶然ではあるが、
先日訪れた名古屋のマリア フェリアの隣に、
世界の山ちゃんが並んでいた。

目もくれずに一位を訪れたのだが、
両者に共通するのが「自分の店で売る酒」の存在だ。

妻が運転手で飲めなかったことを知り、
大将が妻に家で飲みなさいと一本渡して下さった。
素の味と作る味_f0076731_14312452.jpg
一位さんは路地を入った所にあるので、
ちょっと見つけにくいかもしれないが、
御園座の近くなので行けばすぐわかる。

大将が見送ってくれている場所に、
素の味と作る味_f0076731_14324744.jpg
「いちい」と書かれた緑色の看板がある。
そこを左に入るだけだ。

この場所の正面に、
素の味と作る味_f0076731_14351818.jpg
御園座の看板がある。
これを見て、
左に顔を向ければ一位に行き着ける。

持って帰って、
翌日の夜、
一口飲んでぶったまげた。
素の味と作る味_f0076731_14353497.jpg
全てをリセットさせる魔力がある。

最近、
風邪の後遺症で嗅覚センサーが狂ってしまった。

特定の匂いが全く分からなくなったり、
一度強い匂いを嗅ぐと、
次に何を嗅いでもその匂いが鼻腔を彷徨う。

だから本来の匂いを紛らわせたり、
他に転換する様な悪戯をする。

この時も、
朝から家に帰るまで匂いの感覚が狂っていた。

戴いた一泉(いちいずみ)は一位さんで売るために瓶詰めされた、
純米吟醸酒で、
しかも無濾過の生原酒だ。

そもそも、
日本酒で言えば最高ランクの酒で、
しかも取り扱いに最高の注意が必要だ。

居酒屋チェーン店のマニュアルでは、
とてもでは管理できない種類の酒で、
それと横並びに比較するのは酷かもしれない。

しかし、
本物の味が何で、
これを作るためにはどういう働き方をしなければならないのかを、
少しでも知らせるためにあえて味を比べる。

先日阿部さんに戴いた、
永平寺のお酒も俎上に置いた。

素の味と作る味_f0076731_14354793.jpg
ベンチマークが一泉では、
ちょっとあまりにもレベルが高すぎる。

素の味と作る味_f0076731_14363469.jpg
しかし茜雲は「ひやおろし」という手法で熟成を増していた。
旨味がある。
素の味と作る味_f0076731_14404099.jpg
火入れは一度だけなので、
無濾過生原酒に近い風味が楽しめる。

これも原酒だ。

次に中津川の酒米で作られた純米酒、
尾張名無を見る。
素の味と作る味_f0076731_14405916.jpg
火入れした純米酒だが、
他と同様に冷蔵庫で冷やした。

素の味と作る味_f0076731_14411684.jpg
上下でラベルを読み比べると、
どちらの酒の本気度が上か、
やはり滲み出ている。

何の表記が足りないのか、
酒好きならすぐ解るはずだ。

素の味と作る味_f0076731_14413808.jpg
勝負は一発で決まった。
福井産の米を使った茜雲は、
一口含むと、
まるでそれが舌の上に乗って小躍りする様な味の良さだ。
深みのある甘さが喉の奥にも蕩けるように響く。

それに対して中津川の米を使った、
尾張名無がどんな味で応えるのか。
素の味と作る味_f0076731_14415706.jpg
残念だが、
実力には「中入り後」と「十両」くらいの差がある。
酸味が立つ中途半端な旨味が舌に乗った。

なぜならば、
新潟産のカップ酒に負けるからだ。

確かに後味を引かないので、
スッキリしているかもしれないが、
飲み足したくなる味では無かった。

さて二つの酒を後ろに回し、
素の味と作る味_f0076731_14421283.jpg
一泉の出番が来た。

素の味と作る味_f0076731_14422512.jpg
冒頭に記したように、
他の香りを全てリセットさせる横綱の味だ。
番付はこんな感じだ。

素の味と作る味_f0076731_14424061.jpg
手前が一泉、
右奥が茜雲、
かなり後方になるが尾張名無だ。

一泉の味を茜雲に比べて例えると、
コクのある旨味が口中一杯に膨らむ。

深い香りと蕩ける舌触りが魅力だ。

こういうクルマに、
時々偶然巡り合う事がある。

舐めていたわけではないが、
単なるSOHCでオートマチックじゃあ、
やっぱり売れなくても仕方がないかと諦めていた。
素の味と作る味_f0076731_14474111.jpg
そこでかわら版号外の目玉車に仕立て直すため、
夜の中津シェライフェに連れ出した。

ビックリした。
一泉の味がするのだ。

このクルマが何故凄いのか、
いくつかの理由が挙げられる。

一つはビッグマイナーして最終型のセッティングになって、
エンジン出力と変速タイミングがバッチリなのだ。

また軽いクルマに4ATの組み合わせは、
意外にも高速ワインディングで抜群のマッチングを見せる。

しかもパドルシフトを装備したので、
若干変速タイミングがずれるようなシーンでは、
指先一つでそれを是正できる。

これは見くびっていた。
思いがけない美味しい味で、
名機BP系をまた見直したぜ。

素の味の良さと、
作られた味にはかなり大きな開きがある。

酒もクルマも、
そこは重なり合うね。

Commented at 2018-10-17 20:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by b-faction at 2018-10-17 20:48
岩本さん、今晩は。面白いですね。1300GからG4に乗り換えられるとは!共通する良さがありますよね。今のは少しレガシィに近くなったのでGJ系がA15の遺伝子を最後に持つクルマかもしれませんね。是非遊びにらっしゃってください。お待ちしております。
Commented at 2018-10-17 21:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by b-faction at 2018-10-18 07:30
> 岩本さん、なるほど、良く分かりました。こちらこそ宜しくお願いします。
名前
URL
削除用パスワード
by b-faction | 2018-10-17 22:00 | Comments(4)

毎日の活動やスバルについてご紹介します


by b-faction
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31