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コンチネンタル バイキング・コンタクト7とスバルの相性を考察

Continental Viking Contact シリーズに、
バイキング・コンタクト7(VC7)が誕生した。

初の7テクノロジーがどれほど凄いのか、
早速スバルの典型的な代表選手と組み合わせて確かめた。

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選手選定にあたり、
このクルマに白羽の矢を立てた。

先日ギヤオイルを交換し、
リヤデフオイルの劣化も調べるついでに交換した。

サンプリングして、
比較した画像を紹介したクルマだ。

とても快調だが、
サスのゴムパーツが消耗していた。
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そこで、
まず最初に亀裂の入ったストラットマウントを取り換えた。
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中心部に亀裂があるのがわかるだろう。
受け入れ点検で杉本メカが発見した。
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ダンパーも異状なく、
綺麗にストロークする。
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ストラットマウントを交換すると、
もっと気持ちの良い操舵応答性を楽しめる。

併せてスタビライザーリンクのブッシュも交換した。

ガタが生じていたからだ。

眼も曇っていたので、
スッキリと磨いてクリアでペイントした。
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Before

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After


正面も綺麗になったが、
上から見るともっと改善した様子が解る。
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Before
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After

「ウェット路面に強いスタッドレスタイヤ」を試す時が来た。
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夏タイヤを取り外し、
最新の冬タイヤを取り付ける。

ブラックのホイールもブルーの外装色にマッチする。
この組み合わせはなかなか渋くて素敵だが、

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流石に高額なSTI純正のBBS鍛造ホイールだけあり、
取り付けるとまた違った風格が現れた。

前夜に雨が降り、
ぴったりのシチュエーションだ。
試験車を紹介しよう。
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「SUBARUインプレッサWRX STI」
【駆動方式】
AWD(全輪駆動)
【型式】
CBA-GRB
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4415×1795×1475
ホイールベース(mm):2625
トレッド前/後(mm):1530/1540
最低地上高(㎜):155
車両重量(kg):1480
最小回転半径(m):5.5
乗車定員 5名
【エンジン】
EJ20/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブデュアルAVCSツインスクロールターボ
内径×行程(mm):92.0×75.0
圧縮比:8.0
最高出力kW(PS):227(308)/6400rpm
最大トルクN・m(kgf・m):422(43.0)/4400rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
6速マニュアル
【燃費】
10.4km/l (10・15モード)
【標準装備】
キーレスアクセス&プッシュスタート ブレンボ製ベンチレーティッド対向キャリパーディスクブレーキ
バケットタイプフロントシート 運転席8Wayパワーシート 18インチアルミホイール フロント倒立ストラット
フロントヘリカルLSD リヤトルセンLSD アルミパッド付スポーツペダル オールウエザーパック
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中津川を出発した時は摂氏16度だったが、
だんだん高度が増すにつれ気温が下がった。
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まず高速道路を軽く流して走って、
タイヤの表面を一皮剥いた。
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適当な所で小休止し、
タイヤの表面を観察する事にした。
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改めて詳しく触れるが、
半年ぶりに来たら驚くほど近代化されていた。
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これについては、
所感もあるので、
またゆっくり報告したい。
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これが初めて履いた最新のスタッドレスタイヤだ。
前身のコンチ・バイキング・コンタクト6の持っていた、
乾燥路でのハンドリング性能と快適性と引き継いだ。

と言うより、
むしろ操舵応答性はこちらの方が鋭い。

そもそも「7」テクノロジーが何か、
まだおぼろげな霞に包まれたままだ。

これを初採用したウィンタータイヤが、
どんな性能を発揮するのかワクワクしていた。

高速道路を降りてから、
砂の載ったワインディングを走った。
コーナリング性能はもちろんこと、
静粛性においてもかなりのレベルで心地よい。
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最近は踏みしめた積雪路より、
融雪剤による融けて湿った路面の方が多くなった。

こうした冬季の環境変化を踏まえ、
ウェット路面における安全性の向上を目指した。

全く新しいコンセプトのスタッドレスタイヤだ。

バイキング・コンタクト7の特徴と新技術を端的に示す。
「素材」
ノルディック・コンパウンドは、
アクティブグリップシリカと菜種オイルコンポジションを用いて、
ウィンターパフォーマンスを高めたトレッドゴムだ。
おさらいしたい。
ウェット路面や低温路面におけるグリップ性能を向上
・多数のシリカ分子が機能化ポリマーに結合し、高密度かつ均一に分布したアクティブ・グリップ・シリカを配合
・それによりウェット路面で優れたグリップ性能、ブレーキ性能を発揮
・さらに菜種オイルの配合により、低温下で他の成分に柔軟性をもたらし、路面温度の低い冬の道路でも優れたグリップ性能を発揮

このアクティブ・グリップ・シリカは、
多数のシリカ分子が高密度かつ均一に分布した機能化ポリマーだ。

高密度かつ均一になっているのがミソだ。

それを菜種オイル・コンポジションの働きによって、
低温路面でも柔らかさを損なわず路面に均一に当たる形状を維持する。
自然由来の菜種オイルを配合した所がミソだ。

「接地面」
インテリジェント・パターン・デザインとは、
まず左右対称のトレッドパターン持つ事だと捉えたい。
それをソリッドリンケージとインターロックブリッジで強化した。
まずエフィシエント・グルーブ・ネットワークを説明しよう。
これがタイヤ中央部から網状につながった左右対称のトレッドパターンだ。

左右対称の溝配置により、
タイヤ中央部から水やシャーベット状の雪を一気に排出出来るようになった。

それにより、
アクアプレーニングやシャーベットプレーニングを確実に抑制出来る。

また溝とブロックの最適なバランスが、
有効接地面積を増やすので、
高速走行時の優れたコントロール性を維持

次にS(ソリッド・リンケージ)-I(インターロック・ブリッジ)ジョイント・コンポーネントを見て欲しい。
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左右対称なトレッド面を、
ソリッドリンケージとインターロックブリッジで強化した。

まず中央部とショルダー部に配置された、
手裏剣状のソリッド・リンケージで、
溝がつぶれるのを抑制する。

それで水やシャーベット状の雪を綺麗に排出できる。

同時にトレッドパターンを補強する。

だから気温が高いにもかかわらず、
走り出してすぐに操舵応答性が良いと感じた。
その印象はウェットな路面でも変わらず、
一般的なスタッドレスタイヤのレベルを大きく超えている。

次に中間部にある相違いに付けられた、
特殊な形状のインターロック・ブリッジを見て欲しい。

これでコーナリング時のブロックの安定性を高めながら、
スタッドレスタイヤに求められる柔軟性も保つ。

ソリッド・リンケージは、
中央の4つのブロックと外側の2つのブロックの間に配置されている、
実物を良く見て欲しい。
排出される水を妨げないように、
その中に小さな溝も切られている。

インターロック・ブリッジは、
トレッド中央部の2つのブロック間に配置され、
相似形を成している。
これで一定以上の力がかかった時に、
グッと剛性を強化するように計算されている訳だ。
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トレッドコンパウンドは、
摂氏7度以下で機能するように設計されている。


まず、
動画をご覧いただこう。


10月の時点で9度なので低い方だが、
まだウインタータイヤにとって十分な環境下ではない。

ところが、
なかなか良い走りをする。
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「構造」
最後にアドバンスド・グリップ・コンセプトを紹介したい。
バリアス3Dサイプとエフェクティブアイスエッジを組み合わせた、
全く新しい考えで氷雪路の走破性能を向上させるアイディアだ。

積雪路面や凍結路面で、
確かなトラクションとブレーキ性能を解りやすく高めるために、
バリアス・3Dサイプを採用した。
これは異なる厚さでスノーポケットを形成させ、
雪柱せん断力を高めたサイプを指す。

これまでのスタッドレスタイヤも、
様々なサイプを持つ。

タイヤ各社の技術力も、
その部分で競われている。

今回のキモは厚さが異なる多数の3次元サイプを採用したことだ。

まずワイドサイプが中に雪を取り込むことで、
スノーポケットを形成する。

それと路面の雪による雪柱せん断力が増大するので、
雪上路面でのトラクションとブレーキング性能を強化出来た。
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次にエフェクティブ・アイスエッジを見て欲しい。

これをバリアス3Dサイプと組み合わせ、
濡れた路面でのワイピング効果を発揮させ、
更に良く効くように設計されている。
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台風の影響で道路は荒れていた。
この気温下でここを攻めて、
果たして持つのだろうか。
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舗装された林道なのに、
ちょっと走ったらこの通りだ。
サイプはささくれ、
エッジにあるゴムなど、
直ぐ削れてしまうと思った。

この後、
妻と温泉に入り帰宅した。
性能の凄さを十分確かめられた。

帰りの高速道路で、
思わず急ブレーキをかける場面にも遭遇した。

その時も安定した制動力を発揮し、
狩りの獲物にならずに済んだ。
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結局WRXを358km走らせた。
高速から山岳路まで生易しい道ではない。

しかも期待に応えてくれた。
1リットル当たり確実にJC08モード以上走る事が出来る。

ほとんどSモードで走り、
ワインディングはシャープを選んだ。
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それでもトータルで僅かに10kmを切っただけだ。

今回はエコノミー要素を一切考えず、
エンジンも掛けっぱなしの事が多かった事を付け加えておく。
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夜が明けて、
朝一番でタイヤを観察した。

ブロック外側に配置されたバリアス・3Dサイプと、
それに組み合わせるエフェクティブ・アイスエッジはどんな具合かな。

ワイピング効果を発揮し、
有効面積を増やし、
氷路面でのトラクションとブレーキ性能を向上させるゴムの突起だ。

これがどこにあるのか分かり難いが、
タイヤに触ると良く分かった。
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面白い構造だ。
どんな工夫が凝らされているのだろう。
しっかり残っている。  
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こうすると見えるはずだ。
赤い線の外側がエフェクティブ・アイスエッジだ。

良いタイヤだ。
土日の感謝デイで先行予約会を開催する。

当社に登録が無くても予約可能なので、
是非この機会にお値打ち価格で購入されることをお勧めする。
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それにしても、
やっぱりGRBにはWRブルーが一番似合うな。

SUBARUには、
スバルブルーと言うイメージカラーが出来た。

これは財産としても素晴らしい価値がある。
皆でいつまでも大切に育てたいね。

さあ、
新車も中古車もタイヤも準備万端だ。
どんどんご来場して欲しい。
待っている。                       

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Commented by 石渡 at 2018-10-26 01:08 x
いつも楽しく拝見しております。
北海道在住20年になります。1年の半分はスタッドレスタイヤを使用しますが、
こちらでは氷上性能が重視されておりまして、ブリヂストンが圧倒的なシェアを占めているようです。
私も地元の人からブリザックを勧められ、MZ02、MZ03、REVO1、REVO2、REVOGZと乗り継ぎました。
その後、初めてヨコハマのアイスガード5プラスを使ってみましたが、ブリザックと差はないと感じました。
コンチネンタルの氷上性能はいかがでしょうか。
なかなか情報がないもので、教えていただけますと幸いです。
Commented by b-faction at 2018-10-26 06:56
石渡さん、6をVABに着けて乗りましたがとても良いタイヤでした。氷の上も安心です。水を切る新型は更に良くなってると思います。信頼できるタイヤです。安心してお選びください。
Commented by 石渡 at 2018-10-26 07:45 x
代田社長様
お忙しいところ、ありがとうございました。
この春に購入した車にはVRXが付いていましたので、
とりあえず、この冬はこれを使ってみて、次はコンチネンタルも選択肢に入れてみようと思います。
スバル車を購入して初めての冬を迎えますが、とても楽しみです。
石渡
Commented by b-faction at 2018-10-26 12:44
石渡さん、VRXも優れたタイヤですがコンチのラウンドシェイプには一歩及ばずです。初スバルですか。ぜひスムースドライブに徹して下さい。ラリーファンが多いのでSUBARUに乗る人はすぐ車を振り回そうとする傾向があります。クルマを横に向けたら絶対に楽しくないので、グリップコントロールを心がけたドライブを楽しんでください。その方が確実に速く走れます。
Commented by 石渡 at 2018-10-26 15:10 x
代田社長様
アドバイスをいただきまして、ありがとうございました。
車はエクシーガですし、無茶をする年齢でもないので、余裕のあるドライブを楽しもうと思っております。
私自身はスバル初所有ですが、関東の実家は初代インプレッサのテンゴ(FWD・MT)から4代目のテンロク(FWD・CVT)と乗り継いでおり、一応、ボクサーエンジンは体験済みでした。
スバルのAWDで北海道の雪道を走れることが楽しみでなりません。
石渡
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by b-faction | 2018-10-25 22:00 | Comments(5)

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