株式
2018年 11月 12日
出張で慌ただしかったが、
ようやく一週間ぶりに泳ぐ時間が取れた。
29分55秒67だった。
体重は64.8kgだった。
6年前の11月9日の記録を紐解くと、
27分25秒96で、
体重は64.2kgだった。
体重は600g増加した。
穏やかな上昇だ。
タイムは2分30秒遅くなった。
どう捉えるかは人によって異なるだろうが、
衰えながらも続けられる事に感謝しよう。
同じ頃、
SUBARUの株価はどうだったのか。
2012年11月22日の株価は903円だった。
ところがあることをきっかけに、
その翌月から株価は急上昇を始める。
2013年の12月30日に、
3015円の値を付けその年が終わった。
植物の変遷が正直に季節を語る。
六地蔵川から移植した苔で形作った。
雑草をこまめに取り除き、
徐々に増やしてここまで育てた。
今では零れ落ちる程の勢いだが、
ここまで来るまでにコツコツと長い道程を掛けた。
望桜荘の前も随分雰囲気が変わった。
気が付いたら片桐さんが休んで居られた。
お土産をありがとうございました。
交換するために来訪された。
のの美味しそうなミカンは、
一緒に来られた妹さんの記念樹で、
ステキな柑橘類をありがとうございました。
早速妻が料理に活かす。
何やら大好物の雰囲気が漂う。
店名もズバリ「あんこや」とは恐れ入った。
あんころ餅がぎっしり詰まっている。
本当にありがとうございました。
お楽しみいただけましたか。
また是非お出かけください。
先月、
会社の周囲に三種類の植物を植えた。
この花壇に3本植えた。
他には望桜荘の前に1本と、
サービス工房の北側に2本植えた。
この場所の欅が、
どのような成長を遂げるか楽しみだ。
自然の摂理に沿った、
ゆっくりした変化を助けて行こう。
何事も急激に進むと反動が怖い。
思い出した。
そろそろ形が整い、
エンジンを積めるまでに仕上がった時、
彼が訪ねてきてくれた事を。
山本ケイゴ師匠も、
インプレッサが大好きだ。
何しろ彼は、
WRCを追いかける、
日本屈指のラリーカメラマンだ。
だから、
その道のプロとして、
クルマを見る目は肥えている。
ぜひ最新の国際情勢を聞かせて欲しい。
来月のL1ラリーの際、
インプレッサハウスに滞在されてはいかがだろう。
待っている。
この奇跡と呼ばれたインプレッサも、
復活させる迄に相当な時間を使った。
あの痛ましい笹子トンネルの崩落事故は、
6年前の12月2日に発生した。
この当時、
日本は徐々に好景気へと向かっていた。
一斉に株価が上昇し、
自動車各社の株もそれに倣った。
中でもスバルは異常値を示した。
トヨタが概ね1.8倍の株価、
スズキは1.5倍の株価だったのに対して、
SUBARUは3.3倍の株価に跳ね上がった。
色々と「いざこざ」があったスズキだが、
やはり阿漕な事をやると罰が当たる。
欧州のフォルクスワーゲンが自滅し、
スッキリ片付いて株価は急上昇した。
これは決して正しい解釈ではないかもしれない。
だが相場がそれを物語り、
金曜日の終値は5500円だった。
2012年の11月22日に比べ、
スズキの株価は2.9倍となった。
それでSUBARUの近況はと言えば、
下がったと言えども金曜日の終値は2718円だった。
以前としてスズキより高い比率の、
約3倍を維持している。
以前からSUBARUの株は、
実態より高いと明言している。
今は2倍位が妥当ではないだろうか。
1800円から2200円位なら理解できるが、
4000円以上の高値を付けた時は、
「スバブル」だと感じた。
自らのブランドを「高い」と評価したランキングに踊らされ、
それを自負した頃から軸足がどんどん狂った。
何度も言ったはずだ。
「笑顔を作る会社」、
それはスバルじゃないと。
これで思い知ったはずだ。
自分たちの軸足がどこで狂ったのか。
「卓越した基幹性能を開発する会社」
これがスバルの本性だ。
株価が1800円ぐらいに下がっても、
全く驚かない。
あるいは高止まりするかもしれない。
無責任なようだが、
そもそも株式なんてものは、
売ったり買ったりして差益を稼ぐものでは無く、
自分の育てたい会社に投資して、
そこから正しい配当を得るものだと思っている。
だから定期預金に置く金が余るほどあれば、
喜んで株式を買うだろう。
ところが、
そんな金を持ったことが無いので、
株式を買った事は一度もない。
高止まりするかもしれない理由は、
今回の一連のニュースで、
海外の業績が影響を受けるとは思えない所に在る。
日本とは異なり、
主要な輸出先、
あるいは生産基地を持つ米国では、
その影響は全く無いだろう。
その理由を学究的に掘り下げる前に、
ちょっとだけ触れておこう。
最近の世の中に響き渡る、
「ステークホルダー」という言葉が大嫌いだ。
金銭を玩具にした、
ライブドアや村上ファンドが調子づいた頃から、
盛んに巷で使われるようになった。
カッコつけた言葉だな。
血が通っていない。
SUBARUには似合わない株式用語だ。
一言で済ませるには、
とても都合の良い言葉だが、
コーポレートガバナンス同様に、
聞く度に薄っぺらくて不愉快になる。
ステークホルダーは様々な分野に存在する。
株主は勿論、
社員や取引先もそうだが、
スバルオーナーも重要なステークホルダーだ。
ある「ステークホルダー」から、
リコールについて叱責を受けた。
最近フォレスターを買って戴いたお客様だ。
納車する直前に連絡があった。
買ったクルマがリコールされるのは気分が悪い。
それは当然の事だと思うので、
「申し訳ありません」と謝った。
「じゃあ責任を取れ」と仰ったので、
「何も責任を取るつもりはありません」とはっきり言った。
「どうしてだ」と言われたので、
「何も悪い事をしていないからです」と正直に答えた。
すると電話口の向こうで激怒されたので、
電話でお話しする事ではないので止めましょうとお願いした。
「それじゃあ行くから」と仰って戴き、
電話でのやり取りはそこで終わった。
暫くすると来店されたので、
まず、
「本当のことを言いたいので、
説明を聞いていただけますか」と、
真っ直ぐ眼を見てお願いした。
すると聞く耳を持っていただけたので、
本当に嬉しかった。
まず感情より、
理論を先行させねばならない。
「全く悪い事をしたとは思わない」
その理由を以下のように説明した。
「まずリコールを出す事が悪い事だとは思っていません」
これは情報を開示し、
お客様のクルマも良くなる大切なルールだ。
「例えば登録されないストーブやガス湯沸かし器に不具合が出ても、
お客様の特定は困難です」
日本でクルマには、
まるで不動産並みの登録が課せられる。
その代わりに、
日本ではクルマの運航が常に高いレベルで維持される。
まずこれを理解して戴かないと、
次のステップに移れない。
それではどうして新聞の第一面に、
大きく「SUBARU 不正」と大書きされたのか。
一体何がそれほど大きな問題なのか。
「今回の問題はブレーキテスター上に、
ニュートラルレンジではなく、
ドライブレンジで乗った事が問題だと国土交通省は指摘しています」
それがどうしていけないのかを、
なるべく解り易く説明した。
例えば中津スバルにも検査するためのテスターがある。
指定工場として、
国の定めたルールに沿って置いている。
決して大きなテスターではなく、
二軸式の単純なテスターだ。
そして定期的に数値が正しいか、
検査機関のチェックを受ける。
それを「校正」と呼び義務化されている訳だ。
完成検査もほぼ同じルールが適用されている。
「車検」と言うと、
よく整備と検査をごちゃまぜにする人が居るけれど、
実は3つの要素に分けられる。
まず点検整備をする事。
次にそのクルマの状態を、
安全なクルマかどうか「検査」すること。
そして車検証を更新する事務手続きだ。
この検査の主要な部分を占めるのが、
検査機器による検査だ。
自動車メーカーで完成車の検査をする時も、
ほぼ同じルールで進められている。
このルールがいつ決まったモノで、
どれくらいの頻度で適切に更新されているのかは、
あまり詳しく知らない。
但しどうしてもニュートラルじゃないといけないのか。
そこにはいくつかの見方がある。
当社でも車検の際にブレーキテスターを掛ける時は、
テスター上にクルマを入れたら、
セレクターをニュートラルのポジションに入れる。
国の持つ検査機関で、
一般人が車検を通そうとすると、
やはり似たようなテスターに入れることになる。
ほとんど検査に大差はない。
何故ニュートラルにするかには、
いくつかの理由がある。
昔はほとんどがマニュアル車だったので、
ニュートラルに入れないとエンストする。
また、
テスターの上にクルマを載せる時は、
飛び出さないよう最大の注意が必要だ。
だから安全のためにニュートラルに入れる。
まず時代背景的にニュートラルに入れる必要があった。
また一般の工場にある狭いテスターや、
日本中の検査場では、
安全のためにそれが必要不可欠だった。
ところが現在はほとんどがオートマチック車だ。
マニュアルミッション搭載車など、
SUBARUのライン上にもほとんど無くなった。
「古い時代の検査方法では時代にそぐわなくなっています。
また日本式の検査だけでは、
海外に輸出するクルマにとって不十分なんです」
ここまで冷静に聞いて戴いた。
それではどんな検査を、
SUBARUは工場の中で実施したのか。
22Bオーナーズミーティングで、
SUBARUの本拠地を視察する事になった。
この時に初めて知り合ったのが、
左隣に並んでおられる金子さんご一家だ。
丁度検査ラインに差し掛かった。
その時完成車が、
グワングワンとエンジンをふかしながら、
大きく転舵させたりブレーキを掛ける場面を見て、
近くにいた奥さんが驚嘆した。
「え~、新車なのにあんなことするんだ」と、
思わず大きな声を上げた。
そりゃあ初めて見たら驚くだろう。
上から見ていると物凄く乱暴に見える。
だから思わず笑いながら、
「あれぐらいの事をやらなきゃ心配で乗れないじゃないですか」
と言うと、
彼女は、
「だって慣らし運転しないといけないんじゃないですか」と尋ねた。
当然女性なら思うだろう。
新車の間、
少なくとも1000キロ位は、
「急」の付く操作を避けろと聞かされている。
だから優しく扱うのはオーナーの務めで、
最初から乱暴に運転したらクルマに良くない。
それは当然のことで、
納車後すぐに「検査」のような運転をして、
最初から酷使したらクルマが可哀そうだ。
でも、
検査は厳しくやらないと、
万が一の失敗を見いだせない。
ここがオトコとオンナの目線の違いだ。
更に付け加えると、
市中にある検査用のテスターと、
自動車メーカーの持つテスターはかなり性能が異なる。
むしろ効率よく検査するなら、
ドライブレンジにした方が負荷もかかる。
それはブレーキにとってより過酷なので、
何もわざわざニュートラルレンジに入れる必要はない。
なぜならば、
「N」は動力を駆動系から切り離すが、
「D」だとクリープ減少で駆動力が掛かる。
すると、
ブレーキテストで「止める」ためには、
より厳しい要素としてアドオンされる。
国の決めたルールの方が甘い。
でも、
それを決めるのは国だから、
「第三者委員会が勝手に判断するな」と言いたいのかなぁ。
昭和の時代に定めた最高速度を固持し、
いつまでたっても下手糞な運転のまま国民を放置し、
高速道路で覆面被って追いかけるお国柄だ。
SUBARUは思ったに違いない。
そっと逆らわず従った方が、
「ガバナンス」の上では相応しいと。
お客様にここまで話したら、
気持ち良く納得して戴けた。
笑顔でフォレスターに乗り、
お帰りになられた。
クルマに罪はない。
「責任」
それは十分に感じている。
SUBARUとは一心同体だ。
今回の件に関しては、
誰も責任など全く取る必要は無い。
但しこうした営業上のやり取りが増えたり、
整備士の仕事が加算される事になる。
特に整備士には限界がある。
今でさえリフレッシュメンテナンスは、
時間と手間がかかるので、
順番待ちの状況だ。
そこに加わるのが、
大規模なバルブスプリングのリコールだ。
「あなたのところに任せてあるから、
そこで全部やって欲しい」と、
フォレスターユーザーから電話があった。
だから責任を感じて「決断」した。
掘るには大金が掛かった。
が、
これを廃棄してもう一基リフトを増設する。
北原課長に「前向きに捉えよう」と言った。
動線を見直そう。
最も中津スバルに相応しいクルマを置いて、
動線観測を試みた。
この数値がはじき出された。
見せる整備を更に昇華させ、
この苦境も明るく乗り切ろうと決めた。
ピットを潰してコンクリートを斫るのは、
混雑状況を鑑みると、
かなり面倒な工事になるだろう。
でも責任を果たすための行動は、
ヒトそのものを強くする最も基本中の基本だ。
だから疎かにしないよう、
皆で前向きに進む。
明日はマリオが来る日だ。
先日、
頼まれごとを引き受けた。
七尾市から浮田さんが愛機RA-Rの点検に来訪された。
楽しみに戴きます。
マリオからの頼まれごとは何か。
それとも真珠色のボクサー6か。
あるいは奇跡のNAか、
それともターボか。
浮田さん、
ありがとうございました。
今後ともどうかご理解とご協力をお願いします。
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KP61BP5 at 2018-11-12 22:52
大満足でした!ただ、チキンハウスから苗木城へ行くのにグーグルマップに従った結果えらい山道に入り込みヒヤヒヤしました。こだわりの五平餅をおみやげにしようとしましたが30分以上冷まさないといけないからとのことでまたの機会としました。お忙しい中ご対応ありがとうございます。またよろしくお願いいたします。
片桐
片桐
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gome8888 at 2018-11-13 00:40
代田社長
米澤です。
いつも勇気と元気、信ずる力を与えて頂きありがとうございます!
弊社も同じで、木を見て森を見ず。
信念とか想いが薄れて来てます。
何を信じて、何をもって行動するか見失っています。
まさにブレブレ。
今、気付けたことは行動あるのみだと思えました。
規模は大きく異なりますが、そんなことを毎日感じてます。
また、ファンや応援者もそんな弱気想いに伝播して、些細とはいいませんが風聞に左右されてしまうのではないかと思います。
社長の言霊と行動力を感じて、済んだことは済んだことで変わらないので、これから何を成すべきかと改めて誓った次第です。
代田社長ありがとうございます!
米澤です。
いつも勇気と元気、信ずる力を与えて頂きありがとうございます!
弊社も同じで、木を見て森を見ず。
信念とか想いが薄れて来てます。
何を信じて、何をもって行動するか見失っています。
まさにブレブレ。
今、気付けたことは行動あるのみだと思えました。
規模は大きく異なりますが、そんなことを毎日感じてます。
また、ファンや応援者もそんな弱気想いに伝播して、些細とはいいませんが風聞に左右されてしまうのではないかと思います。
社長の言霊と行動力を感じて、済んだことは済んだことで変わらないので、これから何を成すべきかと改めて誓った次第です。
代田社長ありがとうございます!
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b-faction at 2018-11-13 07:30
片桐さん、おはようございます。楽しんで戴けて良かった。またお越しください。五平餅も良いし恵那饅頭もお勧めです。
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b-faction at 2018-11-13 07:33
米澤さん、おはようございます。はい、その通りだと思います。暫く大変ですが足元を見て頑張ります。
by b-faction
| 2018-11-12 22:00
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