繁殖

目覚めたらまだ薄暗かった。
昨夜の雨が気になって、
窓を開けて庭を見た。
すると、
これまで見た事の無い、
水墨画のような景色が現れた。
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幻想的な朝だった。

火曜の夜、
DMの発送準備も無事終わり、
こういう時こそ締めが肝心と、
ジムに行って1000m泳いだ。
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タイムは悪かった。
前日より1分近く遅い。
色々な意味で限界点だ。

ただし連日の泳ぎで、
カラダを64.5kgまで締める事が出来た。
これで1週間の帳尻が合った。
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23時を回りジムを出て家に帰ると、
最高の晩酌が用意されていた。
生田さんに戴いた豆腐で蛋白質を補った。
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宮崎さんに戴いたニンジンは、
まず葉から調理して食べた。

噛み締めると繊維質が心地よい。

味いつけもバツグンで、
ニンジンそのものの香りも活きた。

水曜日は火曜日より更に精一杯の状態で、
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まず早起きして、
インプレッサハウスで待つ20Bを迎えに行き、
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一気にワープ(死語)して、
いつもの高原まで飛んだ。
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ここは好きなクルマを写す、
とっておきの場所だ。

なぜなら運転していなくても、
まるで走っているような構えが撮れる。
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前日220kmほど、
軽く高速道路で足を慣らした。

早朝の空気は澄んでいた。
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気温は摂氏二度なので、
高原では氷点下を迎えた事だろう。

サマータイヤではグリップの限界だが、
そこまで行く間に太陽が昇り、
路面温度は急速に上昇した。
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バッツグンの操舵応答性だ。
高速道路では確かめられない、
クルマの深い領域を検証できた。
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空に向かってグングン昇る。

日陰には霜が残るのでスピードを抑える。
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御嶽山に一番近い所まで来た。
運動性能は申し分ない。

エンジンも気持ち良く更けあがる。

ただし、
超高速領域で時々失火し、
ブーストも断続的に下がる。

後はその原因を究明し、
ネガを潰すだけだ。

そしてWRXに最も似合う、
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癒しの場へと誘った。

久し振りに近くまで近寄り、
根の周りを観察した。

樹勢が戻るようで戻らない。
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案の定か。
芝がびっしりと根元を覆ってしまった。

根は大事だ。
それが窒息すると樹は衰える。

すぐ死にはしない。

だが虫や菌類によって、
本来の道理に沿わない蝕まれ方をされ、
そのうち弱って枯れていく。
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クルマにも根がある。
だから正しく育てないと繁殖しない。

これをキメラにするつもりは全く無い。

世の中に少しでも多く残すために、
繁殖させている。

従って全て正しい部品を使い、
正しい作り方で送り出す。

世の中にキメラを残すより、
正しい血統の子孫を繁殖させる。
それが大事な仕事の一つだ。
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なので完成した20Bを連れて、
この道を翔ける必要がある。

種馬が脇目も降らず干し草を食む。
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植物によって炭素固定された炭水化物を、

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擂り粉木のような大臼歯で噛み、
胃の中に送り込む。
消化してエネルギーを取り出し二酸化炭素を吐く。

地中に炭素固定された化石燃料と呼ばれる物質を、
クルマが燃焼させて出力を出し二酸化炭素を吐く。

だから内燃機関が面白いんだ。

空気中に二酸化炭素が無かったら、
植物は育たず、
そのまま減り続けると氷河期が来る。
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まるで妊娠しているかのように見えるが、
この馬はオスでタマタマがある。
だから特別な「種馬」さ。

それではなぜ腹がデカいのか。
長い腸がこの中に納まっている。
そして代謝も他の大型哺乳類より高く、
ヒトが面倒を見ないと繁殖できない。

馬の胃は牛と違って一つしかなく、
生存能力も彼らに比べ著しく劣る。

しかし、
人間の出来ない事を代わりにやれる。

そこがクルマとの共通点なのだ。
今年も二頭の仔馬が誕生した。
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丁度離乳の真っ最中で、
少々ストレスが溜まっているようだ。

離乳前でも親の真似をして、
時々草を喰うそうだが、
こうして離乳させて、
本格的に干し草を食べられるまで仕込む。

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人懐っこさは天下一品だ。

こうして一人前になると仕事があてがわれ、
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自分のくいっぷちを稼ぐ。

純血種が途絶えた後も、
賢明な活動により、
ようやくここまで繁殖に成功した。
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とは言うものの、
そうした努力の見返りとして、
不安定な遺伝子を持つ個体も多いようだ。

そこから生き延びた木曽馬で、
今ではこの厩舎が満杯の状態らしい。

仕事を待つ熟女の木曽馬の、
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足元が何と愛らしい事か。
妻を見ているようで、
思わず頭をなでてしまった。

ここを訪れたら、
数百円で体験できるので、
是非この子に跨って、
のんびり放牧場を一周しては如何だろう。
忘れかけた大切な事を思い出すはずだ。
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時には馬車も登場する。
そんなチャンスをお見逃しなく。

偶然そこに薪の支度を整えた中川さんがやって来た。
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お元気そうで何よりだ。

ここから個人のところに出かける馬も居るそうで、
「飼える」と認められた場合には、
貸与と言う形で飼う事も、
徐々にできるようになりつつある。

犬や猫でも飼うのは大変だが、
馬を飼うのは男の究極的な願望だ。

これに近いのが、
最近の仕事でもある。
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繁殖させた個体を、
無闇に儲けるための道具には出来ない。

本気で飼えるのかを確かめ、
飼う覚悟を聞かないと託せない。

本気で開田に根付き、
ブルーベリー農場を開拓した、
田中さんにもお目に掛かれた。
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偶然ではなかった。
明らかにお互いの中で呼び合った。

時間の制約があり、
いつもより早く山を下りた。

そして空腹を満たすために、
以前妻と訪れたお店に行った。

木曽福島も街づくりが盛んだ。
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そこは残念ながら定休日だが、
隣のお店が以前とは少し違う、
洒落た和食処になっていた。
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望桜荘にも、
こんな茶箪笥が欲しいな。

面白い造りなので、
あちこちに目を凝らした。
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お!
見慣れた瓶があるじゃないか。


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望桜荘で続ける果実酒の熟成が、
このお店でも繰り広げられていた。

さる梨なら食べた事がある。
でもボケは食った事が無い。

お店の人に聞くと、
色々な場面で活用するとのことだ。

メニューの種類は少ないが、
キチンとした仕事ぶりが良かった。

すんきの入った鍋焼きうどんを頼み、
たんぱく質を補うために、
500円の湯葉入りおぼろ豆腐を頼んだ。
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これはお勧めだ。
しっかりと素材の甘味を感じる料理だ。

一点だけ惜しかった。
ポン酢が出されたことだ。

これは粗塩か、
甘さを引き立てる汁が似合う。
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もう一点は、
うどんに付いた茶碗蒸しが、
緩くてシャビシャビしていたことだ。

こちらにも「すんき」が入り、
面白くて美味しい料理だ。
しかしながら、
「すんき」の持つ酸を過大評価したのかもしれない。

けれどもしっかりした料理長が、
カラダを張って仕切る店だった。

一言お伝えしようかと思ったが、
次の機会を設けて、
また電車でゆっくり来るのも良いかと考えた。

話すのは、
その時の味を知ってからでも遅くない。

さっさと食べて、
妻の待つ工房へ向かった。

結果として20Bのテストは無事終わった。
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北原課長が最終的な性能を確認し、
不調の原因はプラグだと突き止めた。

新品のプラグを付けたはずのクルマだったが、
外装を仕上げる作業中に、
頻繁にエンジンをオン/オフした結果、
プラグが短期間で絶命したのだ。

これも目途が付いた。

モンスターのテストが始まった。
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先々週の明宝アタック後、
工房の奥で静かに眠りについていた。
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走行距離は6万km。
競技かその準備のためだけに、
ほぼ使われたと見て良いだろう。

最初に妻を乗せて走り、
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高速道路で、
このクルマの操舵応答性を確認した。

それにしてもすごい。
やっぱり出力は一番出ている。

高速道路を降りてから、
妻にステアリングを渡した。

助手席でステアリングワークを確認すると、
昨年に比べとても上手くなった。

次にアクセルワークを教えた。

するとタイムが伸びない理由が分かった。

スピードをフットブレーキではなく、
エンジンブレーキで落とす。

これは致命的な癖でもある。
コーナー手前の直線で、
理由なくアクセルを戻すので、
前後の荷重は変動する。

不安定な姿勢でステアリングを切り、
コーナーの途中でアクセルを踏む。

速度が足りなくなるからだ。

そこを直すと、
素直にアクセルが踏めるようになり、
メキメキと走行リズムが良くなった。
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午後3時から初めて、
あっという間に暗くなった。
やっぱり白の出力が一番出ている。
二番目に出力が高いのは、
出来上がったばかりの20Bだ。

オレンジのWRXも、
残すは定期整備だけとなった。

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このクルマは既に火曜日に走らせ、
その状態を確認済みだ。
このクルマは出力が一番低いけれど、
シャシーはとても柔軟で乗り易い。

それぞれのドライバーが乗り慣れてきて、
愛馬の扱いが上手になった。

上手く操作できるようになったお祝いに、
居酒屋へ行って乾杯した。

いつも行く馴染みの居酒屋だが、
この日は客の入りが悪かった。

どうした事と思いながら、
ビールを頼んだ。

アルバイトの女性が大小のジョッキに注いで持ってくると、
何となく雑になった感じがした。

と言うのも、
ビールの注ぎ方が余りにも雑だった。

粗い泡で、
しかも泡の量が異常に多い。

泡が下がると、
ジョッキの中身がガクンと痩せる。

以前、
同じ事をやる寿司屋が近所にあり、
何度かアドバイスしたが、
バイトの指導を改めなかった。

その結果そこは潰れて、
雇われていた人が、
大きな迷惑を被った。

下の写真は他所のビールで
あくまでも参考の画像だ。

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泡の質は合格でまともな方だと思うが、
これも量はと言えばグレーゾーンだ。

継ぎ手のスキルが劣ったり、
サーバーのメンテを怠ると、
出された後にビールが痩せる。

昼間の食事で「味」に関して、
何が足りないか感じた。

この店でも、
ビールの扱いに「何か」を感じた。
ここはなじみの店だから、
女将にそっと感じた事を耳打ちした。

「泡だらけで出すと、
カウンターに並んでから痩せるよ」
すると、
見た事の無い険しい顔をされたので、
それ以上は口をつぐんで、
しっかり食べて店を出た。

ちなみにドイツでは、
出された後もビールが痩せない。
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泡も良いし、
グラスに線が引いてあるから解り易い。

と言う事は、
昔はドイツでも同じようなインチキが蔓延し、
その結果法律が出来たってことなんだ。

法律で決めたから、
ビールグラスもイコールコンディションになった。

次いで注文した品が現れた。
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限界点ギリギリの、
これもまさしくグレーゾーンだな。
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塩味もキツかった。
今年はサンマにとってキツイと言われた年だが、
このお店らしくなく、
何か困った事でもあるのかもしれない。

さあ、
いよいよ今年も残す所ひと月だ。
大人の国を頭に描き、
皆で日本を盛り上げよう。

日本もそういう時代に、
ようやく足を踏み入れた。

胸を張って暮らそう。

膨らませても痩せるボディじゃダメなんだ。

見せかけだけ広げても、
魂が無いと痩せてしまう。

更に「万が一の時に修理できるか」
そこも「売る」以上はごまかせない。

さあ楽しい仕事を続けよう。
いよいよ残す所あと一日!

気合い入れて行こう!!
そう思った瞬間に、
次の大物が現れた。
どんどん繁殖させたい待望のクルマだ。
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思い切って買って良かった。
スペシャルプライスの、
ファン限定奉仕品と見て間違いない。
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何としても30周年に当たり、
一花咲かせたい。
そんな想いで作られたはずだ。

男、平川の執念が籠っている。
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はずなのだが・・・。

初対面の印象は、
あまりにも普通過ぎる。(笑)

残念ながら、
オーラをどこにも感じない。

無理もない。

強烈な個性を持つWRXを、
立て続けに乗った後だ。

当然だろう。

まるでスカッと肩透かしを食らったみたいだ。

まあ、
夜に黒いクルマは地味だし、
「Sシリーズ」では無いので、
体中からオーラを出すのも逆に困るかな。

RA-Rは羊の皮を被った狼。
そこが良いのだ・・と自分に言い聞かせた。

シートもWRXの認証シートで、
一番軽いものが取り付けられている。

このクルマに、
フツーのシートが着くと、
これまた何とも新鮮ではないか。
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RA-Rの中でしばし思いに耽る。
まあ、
クルマは走らせないと何とも言えない。

どんな印象なのか、
ヨガに行く前に試してみるか。

次のブログをお楽しみに。

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Commented by tochio1976 at 2018-11-29 12:47
群馬の栃山です。
お仕事に、L1ラリーに、20Bにとお忙しい事と思います。どうぞご自愛ください。
L1ラリーは残念ながら恵那へは行けませんが、群馬より応援しています!頑張って下さい!
Commented by b-faction at 2018-11-29 15:19
栃山さん、こんにちは。
応援ありがとうございます。
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by b-faction | 2018-11-29 21:59 | Trackback | Comments(2)

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