来年のカレンダーに使おう。
咄嗟にそう感じた。
明日からサービスカーとして活躍する。
いざと言う時は部品も使える。(笑)
これで遂に完成だ。
ホッとすると気が抜ける。
だから昨夜もヨガに行き、
気を抜かず充填した。
ヨガの前に血圧を測ると、
いつもと同じような数値だった。
最近飛びぬけて高くも無いが、
以前と違ってヨガの後に血圧が上昇する。
インストラクターは風邪を引いたそうで、
しわがれた声でレッスンを始めた。
一生懸命なのはわかるけど、
大事な時なんだからうつさないでくれよ。
きついのだろう。
時間も5分ほど切り上げていた。
境界線ギリギリが続く。
昨夜もヨガの後に血圧が高くなった。
なにか物足りないと言う、
不満があるからなのだろう。
水曜の定休日を挟み、
連続してジムに通い続けた。
火曜日に泳いだ結果は、
50秒近く前日よりタイムが落ちた。
その代わり、
代謝が良いのか体重は落ちた。
64.5kgまで絞れたが、
この水曜日も高カロリーな生活を営み、
65kgに戻っちゃった。
朝を迎え、
乗り帰ったRA-Rを改めて見回した。
何か物足りない。
エンジンは申し分ない。
ほんのさわりに過ぎないが、
10km程度走らせただけで、
バランスドエンジンの鼓動が沁みた。
白いGC8に感じる、
STIの味そのものだった。
この角度から見て、
咄嗟に感じた。
こりゃ覆面パトカーにもってこいだぜ。
赤いラインを消して窓を真黒にすれば、
高速機動隊のお巡りさんも速く安全に走れる。
あのみすぼらしいマークXでは、
良い捕物は出来ないだろう。
そんな事を考え、
ニヤニヤしながらハンドルを握った。
母指球でスロットルペダルをそっと押す。
エンジンの回転が「フン」と高まる。
このフィーリングは良い。
シャシーはどうか。
ほぼ予想した通りだ。
それ以上でもなければ、
それ以下でもない。
どうしても子供っぽさが抜けない。
確かにサーキットを走る前提で、
きちんと仕上げてあることに違いは無い。
でも筑波サーキットで速く走れるクルマが、
実際の走りで卓越した何かを持つのかと言うと、
そこは少し怪しい所がある。
こんなもんだろう。
今の時点ではそうとしか言えない。
もう少しどしんと踏ん張った、
深みのある味が出せない物かな。
STIと言うと、
皆こんな味になってしまっている。
30年経ってもブレイクスルー出来ていないのは、
何となくオトナになり切れない大人なのだ。
明日はラリー当日なので、
月初会議を今朝にしようと、
一日前へ倒した。
会議でRA-Rをどう扱うか、
慎重に協議した。
俊足で完売し、
今後どのように扱うのか注意する必要がある。
細部をもう一度見て、
今後の方向性を考える。
そこでRA-Rを、
広い場所で撮影しながら、
細部をゆっくり考察した。
最終形態のフロントフェイスは、
なかなか堂々としていて好ましい。
余計な加飾パーツが無いので、
ブラックの渋さが際立っている。
良く見るとフォグランプの位置に穴があり、
空気が入るようになっている。
控えめだ。
グワッと開けて冷却効果を得ると、
空気抵抗が増えちゃうかな。
余計な事に金を掛けず、
軽量化と価格設定に相当拘っている。
見た目は素の状態で安価にリリースする。
だから、
後はオーナーが勝手に考えろ。
無言で語り掛けてくる。
ブレーキのタッチは秀逸だ。
タイヤも申し分ない。
現状でこれ以上の組み合わせは考えられない。
このタイヤに関しては、
600馬力で今年の夏に体感済みだ。
一番目を引くのが、
自転車のヘルメットの様な、
奇抜な形をしたドアミラーだ。
実際に軽いし空力も良いらしい。
発動機関連は全く手抜きが無く、
吸排気まで含めS208と変らない。
やっぱりEJ20は最高だな。
三日間に渡り、
立て続けに凄いGC8ばかりを乗った。
その最終形態が、
このモーターの様に回る素晴らしいエンジンだ。
理屈やスペックでは感じられない、
生き物のような鼓動を感じさせ、
その上で卓越した性能を発揮する。
地味だ。
けれども決して安っぽくない。
シルバーの刻印が誇らしげだ。
それでいて、
シートベルトはSの韻を残す。
ステッチと合わせ良い印象だ。
このシートなら交換するまでも無いか。
トランクも実用的だから、
脚代わりにも使える。
軽量化のために、
スペアタイヤも省略した。
あれ?
ここで気が付いた。
インタークーラーウオーターㇲプレィが省略されている。
そこで初代のカタログを引っ張り出した。
ここで泳ぐ時間になった。
平川さんにも電話して、
何故省略したのか聞いてみた。
それはおいおい語りたい。
整備も順調に終わった。
良く見ると凄い光景だ。
今日はドクターカーも含め、
三台の特殊車両が並んでリフトに載った。
監督として決断もした。
嫁のハンディが大き過ぎる。
そこで白いGC8が嫁入り道具で持ってきた、
特別なダンパーを取り付けた。
それは正にRA-R用のダンパーそのものだ。
サーキットを走らせる仕様なので、
物凄く良く回る。
付いていたプロドライブ製のダンパーを外し、
そいつを装着した。
テストしてビックリだ。
別のクルマみたい。
今日は一日かけて整備が進み、
工房からはドロドロ音が絶えず聞こえた。
2台ともテストした時とまるで違う。
改めて整備技量の高さに驚いた。
設営準備も整った。
イザ!
明日をお楽しみに。
キャラバンの準備も万全だ。
いざ出陣!