
先日、
管野さんに戴いた東京ばな奈を見て、

なかなか創意工夫に溢れていると感心した。

定番の土産物として安定させ、
基軸となる商品も磨きながら、
存在感を薄れさせない努力が続く。

言うなれば、
栗きんとんと真逆の商品で、

軽くポップな味と、
適切な価格を維持し、

大都市の大消費地を意識したお土産だ。
製造を完全にアウトソーシングして、
安定した品質を目指し、
誰にでも売り子が務まる安心安全な商品だ。
この真逆な商品を目指す、
中津川のバカも居る。
大量消費のための仕組みに載せると、
相手の褌で商売する事になるが、
それほど楽で危険な事は無い。
東京ばな奈は、
特に明快なブランドがある訳でなく、
それそのものの魅力で売る。
その会社のお菓子に、
シュガーバターの木というモノがある。
東京ばな奈同様に、
カロリータップリの美味しいお菓子だ。
こちらもアウトソーシングなのか知らないが、
全く毛色の違う菓子は、
銀のぶどうと言うブランドで扱う。
船井総研から若手のコンサルタントが来た時に、
お土産で何度か頂きその存在を知った。
彼等はアンテナが高いから、
時流を掴むのが適格だ。
ちょっと洒落ていて、
東京らしいお土産だ。
手ごろな価格帯で、
単価は栗きんとんのような和菓子より安いが、
原価率も相当低そうだ。
原価率を下げ過ぎたら美味しくない。
かと言って高いと、
外部委託して売ったら利益が出ない。
製造機から作るような、
技術力があるけど売る力のない会社に、
アウトソーシングして品質の高いモノを作る。
それを安く仕入れ、
自らのプロデュースで売る。
東京ばな奈の工場がスバルで、
売る会社がTOYOTAか。
それじゃあ淋しいね。
最近、
トヨタでさえセダンを売る力が失せた。
クラウンに元気が無いのでピンク色に塗ったり、
遂にはNBRでの開発迄演出したが、
時流には逆らえない。
SUBARUはどうか。
元々それほど台数を売らないので、
あまり評判にならないが、
B4の完成度はかなり高い。
現行型がデビューした時、
あまりにもスポーティなので驚いた。
このクルマはアウトソーシングではなく、
完全にスバルの工場で作られる。
全国的に見れば人気が無いかもしれないが、
中津スバルには大のファンがいて、
定期的に売れている。
人気はパールホワイトに集中するが、
一番カッコいいのはブラックだ。
そのリミテッドを遂に入手した。

早速バラバラにして、
元のオーナーの痕跡を消し、
爽やかなクルマに仕立て直す。

シートを外し徹底的に掃除して、

トランクの中も綺麗に整えた。
元々それほど汚れていなかったが、

やる事をきちんとやって品質を標準化する。
ハーマンカードンのオーディオを持ち、

ライン装備のナビが、
ビルトインされた空調コントローラーと共に、
レガシィだけの世界を組み立てている。

決して贅沢ではないが、
他の車種とは違うデザインを貫き、

メーターの演出も悪くない。
フルLCDが時流だが、
そんな余計な事をするより、
米国で数多く売れる道を選ぶ。

それは全く間違っていない。
実用的で快適なシート。

やはり本革を選ぶ方が、
よりレガシィらしさを楽しめる。
前席同様に広い後席は、

セダンというモノはこうあるべきだと、
その神髄を明確に語り掛ける。
正直欲しい。

サンルーフも必需品だ。
このクルマで移動したら、
やっぱり疲れないだろう。

グランドツーリングカーだ。

時速80km弱で、
1500rpmを下回る回転数。
このクルマがデビューした時、
エンジンの直噴化が間に合っていれば、
恐らくもっと売れたはずだ。

アイドリングストップも良く働く。
これを水平対向6気筒にも与え、
クルマ分化の先進国並みに、
気筒停止機能も与えれば、
レガシィはもっと輝いたのに・・・・・。
技術枯渇がどれほど深刻だったのか、今振り返ると良く分かる。

こんな立派なセダンを飼い殺しにしてはもったいない。
スバルの歴史はセダンから始まったのに。
珍しく移動中に後姿を見た。

運転していた大宮君に、
リヤフォグを点灯させるように頼んだ。
存在感あるね。
もっとセダンに乗ろうよ。
黒いボディ、
カッコいいと思わないか。
軽自動車や、
リッターカーをアウトソーシングし、
隙間を埋める行為はありがたい。
トヨタのような力量があれば、
アウトソーシングで大量販売も可能だ。
しかし、
スバルには本来アウトソーシングが似合わない。
と言うよりも不向きなのだ。
それを無理にやるより、
本来の得意な種目を演じるべきだろう。
高い動力性能と、
卓越した運動性能を持つクルマだ。
やっぱりレガシィはスバルにとって、
絶対に欠かすことのできない車種だ。
トヨタがクラウンを死守するように、
SUBARUも同じ姿勢を維持すべきだろう。
このまま、
B4を放置すると言う事は、
やがてトヨタの手に全てを委ねねばならなくなった、
ダイハツと同じ道を歩むことになるだろう。
アウトバックだけでは弱い。
G4やS4に、
とてもでは無いがレガシィの代わりは担えない。
レガシィとは、
正当な乗用車を指す。
セダンとステーションワゴンを復活し、
トヨタと対等な付き合いのできる関係を死守せよ!!