アウトバック3.0Rの高性能ダンパーを開発

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3日の朝は綺麗に晴れていた。
三日月がすてきだったが、
なぜか金星には目が留まらなかった。

薄暗い玄関で、
新聞を開いた。
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元旦の様子が記事になっていた。
忙しくなることが予想されたので、
そのまま会社に向かいRA-Rを展示場に並べた。
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11時になった。
RA-Rを前に移動し抽選のお立ち台を設営した。
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運試しはダメですよと、
念押しした後、
「このクルマが本当に欲しいか!」と高らかに謳った。

すると大勢の参加者から「おお!」と、
どよめくように声が上がった。


良い雰囲気だなぁ。
これがあるから22年間も続けられた。
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厳正な抽選であることを、
大宮君が説明し、
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いよいよ抽選の時間になった。
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精魂込めて引いたカードには、


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林さんの名前があった。
読み上げた瞬間に「やったー!」と声が上がり、
それを参加した全員で祝福した。

トリに相応しい盛り上がりだった。

忙しくて忙しくて、
本当に忙しかったが、
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チキンラーメンと、
博多から届いた美味しい卵で乗り切った。
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すると午後から美味しいお土産が届いた。


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ゆかりは誰もが愛す逸品だ。


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福中さん、
ありがとうございました。


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美味しい関西のお土産も頂戴した。
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美味そうなバームクーヘンだ。
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斎藤さん、
ありがとうございました。

日が暮れてきたら、
奇妙な事が起きた。
眼前の妻が、
国道の方を見て目を凝らした。

ドン!

何かがぶつかった。
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ショーウィンドウにクッキリと残像が残った。
見事に飛ぶ鳥の姿がある。

ドンと車の屋根に落ちた。

綺麗な伝書鳩だった。

左足に緑の管を着けていた。

脳震盪かと思い、
近づくとブワッと飛んで違う場所に降りた。

保護しようと思えばできたが、
手を緩めると屋根に降りてこっちを見た。

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まあ、
あそこなら大丈夫だろう。
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ほっとくことにして、
大宮君が残像を消した。

トリの脂肪はなかなかだ。
この働きで雨を寄せ付けないのだろう。

しかし、
何故低空で飛び込んだのか。

その様子を妻に聞くと、
道路の向こう側の竹薮から飛び出し、
おのままこっちに向って来るときから、
飛び方が変だったと言う。


案の定、
その後屋根から動け無くなった。

飼い主には気の毒だが、
どうもこのまま死んでしまう気がしてならない。

病気にかかっているか、
完全に戻る方向を見失い、
流浪している。

これも定めだろう。

トリの寿命は短いが、
クルマの寿命は長い。

この名車がもっと生きながらえるよう、
深い愛情を注いで仕上げた。
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遂に完成した。

早速それを平成17年のアウトバックに取り付けた。

出来上がったのは、
水平対向6気筒エンジン搭載車専用の、
中津スバルオリジナルダンパーだ。

水平対向6気筒エンジンの排気量は3000ccだ。
これは構造上完全に回転バランスが撮れている。
だから、
RA-Rさえ霞むほどの気持ち良さだ。

トルクの谷間が無く、
これこそモーターの様に回る。

残念だがSUBARUは作ることを諦めた。
だが、
まだ今なら良質なクルマがある。

ただし、
中古車を沢山集めれば良い訳では無く、
クルマの作り手同様に、
守り手にもたゆまぬ努力が必要だ。

シルバー/グレーツートンのボディカラーが象徴的だ。
このクルマは3.0R L.L.Beanエディションで、
実にコンディションの良い個体だ。

水平対向6気筒エンジンに、
スポーツシフト付E-5ATを搭載。
但しステアマチックは無い。

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そのかわりステアリングオーディオリモコン付の、
スバル純正ビルトインナビを装備している。

左側がオーディオコントロールで、
右側にクルーズコントロールを持っている。
リヤゲートオートクロージャーやカーテンエアバッグなど、
当時としては高級な装備を持ったクルマだ。

いわゆるプレミアムカーを目指したので、
エンジン開発も意気軒昂だった。 

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エンジンに火を入れた。
独特のスバルサウンドが静かに流れる。

トリップメーターをリセットし、
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スロットルを開けると、
ブーンと軽快にクルマが動き始めた。
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はやる心を押さえランプウエイに乗った。

軽いブレーキで重心を前に載せ、
スッとステアリングを左へ押す。

憎いほど気持ちが良い操舵応答性だ。

ダンパーがしっかり動き、
接地性が非常に良いので、
頭に描いたラインの上を、
クルマが正確に走り抜ける。
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RA-Rに欠けているのはこの動きだ。

操舵応答性は良いし、
サスの横剛性が高いので、
クルマがレールの上を走る様に曲がる。


ところが、
ダンパーが上下動を吸収できず、
来るなに不安定な挙動が生じる。

すると前後の左右のタイヤが、
バラバラな接地性になり、
その結果ナーバスなクルマになってしまった。

特に高速道路のランプウエイは、
見た目以上にアンジュレーションがきつく、
タイヤの接地性が猫の目のように変わる場所だと、
クルマが一気に落ち着きを無くす。

いわゆる幼稚園児の脚だ。

3.0R用に開発したB&Bサスペンションは、
「B」タイプと読んでいる奥の深いリニアな設定のダンパーで、
スプリングをそのまま使用する。

もうひとつの「A」は、
もう少し踏ん張らせて横剛性を高め、
回頭性能を濃い味にしたダンパーだ。

RA-R用のダンパーのように、
クルマの動きが増えるので、
よほどの確信的要素が無いと使わない。

そこから、
RA-Rの設定は筑波のようなサーキットで、
少しでもタイムを出すように考えたダンパーだと帰結させたのだ。

走っても全然楽しくない。

硬いけどゴツゴツしてなくて、
さらに重要な「スムースネス」も併せ持つ必要がある。
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ほぼ中間地点でクルマを停めた。
モーターの様に回るエンジンと、
気持のよいダンパーの組み合わせは完璧だ。

これで商品化できる。

アウトバックにもB&Bサスを付けることが出来るので、
今後のリフレッシュメンテナンスで活用し、
新車でも味わえなかった深い味を楽しんで戴こう。

腰が高く乗り降りしやすい。
悪路走破性が非常に高い。

それとバーターして、
ツーリングワゴンより、
やや大げさな挙動を見せる。

そのネガを埋めるだけでなく、
豊かなダンパーストロークを活かし、
更に上のサスペンションに生まれ変わらせた。

クルマから降り、
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豆腐を買ってシートベルトに固定した。

アイボリーのアルカンターラと本革を使った、
とてもシックな内装は、
抜群の品質を維持している。

これが特装車の醍醐味だ。
運転席の電動8wayシートを操作し、
ドラポジを再度見直した。

カラダにピタッとフィットし、
滑らない表皮が快適そのものだ。
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3.0RのL.L.Beanエディションは、
ほんとう~~~~に良いクルマだ。

道路が真っ白だ。

すぐ前を散布車が走ったようだ。

顆粒の融雪剤がまるで雪のように舞っていた。

登りきり、
一気に下りこむ。

何から何まで素晴らしくなった。

気分は最高だ。
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80km弱を走り終えた。


走りを支えてくれたダンパーを紹介したい。

まずこのフロントダンパーは、
ノーマルダンパーを取り外し、
ビルシュタインダンパーに作り変えた。
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ビルシュタインと、
B-factionの頭文字を付けた。
だからB&Bなんだ。

上のフロントに比べ、
リヤは少々厄介だ。
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マルチリンク式のリヤサスから、
ノーマルダンパーが覗いている。
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車体の下から裏側を見ると差が良く分かる。
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膨らんでいる所に、
オートレベライザーが入っている。

共存できないので、
そちらの機能は捨て、
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通常の形状で作り直す。


ここではっきりさせておく。
悪路を走ることが優先で、
高度な耐久性と過積載を求めるなら、
純正の同じダンパーに交換すべきだ。
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けれども、
嵩上げ車高独特の、
「ぶるるん」とした印象を消すと同時に、
ターマックを気持ちよくストレスフリーで走りたいなら、
B&Bサスペンションにすべきだ。

バネはまだ十分な品質を保っていたので、
そのままもう一度使う。
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勿論このクルマ用の純正品だ。


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裏から見てもスッキリしている。

見た目もそうだが、
走りもスッキリと引き締まり、
しかも高い横剛性を持つので走り味が段違いに良くなる。

3.0Rで、
しかもアウトバックに乗るオーナーの皆さん、
お待たせしました。

味の高さを求める方は、
これを是非ともご利用戴きたい。

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Commented by 内藤 at 2019-01-06 09:32 x
先日のブログで見た、お豆腐にウニを
のせてる画像を見て、昨日マネしてみました。
めちゃくちゃ美味しかったです!しかし、
私も痛風なので、妻に怒られながら食しました。(笑)
Commented by b-faction at 2019-01-06 15:41
内藤さん、美味しいですよね。痛風の人にとって美味しいモノは、ほとんど体に良くないですね。
Commented by 岩崎哲也 at 2019-01-06 21:46 x
はじめまして
3.0R アウトバックに15年乗っております。
初期型には、ヘッドライトの光軸を下げる調製機能があるのに、リアが動きが悪くなるオートレベライザー付きなのをずっと不思議に思ってました。
これが解答なんですね。

Commented by b-faction at 2019-01-06 22:41
岩崎哲也さん、今晩は。
このダンパー、すっごく良いです。昨夜は気持ち良く眠れました。
Commented by ゴトウナオキ at 2019-01-08 16:52 x
ランカスター6から始まり,現在6気筒は3台目のBPEのアイサイト初期型に乗っています(いつも中古買いですが)。2年前にビルシュタインに変えたのですが,リヤが横に揺れるような感じで,どうしたらいいか考えていました。また,アイサイト付きだとブレーキラインやSTIパーツへの交換等も不可のようですし,困っています。
中津川は秋田からとても遠いのですが,春になったら,リフレッシュメンテナンスの相談にドライブしたいなぁとわくわくしています。
Commented by b-faction at 2019-01-08 20:19
後藤さん、今晩は。
秋田から来られる方もいらっしゃいますので、ぜひお出かけください。日本海から長野経由は楽しいドライブになると思います。お待ちしています。
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by b-faction | 2019-01-05 22:24 | Trackback | Comments(6)

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