母体
2019年 01月 12日
カリフォルニア工務店の方に話を聞いた。
主に住宅を作る会社だ。
以前SUBARUとも組んだことがあるという。
知らなかった。
ダイハツの担当者と良いコンビで、
楽しそうに仕事をされていた。
このクルマに注目した理由は、
まずタイヤの選定が面白いからだ。
上手く演出している。
ダイハツ工業の横田さんに、
今回これが一番面白くて正攻法だと伝えた。
サンバーにも使えるしね。
何と横田さんの愛車も同じハイゼットだと言う。
キャビンの大きさとバランスが良い。
「これも良いけど、
是非こっちを見て下さい」
横田さんに付いて行くと、
凄いお宝が飾られていた。
SUBARUなら上州国定号だ。
アレが現存していれば、
随分面白いのに。
当然シムスがレストアの中心を担うだろう。
何しろ当時のドライバーを務めたのは、
矢島工業社長の横山氏だ。
エンジン始動まで可能になった。
その中心的役割を果たしたのが、
名刺を交換できなかったので、
お名前を紹介できない。
ぜひまたお目に掛かりましょう。
P-5の走る姿も見たい。
ダイハツもしっかり自動車文化を燻蒸している。
ヒシヒシと伝わってきた。
お互い頑張りましょう。
そしてスズキ、ダイハツと各ブースを回り、
スバルブースに辿り着いた。
真っ先に声を掛けて戴いたのは、
先日もお世話になった東亜工業さんだった。
自動車事業部第一営業技術部の、
井垣さんと本多さんだ。
また見学にお伺いしたいので、
そん時は宜しくお願いします。
この場で会えるとは、
これからのSUBARUにとって、
かなり良い事が起きるかもしれない。
そんな予感がした。
何しろ彼等の存在が無ければ、
SUBARUは軽いクルマも丈夫なクルマも作れないのだ。
戻ってもう一度ラリーコンセプトの写真を見る迄、
このクルマが持つ真の意味も測りあぐねていた。
空力パーツと、
看板だけでお茶を濁しているだけじゃん」
そのように感じた。
しかし、
このクルマの担当者が、
やけに気になる事を言った。
言われて気が付いた。
そう言えば消滅していた。
中古車を毎日見ているので、
ゴールドのホイールに少しも飢えていない。
しかしSTIに憧れ、
STIのクルマを創りたい人には、
忸怩たる思いがあったのだろう。
Sシリーズのモノが付いている。
ちょっといいじゃん。
シートはレカロのポン付けだが、
シフトノブはジュラコンだ。
何考えてるんだろう。
あ、
リエゾンで使うのか。
まあ、
まあ、
書いてないだけで、
どう見ても中身はRA-Rだろう。
バランスドエンジンは用意されてないが、
もはやSUBARUで作るのは簡単だ。
量産化に成功し、
レシピが完全に用意されてるので、
ベースエンジンにすることは容易い。
こうした状況下で、
SUBARU国内営業本部のユトリたちは、
少しも執念を持たず、
コアなスバリストを軽視してきた。
それに対して、
軽しかまともに作らせてもらえないダイハツが、
実は物凄い執念を持っていた。
少しユトリたちは爪の垢を煎じて飲む必要がある。
SUBARUに欠けているのは、
彼等のような執念だ。
落ちる所まで落ちると、
絶対に這い上がる。
それが大和魂だ。
それを夢想した。
そろそろ飢えてきた。
マフラー替えようが、
排気管を太くしようが、
結局それだけでは目指す所に行けない。
隣に本気で戦うクルマが置いてある。
結局大事なのはトルクなのだ。
それも実用回転域のどこから出るのか。
ベースは思い現在のWRXだ。
東亜工業の姿を見て、
STIの絞り出したRA-RベースのCモドキを見て、
頭の中で何かがもやもやと固まり始めた。
WRXも最終形態になったが、
まだ当分の間作り続ける事が決った。
国内の方針をある関係者と語り合った。
WRCが来る以上、
何かやろうじゃないか。
XVにテンロクターボを積もう。
↓
意味無い。
何故
↓
勝てないし時間が無い。
まず作って出よう。
↓
レギュレーションも変わるかもしれない。
じゃあどうするの。
↓
今ある資源を生かす。
ふーん。
何か考えてるのは事実だな。
今ある資源???
WRX STIしか無い。
WRC???
往年のブランドはまだ死んでない。
そうか。
コメットマークだ。
そうすると彼が苦労して、
ゴールドのホイールを復活させたわけも解る。
WRブルーに飽きが生じ、
容易く使い回すので陳腐化した。
今こそ555が使えず、
あの三日月マークも陳腐化した時を思い出そう。
SUBARUはリデザインが素晴らしく上手い。
アメリカで何を見せるのか。
その上で、
日本で何をやるのか。
グローバルな戦略が立てられない今こそ、
ブランドも旗印も含め、
母体をきちんと整える必要がある。
あのMSiの失敗を深く反省し、
正しい人選と若い力の発掘で、
SUBARUをもう一度輝かせてほしい。
STIで車体設計を担当する、
遠藤雄太さんだ。
彼自身が何を考えてるか、
それは全く知らない。
けれども彼は、
恐らく同じ志を持つオトコだ。
STIはSUBARUを上回るブランド力を誇れ!
SUBARUをリードする技術力を誇れ!
前から言い続けていたが、
平川丸が大きく舵を取り動き始めた。
この時がそう実感した瞬間だ。
さりげなく置かれたラリーコンセプトの、
その奥の奥にどんな野望が隠されているか、
スバリストの諸君よ、
楽しみに待とうじゃないか。
Commented
by
S-racing
at 2019-01-16 01:11
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おひさしぶりです、昨年のGWにお邪魔させて頂いた静岡の者です。
私もオートサロン行きましたが、田代社長と同じくダイハツのブースを見たときは上州国定号を思い出しました。私の記憶が正しければ上州国定号は群馬のスバルに強いショップで現存しているはずです、現在は雨ざらしのようですが…
私もオートサロン行きましたが、田代社長と同じくダイハツのブースを見たときは上州国定号を思い出しました。私の記憶が正しければ上州国定号は群馬のスバルに強いショップで現存しているはずです、現在は雨ざらしのようですが…
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by b-faction
| 2019-01-12 23:08
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Comments(1)