全輪駆動至上主義を再考せよ

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愛嬌があるね。
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いつか乗ろうと思っていたクルマが、
突然資料的価値しか持たなくなった。

BRZが生まれたからだ。

MGに対する憧れが、
昔から強く心にあった。
だから下取りでやって来たMGBを、
大切に保存していた。

シンプルで軽くて素敵なクルマだ。

ブレーキを開発する会社だと思っていたら、
レストア事業も始めたらしい。

エンドレスにもこんな素敵なクルマがあるんだ。
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萩原専務に挨拶しようとしたが、
物凄く忙しそうだったので遠慮して、
クルマだけじっくり見せてもらった。

このクルマには赤い内装が良く似合う。

これと同じ趣味でサブロクを仕上げた。
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オートサロンの会場で、
見惚れたクルマの一つだ。

クラシカルなホワイトも良いね。

純白のクルマが最近心に刺さる。
パールはダメなんだけど、
真っ白は大好きだ。

そんな事を考えながらスバルブースに辿り着いた。
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そこで久し振りに山本シンヤさんと出会った。

モータージャーナリストでもあるが、
彼は自動車文化を語れる研究者でもある。

そんな彼が是非見せたいと誘ってくれた。

これは願ったりかなったりだった。

最近、
やっぱりこれが良いと実感している。

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鍛造ホイールだ。

SUBARUは鍛造に対する理解が深い。

コストとのせめぎ合いだが、
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良いモノは良い。

叩き出して作るから、
強度も高い。
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当然軽量だが、
コストは高い。
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これだけ手間のかかる工程を経るので、
当然と言えば当然だ。
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日本で鍛造ホイールを作れるのは三社しかないと聞いた。

その中でも老舗的なBBSは、
STIとも深い関わりがある。
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NBRチャレンジでは、
非常に高価なホイールをBBSから調達し、
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毎戦迷うことなく装着している。

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ホイールには妥協しないと強い決意が見える。


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そしてBBSも、
その期待に応えるホイールを送り込む。
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軽いだけじゃなく、
お互いを知り尽くした信頼のパートナーだ。
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まずRA-Rを見て驚いたのは、
最初から鍛造ホイールが奢られていたことだ。

しかもマットブラックだ。
未熟者に扱わせると磨いて光らせるので始末が悪い。

だからSUBARUは搭載を嫌うが、
STIはあえてそれを選んだ。
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少しでも軽くするための執念だ。

最新のカタログに、
山本シンヤさんと、
STIの渋谷真さんが登場し熱く語っている。
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興味のある方は是非読んで欲しい。

STIを含めたSUBARU全体を通して、
NBRの第一人者は渋谷真さんだ。

誰よりも早くNBRを知り、
SVXの開発で緑地獄を極めた。

その彼だからこそ、
BBSを語れるのだろう。

RA-Rの謎が少し融けた。

なぜ幼稚な脚なのか。

渋谷さん、
RA-Rに乗りましたか?

そう尋ねると「乗っていません」

それならわかる。
要するに国内だけをターゲットに、
メーカーラインで組み込んだ脚なのだろう。

ダメじゃん!
というのは簡単だが100万円出すだけで、
あの名機が買えるたのだから、
それぐらいの開発工数の手抜きは仕方がない。


でも、
サンプルをドイツに送って、
試験車に着ければ、
どれくらいダメな脚なのかすぐ解るはずだ。

この部分だけは、
STIもユトリの仕事でお茶を濁したな。

カタログに山内選手を出したりして、
ちょっと嘘のプロモーションをした。

手抜きはいけない。

でもBBSの鍛造ホイールが付いてるから、
全て許しちゃおう。

流石に平川丸は執念を見せる。

BBSジャパン(株)
経営戦略本部、
経営企画部で部長を務められる田中さんと、
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経営戦略本部、
営業企画部、
営業企画課で課長を務められる竹田さんだ。

黒いボディに良く似合うBBSは、

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実に彫りの深い構造で美しい。

スタッドレスと組み合わせた、
STI純正BBS鍛造ホイールも、
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やはり構造が良く似ていて美しい。

S402などに用いられたデザインと共通している。
ラリーコンセプトにも、
この性能が必要だ。
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オートサロンで見た最新のゴールドホイールは、
見た感じが少し異なる。

どこの製品か聞かなかったので、
この辺りを改めて良く調べようと思う。

このように目が肥えてくると、
色だけチューニングしたレヴォーグや、
電動化で重くなったフォレスターに食指が動かない。

それに使い古されたレーシングカーも、
もういい加減見飽きて面白くなかった。

今回のイチオシはこのクルマだ。
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でも企画はダメ。

良いのは色のセンスと空力パーツだ。

外装色はパールという点だけ除けば、
理想に近い調色だ。

まさにスーパーピュアホワイトだ。

内装にもレッドが使われ、
ハイグロスの加飾とよく合う。
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ステアリングも良いが、
製品化する時は、
ぐるりと赤いアルカンターラにして欲しい。

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シートベルトも赤くして、
バックルも色を揃えるべきだろう。
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ドリルド加工したシートのディンプルは、
角度を変えてみた時に形がゆがまない。

ハイセンスなデザインだ。
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しかも両サイドに見覚えがある。
Sシリーズで使っているシートの色調に近い。
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これならレーシーな雰囲気も醸し出せる。
リヤビューも良いじゃないか。
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テールランプだけ、
先のモーターショーで提案した、
次期型のモチーフに換えれば申し分ない。
しかもマフラーはセンター出しだ。
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願っていた理想の姿だ。

車体を低く下げて身構えさせ、
太いタイヤを履かせようじゃないか。
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物凄くかっこいいと思うぞ。

BBSの鍛造ホイールと組み合わせ、
軽くまとめた太いタイヤで、
2.5リッター直噴エンジンのパワーを前輪駆動で伝える。

フォレスターに新採用された、
自然吸気直噴エンジンは、
最大トルク239N・mを4400rpmで発生する。

そろそろ馴染んできた新型フォレスターに乗り、
そのフレキシブルな特性に舌を巻いた。

かなりのスポーツエンジンだと、
久し振りに感動した。

これを軽量なFWDのインプレッサスポーツと組み合わせれば、
初めてSTI SPORTと心底呼べるクルマになる。

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きっと速い!

そして、
大切な事を忘れてはいけない。

「色」も性能だ。
それについて、
現実を知り安心した。
それを発揮させる力が、
既にデザイン部に燻蒸していたからだ。

後は「頭の固い意見」を極力排し、
古い「4WD至上主義」を捨てさせるのみだ。

スバリストも頭を切り替える必要がある。

その昔、中島知久平が嘆いた、
「大鑑巨砲主義」のような、
「全輪駆動至上主義」がはびこっているからだ。

かつての軍部のように、
まるで亡霊の如く、
自らを知らない間に支配する。

それが今のSUBARU軍部にはびこる、
全輪駆動至上主義や電気仕掛至上主義だ。

ここで頭を切り替え、
軽量化と卓越した動力性能の追及に舵を切る必要がある。

SGP化や安全装備の増加で、
増えた重量を賄うためには、
トルクの太いエンジンが不可欠だ。

幸いにもスバルはそれを持つ。

FB型エンジンは、
1.6リットルから2.5リットルまで、
エンジンサイズも重量もほとんど同じだ。

そのマキシマムスペックを活かす。
充分な燃料を効率よく燃やし、
下から太いトルクをリニアに立ち上げる。

SUBARUの駆動系は二階建て構造だ。
動力伝達の向きが変わり、
少し内部抵抗が大きいハンディを持つ。

そこを排気量でカバーする。

動力伝達ロスのがあっても、
それ以上の見返りがある。

重量配分が凄く良い。

その点で大きなアドバンテージを持つのだ。

二階建てだと何故ロスが多いのか。
前輪駆動の場合プロペラシャフトが無いので、
出力軸がエンジンの下にあるフロントデフに戻る。
そこから左右に配分されるので、
横置きエンジンに比べ方向変換が多い分、
やや複雑になる。

横置きエンジンは、
フロントアクスルと一体構造のため、
エンジン出力がそのまま左右に分配される。

その代わり、
ミッションも含んだトランスアクスルが、
全て前輪の車軸前方に載る事になる。
しかもデフがどちらかに偏るので、
ドライブシャフトが左右不等長になる。

SUBARUのドライブユニットは、
左右対称な縦置きで、
ドライブシャフトが等長のため、
トルクステアが出にくい。

アクセルのON/OFFに対して、
エンジンは左右に回転モーメントが掛かる。
横置きだと前後方向に掛かるので、
スナッチが生じやすい。

スナッチと言うのは、
いわゆるお辞儀のような動きだ。

水平対向エンジン縦置きと、
直列四気筒横置きを、
2台同時に並べてボンネットを開ける。

その上でアクセルを煽って、
両車の動きを比べて見ると良い。

更に重いトランスミッションは、
ドライブシャフトの後方に来る。

当然の事ながら、
クルマの頭が軽くなるので、
運動性能向上に大きく寄与するのだ。

更に水平対向エンジンは平ぺったい。
立っているエンジンより重心が下がるし、
衝突時には下方に落ちるので、
キャビン内に生存空間をより多く確保できる。

このように前輪駆動でも、
他車の構造より遥かに優れた点が多い。

弱点を補うには軽くて、
唐突なパワーではなく、
下から上まで野太いトルクのエンジンさえあれば良い。

前輪駆動ならば、
その後に続くトランスファー、
プロペラシャフト、
リヤデフ、
そしてリヤドライブシャフトと続く、
重い鉄の塊たちを省略できる。

それらを全て取り除けば、
もう一度昔のように、
軽い戦闘機が作れるはずだ。

大艦巨砲主義が誤りだったと、
敗戦して骨身にしみたが時すでに遅し。

スバリストよ、
声を上げて欲しい。

素晴らしい、
そしてSTIらしい前輪駆動車の誕生を願おうではないか。

持って生まれた身体能力の高さを活かし、
抜群の運動性能を発揮するはずだ。

目を覚まそう。
全輪ではなく、
前輪駆動こそこれからのSUBARUに、
いやSTIに必要な武器だ。

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Commented by micra_14e at 2019-01-14 00:27
増井です。
自宅の近所でオートサロンをやっているにもかかわらず、多治見に来ております。
せっかくこちらに来たので、14日の昼過ぎくらいに立ち寄らせたもらおうと思っています。

我が家は1.6のFFですが、SGPのFFにそこそこハイパワーのNAエンジン、絶対に面白いと思います。しかも鼻先の重さはほとんど変わらないんですもんね。
望みは薄そうですが期待しちゃいます。
Commented by b-faction at 2019-01-14 07:05
増井さん、おはようございます。今日は一日いますのでお立ち寄りください。お待ちしています。
Commented by 中原 at 2019-01-14 09:51 x
 社長おはようございます。

ソリッドの白はイイですよね、ボクの2台目はその色じゃなかったら買ってないですよ。
トヨタの「スーパーホワイトⅡ」は若干手入れにコツがありますが、光沢が出ると白磁のような輝きになるし、純白ですからその清潔な色合いに惹かれますね。

思うに、ホワイトパールは人気じゃなくて日本産で海外にも誇れる宝石として真珠がありますからその信仰心も内に秘めているんじゃないかな?という気がします。

今の型のインプレッサは、C-HRなどが展開している2トーンカラーや、もっとビビットな色合いを積極的に取り入れてイイと思うんですよ。クォーターピラーの見切りはあの位置でイイと思いますよ。

ただ単に、色で化けているだけですが、こういった「ビジュアル」はとっても重要じゃないかな?
直す立場だとタイヘンですが。

Commented by b-faction at 2019-01-14 10:58
中原さん、おはようございます。あの色はスーパーホワイトⅡなんですね。SUBARUもピュアホワイトⅡでリリースすると良いですね。手入れのコツはシュアラスターですか(笑)。ルーフをブラックにすると姿勢が低く見えてカッコ良かったですね。センスの良い女性が全体を見てるので、更に今後のデザインが楽しみです。後は卓越した性能が出せるかですね。
Commented by 中原 at 2019-01-14 11:30 x
劣化層をウールバフで除去してスポンジバフで仕上げた程度で、ワックスはリンレイの「ジャパンワックス」を使っています。ホームセンターで500円程度で売ってますし、勇ましいJAPANのロゴが気に入っていますよ。高価なワックスは・・・買えません(笑)。

そうなんですよ、女性のクルマに関する感性は鋭い。男性にはない観点で見ますからね。社内で社員のクルマを修理することがあるのですが、女性のは本当に気を遣いますね。
Commented by b-faction at 2019-01-14 12:14
中原さん、まだ一度もRA-Rを磨いてないんですよ。せめて洗わなきゃ。
Commented at 2019-01-14 13:22 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by b-faction at 2019-01-14 15:41
櫻井さん、こんにちは。2.5リットルFWDのインプレッサSPORTを純白にするだけでオーラが漂いますね。それくらい思い切ったクルマに乗ってみたい。
Commented by gda6985_z83 at 2019-01-14 22:37
代田社長
SGPのライトウェイトFFスポーツがSTIから出るなら、やはり白いソリッドカラーが良いなと思います。社長の前輪駆動提唱に大賛成です。遥か昔、父が乗っていた白いソリッドカラーのff-1。その助手席に乗ってドライブした事が父との最高の思い出です。同時期叔父が乗っていた、いすゞベレットと比べてコーナリングの気持ち良さが明らかに勝っていた事をはっきりと覚えています。もしそんな気持ちいいクルマが本当にSTIから出てしまったら…?もし六気筒プレミアムセダンも出てしまったら…?もし再びWRCにスバルブルーが甦ったら…?またまたスバリストの嬉しい妄想を掻き立ててくれる代田社長のブログに感服です。
群馬県 阿部文昭
Commented at 2019-01-14 23:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 西谷 at 2019-01-15 10:15 x
FF最速のシビックがいる以上、STIが適当なFF仕様のインプレッサを出してもアピール性が薄いんじゃないですか。出すなら、シビック以上の車に仕上げないと。その余裕はないので、エンジンは変更なしで販売になる気がします。
Commented by b-faction at 2019-01-15 12:35
阿部さん、こんにちは。白いA14ですね。欲しかったなぁ。あの頃のエンジンは結構トルクがあるんですよ。
Commented by b-faction at 2019-01-15 12:38
本間さん、良質車の入手おめでとうございます。GHを乗りこなすには「回す」ことが一番求められます。特に軽量ホイールが効きますし、オイルチューンが絶妙な効果を出します。
Commented by b-faction at 2019-01-15 12:58
西谷さん、まさに僕はその短絡的な考えをするなと作り手に伝えています。そういう顧客の声は無視すべきです。手っ取り早い記録を誇っても子供じみたクルマ創りにしか繋がらない。シビックの出したニュルの記録はタイヤで出せたようなものです。その結果、非常識な30R20という低扁平化に陥りバカげた危ない仕様で売りました。普通の人がアレでニュルを走るのは危険極まりない行為だと思います。そこはSUBARUの方が遥かに良心的です。だから結果的にRA-Rに行きつきます。あのサスは未開発なのではなく、方向が狂った幼稚なサスです。シビックの245/30R20のタイヤ選択にに似てます。幼稚な選択です。だからライバルとする価値はないです。
Commented by 東京都、本間 at 2019-01-15 13:00 x
 ありがたいアドバイスありがとうございます
m(_ _)m
ネットで見つけ、実際に見に行って心底欲しいと思いました。
 回すということは、高回転域を意識すると言うことで認識してよろしいでしょうか?
久々のMT車、少々気負いもあるのですが
楽しみたいと思います。
Commented by 飯塚 at 2019-01-15 17:13 x
こんにちは!
そういえば2代目レガシィセダン FFのTS-RがCG誌のジャイアントテスト?でCや3を抑えて最優秀に選ばれたような記憶が。
おっしゃるような2.5L FFのSTI、ありかもしれませんね。
Commented by b-faction at 2019-01-15 17:59
飯塚さん、今晩は。おっしゃる通りです。外車至上主義の編集部自身が小ベンツさえ抑え込んだことに驚嘆してましたね。
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by b-faction | 2019-01-13 23:33 | Trackback | Comments(17)

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