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義務教育

森さんと久しぶりに顔を合わせ、
思った事をズケズケ言った。

教育に例えた。
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教育には大きく分けて、
1.受けなくても良い教育
と、
2.受けねばならぬ教育
がある。

1は実に解り易い。
受けなくても処罰されない。
その教育に何の義務もないし、
受けてないからと言って困る事は無い。

2は法で定められ全ての人の権利として保障される。
それに反すると処罰される。
最近は時代背景が複雑になり不登校も増えた。
学校が死ぬくらい嫌いなら、
いっそのこと行かない方が良い。

その代わり、
その教育を誰かが補わねばならない。
そうしないと社会適応性が損なわれる。
実に大切な事なんだ。

1はその点で実に自由だ。
まず底辺にあるのは保育園とか幼稚園だ。
それらは死語で、
最近は子供園というらしい。

まず自由で楽しく無ければ子供は行きたがらない。
一定のルールを楽しく覚えさせる工夫は必要だが、
授業も厳しくないし学力テストも無い。

最近は知らないけどね。

義務教育の上位にあるのは高校で、
やりたい事を更に深く学びに行く場だ。

学ぶのが嫌なら、
さっさと丁稚奉公に入れば良い。

そこでも学べる。
ここまでは「教えてもらう」が基本になる。

その上位にある大学は、
学問の場だ。

教えてもらうというよりも、
深く極める姿勢で全ての物事に向かい合う。

だから講義の場だけが学びではなく、
大学生として生きる事「そのもの」が学問だ。

学ぶと教えるは表裏一体で、
その狭間を行き合う快感こそが、
最高学府で得られる最も大きな糧なのだ。

森さんに話したのは、
SUBARUを義務教育だとすると、
STIは高等学校あたりに位置したい、
という事だ。

ドイツにも様々な自動車メーカーがあり、
そのデビジョンに高等学校レベルのブランドがある。

例えばBMWのMなどもそうだった。

S204やS402を作っていた頃のSTIは、
優にその場に陣取っていた。

M社も一時はかつての勢いを失ったが、
STIも何とか片足でぶら下がっている状況だ。

なかなか大学へは昇格できない。

逆に幼稚園は自由闊達だ。

ゼロから何かを生み出すような、
そんな期待を誰もしない。

むしろ運動場で楽しくお遊戯して、
晴れ晴れと笑顔を見せる事を期待するだろう。

勿論ルールを尊重する必要があるけれど、
その敷居は至って低い。

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久し振りに世界のトシに会った。
彼は凄く面白いクルマを創った。

50台があっという間に売れた。

よく頑張ったと思う。

悪い意味で受け取ってほしくない。
これがまさに幼稚園の楽しみだ。

狭い範囲を狙って、
楽しい事をやるのが目的だ。

SUBARUやSTIではできない、
デカいターボでパワーを出す。

「創造」ではなく「調律」が基軸で、
ありあわせのモノも使える。
幼稚園の教育も似た所がある。

狭い世界のお遊戯に、
相応しいクルマを創ることが、
サードパーティーに求められる。

それはそれで価値があり、
実際に出力を数値で比較する事や、
サーキットでタイムを競う事に効果が表れる。
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幼稚園という言葉が相応しいと思うが、
少し視点を変えると、
学習塾や予備校も同じような立ち位置だ。

こうした論点でクルマを評価すると、
まずフォレスターのアドバンススポーツコンセプトは、
ディティールとカラーのデザインスタディだ。

今ここで取り上げる価値はない。
単なる文化祭の出し物だ。

このレヴォーグは義務教育の姿そのもの。
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カリキュラムに沿って出された、
授業の一部だ。

面白くもおかしくもなく、
存在する事に意味があるだけだ。

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クールグレーカーキは、
カタログモデルには似合う。

ところが特装車や、
いわゆるコンプリートカーと呼ばれる、
乗り手を選ぶクルマには似合わない。

スーッと気持ちが冷めてしまう。
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これを欲しがる人は、
かなりのモノ好きだろう。
義務教育でも小学校低学年だ。

それに対して、
こちらは小学校から中学校に持ち上がった、
かなり熟成した義務教育と言える。
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モーターショーでは、
BRZのイエローエディションがモチーフだった。
凄いのはシートベルトまで黄色い事だ。
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SUBARUもやれば出来るじゃないか。
しかしチャールサイトイエローが使えず、
またしても外装色はパールを混入したイエローなので、
あまり高い評価を下さなかった。

イエローが使えない代わりに、
もっと凄い色を開発中だ。
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パールを取除いた、
スーパーピュアホワイトだ。

それに合わせてインテリアも変えた。
ただし、
ボルドーのハイグロス処理より、
鋳物調ブラック仕上げの方が良いと注文を付けた。

今SUBARUはSUVにアルマイト調の仕上げを施す。
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それはそれで面白いので極めれば良い。
だがまだ駆け出しだ。

だから、
STIと付く場合は、
鋳物ブラックを徹底的に極めると良い。

今よりもっと優れた鋳物調の黒を、
是非取り入れて欲しい。

前回のインプレッサFUTURE Sport CONCEPTは
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STI Sport CONCEPTとして、
ちゃんと開発が続いていた。
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テールランプだけ陳腐化したが、
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センター出しのマフラーは開発も終わり、
実際にSTIからリリースされた。
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このパーツを既存客に売るためにも、
インプレッサSTI「スーパースポーツ」を開発すべきだ。
スバルff-1は1100から1300にスープアップし、
4ドアにスーパーツーリングという名を与えた。

今こそ、
その時を倣いSTIスーパースポーツを世に送り出せ。

エンジンを変えない限り魅力は乏しい。

吊るしのクルマに、
STIを付けるのは限界だ。

義務教育にも上下がある。

コンプリートでは無いSTIにも、
パワーユニットの差別化は必要だ。

そしてインプレッサは軽さを極める。
豪華なSTIスポーツではなく、
走りに狙いを絞ったスーパースポーツに仕上げるべきだ。

それをメーカーのラインで製造し、
世界中に売れば良い。

RA-Rで帰路を急いだ。
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4号線から中央フリーウエイに入ると、
いつもと違う走り難さを感じた。

遅い軽自動車は道を譲らず、
トラックも追い越し車線をふさぎたがる。
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そもそも自家用車に自動運転など必要ではなく、
決った場所を行き来するバスやトラックに必要だ。

トラックが高速道路で100%自動運転化されると、
道路は更に有効利用され、
もっと高度な人的資源の活用も可能になる。

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前方のイプサムは、
なぜ道を譲らないのか。

どいてよと、
軽くパッシングしてもガンとして譲らない。
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今日は土曜日なんだと気が付いた。

この時間帯は高速道路の走り方を知らない、
幼稚なドライバーが増える。
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譲りレーンがあっても、
全ての車両が無視!

ドイツ並みに三レーン作っても、
何の意味もなさない。

酷いね。

自分は制限速度なのだから、
文句があるなら空いたとこを勝手に抜け!
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トラックのマナーの差は甚大だ。

実に良識あるトラックも居れば、
このキャリアカーのような輩も居る。
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一番左を使えば交通状況はかなり変わる。
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だがその気持ちは皆無だった。
日本人のこんな常識化では、
誰もがクルマを楽しいと思わなくなる。

クルマって本当に面白いんだ。
こんなに面白いモノは他に見当たらない。

復路をRA-Rで走りながら、
前夜の事を思い出した。

幕張から戻る時に、
始めて後部座席に「ヒト」を乗せた。

マリオを含めた三人乗車で、
東関東道を走ったら、
クルマの収まりが良くなった。

思い当たる節がある。
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前回、
森さんの勧めで購入したtSは、
ラインアウトからかなり時間を経て納入された。
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その下周りにはピンクのペン痕が沢山あった。

つまりラインアウトしたベース車を、
STIの持つライン上で組み直したという事だ。

RA-Rの下にもぐった時、
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ピンクのペン痕が見当たらなかった。
なるほど。
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これは平川流の逆転発想だ。

森さんが乗っていないという事は、
かなりの開発工数削減を進めたはずだ。

そして製作工数も減らせた。

だからスペシャルプライスになった。

かつてのtSに乗り慣れたカラダは、
初期のSGPの動きを敏感に感じ取った。

馴染むまではクルマが小刻みに動く。
それは性能には関係が無く、
ロバスト性を重視する事による副産物だろう。

それと同じ事がRA-Rにも言えるのだ。
だから徐々に当初の硬さは取れてきた。

だが、
根本的なセッティングに難がある。

森さんも辰己さんも乗っていない、
またNBRでもテストしなかった謎が解けた。

その解は「ライン生産」にある。

RA-Rはコンプリートカーとして開発されたが、
全てSUBARUのラインで生産が完結し、
STIにおける架装を全て省いたのではなかろうか。

すると、
サスセッティングに、
なぜ不満を覚えたのか理解できた。

冒頭に幼稚園で例えた。

クルマ全体は高校生でも、
非常に短絡的な商品になったのだ。

それは特定の場所でお遊戯するように、
凄く狭い走行条件でベストを狙っている。
だからエンジン以外は幼稚園児になった。

いくらRAと言えども、
STIのクルマに短絡的な性能は似合わない。

高校生だろう。
そんな幅の狭い開発では駄目だ。

限界Gをいくら高めようが、
スラロームの通過速度が速かろうが、
車高を下げた事も裏目に出て、
操安性があまりにもお粗末だ。

元はスバルなんだ。
それではいけないよ。
下がってはだめだ。
STIはその更に上をいかないと。

ここで誤解して欲しくない。
RA-Rがダメだと言っている訳では無い。

ライン上でここまでのコンプリートカーを、
容易に作れる体制を敷いた。

という事は、
スペックCとは行かないまでも、
これまでとはかなり違う体制づくりが出来たはずだ。
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しかも本体のSUBARUに、
とんでもない調律師が居る。
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その解が遂に現れた。
今日、
アメリカで噂のS209がデビューしたのだ。

日本より遥かに売れるアメリカで、
何故Sを出さないのかと、
相当大きなプレッシャーを掛けられたのだろう。

それに応える形で、
遂にアメリカでSシリーズをリリースした。

その意味では偉業だ。

恐らくこのクルマも、
RA-Rのように製造される。
「平川流逆転の発想」は推察だけで、
なんの裏取りもできていない。

でもそうでなければ輸出は難しい。
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アメリカに出すと肝を据え、
量産ラインでコンプリートカーを作る。

ボディにも手を加え、
S402以来の専用フェンダーを起こした。

国内には当然バランスドエンジンが投入されるはずだ。

そして、
今度はSTIで真のコンプリートを仕掛けるだろう。
この意味で、
やっと高校生に戻れる。
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辰己さん、
期待してます。

失敗は成功の素という。

ここでもう一度RA-Rを振り返る。

この身軽さは半端じゃない。
乗れば乗るほどワクワクする。
100万円出してもおつりがくる愉しさだ。

要するに、
こんなクルマは滅多に無いという事だ。

「気に入らなければサスを変えればよい」
それだけはいただけないけど。
そう言えば関係者は初めから開き直っていた。

親しい友人は、
「500台中、どれくらいが原形をとどめるか楽しみだ」
そう言って笑った。

確かにその通りだ。
でも次はダメだよ。

ちゃんとNBRを走れる、
オトナのクルマにしないとね。

これで、前編後編合わせてコンプリートだ。

終わり

Commented by 内藤 at 2019-01-16 09:48 x
S209のフェンダーは、貼り付けですよね?
22Bのように叩き出しにすれば…と思ったの
は、私だけでしょうか。。
Commented by 小平 at 2019-01-16 12:54 x
こんにちは。NBRを走れる車。最近自分のGRFの純正ショックを低走行の物に交換しスプリングをSTIの物に交換してみました。
これだけでもかなり落ち着いた乗り味になって感動しました。
ダウンサスと聞くと雑なイメージがありましたが、やっぱりSTIは違うなと改めて感じましたし嬉しかったです。
Commented by 仙台 斎藤 at 2019-01-16 18:36 x
代田社長、こんばんは。
TAS2019、楽しくレポートにご考察拝読させていただきました。Wトシではありませんか!良いお写真です。
Commented by 渡部 at 2019-01-16 20:01 x
社長様
明けましておめでとうございます!
s14シルビアで踏めない峠道が、グロリアターボで踏める。FCrx-7で踏めない関越道がベンツSクラスで踏み切れる、そんな感じかなーと読んでいて思いました。昔を思い出して。
Commented by b-faction at 2019-01-17 12:54
内藤さん、フロントは新規設定です。型を起こしてますね。
Commented by b-faction at 2019-01-17 12:55
小平さん、ザックスも良さそうですね。BRZを激変させましたから信用できます。STIも採用すべきですね。
Commented by b-faction at 2019-01-17 12:56
仙台 斎藤さん、ありがとうございます。さすが世界のトシです。ガンガンにお元気でしたよ。
Commented by b-faction at 2019-01-17 12:58
渡部さん、こんにちは。接地感って大切ですね。どこでも「安心して踏める」クルマにしないといけません。
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by b-faction | 2019-01-15 22:00 | Comments(8)

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