
久し振りに里帰りさせて風呂桶をメンテナンスした。
100kg以上あるので、
「よっこらしょ」とはいかない。

大人5人がかりで抱え上げた。
必死で持ち上げて、
押そうとしたが人力では前に出せなかった。
良く見ると、
後軸より後ろに荷重が掛かってる。
早速目的地に向かった。
信楽まで2時間以上かかる。
高速に乗って「おやっ」と感じた。
やけに横風に弱い。

特にこの日は風が強く、
敏感に風の影響を受ける。

乗りにくいので、
これはやっぱりリジッドサスで、
しかも車体中央にドライブトレーンがあるからかと思った。
試しに4WDを入れたが、

さほどドライバビリティは向上しない。
すぐ2WDに戻した。
燃料を無駄遣いするだけだ。
名古屋高速に入り、
横風の強さを示す吹き流しが真横になった。
これは酷い風だ。
どのトラックも走り難そうに見える。
前を行く車が車線をふらつくからだ。
遮蔽するものが無い場所で、
強烈に煽られた。

それにしても、
ちょっとこれはおかしいな。
時速100kmに近ずいた途端、
異常な風きり音がキーキー聞こえる。
それにクルマが物凄く重く感じて、
感じた事の無いヨーイングを受ける。
丸元製陶さんでメンテを済ませ、
綺麗に箱に入れてクルマに戻された。
「ちょっと見ててください。ギリギリに着けます」
フォークリフトがあると、
やっぱり違うね。
バックパネルギリギリまで詰めて載せた。
お礼を言ってクルマに乗り来た道を戻った。
高速道路のゲートをくぐり加速し始めた途端、
「ええええ!」
なんて軽いんだ。
こちらに来た時と全く違う走行フィールだ。
その重量感は半分に減った。
しかも、
風の影響まで受けにくくなった。
間違えて他の桶を積んだのかもしれないと思い、
途中で確認の電話を入れたほどだ。
往路の不安定要素は二つある。
まず一つ目が空気抵抗だ。
湯呑のお化けのような、
物凄く重い風呂桶を開放して積んだため、
周囲に空気の渦が出来たようだ。
速度の二乗に比例して大きくなるので、
高速で急に抵抗が増える。
身を持って体験し、
抵抗を減らす事の重要性を感じた。
もう一つが搭載した位置だ。
後軸重が後ろ側で過大になり、
前輪荷重が減って横風に対する応力が下がった。

戻る時に桶を梱包したので、
空気を巻き込まない。
覆ってあるのと無いのとで、
物凄く大きな抵抗の差になる。
バックパネルギリギリまで積んで、
ヨーモーメントも霧散した。
どちらも対照的に減ったので、
至極快適に走れた訳だ。

最新のサンバーは燃費が良い。
前回は4速オートマチックを使った。
今回の5速マニュアル車は、
まだ下ろしたばかりの新車だ。

戻ってきてオドメーターを見たら、
丁度1000km点検のタイミングになった。
インパネ周りが使い易い。
モノを置く位置が良く分かった設計だ。

重いモノを積んで、
終始100km/hを維持したが、
378km走行して27リットルの燃料消費で済んだ。
かなり負荷をかけて1リッターあたり14km走行したなら、
かなり満足いく数値だ。
平成24年に軽トラックの自社生産を止め、
それからダイハツ製を供給してもらっている。
感謝の極みだ。
何故ならこのサンバーはとても使い易い。
その上、
顔も本来のサンバーに戻った。
やはり勝ち残ったものには理由がある。
4気筒4独サスは唯我独尊ではあったが、
衝突安全性能では、
新規格になった当時からダイハツより少し遅れていた。
金をかけず知恵を使えを合言葉に、
良い商品を作り続けた事は尊敬に値する。
だが軽トラに求められるのは何かを、
深く考えた時、
唯我独尊では通用しない。
最近ではABSも標準装備にせざるを得ないし、
プリクラッシュブレーキも常識になった。
SUBARUでは当たり前だと、
一切改良しなかったが、
ダイハツは視点が違う。
マニュアル車の切り換え式4WDは、
4WDを抜く時にショックが無い。
4速オートマ車は、
オートマチックの素性を考慮しより高いパワーを出す。
MTとATでエンジン特性に差を付ける、
しかもATを優位に置く。
こんな発想はスバルには無かったし、。
しかもATでも切り替え式の4WDだ。
本来はスバルがその優位性を語っていたのに、
3速ATとビスカスでお茶を濁したままだった。
その4ATの出来がとても良い。
本気で新サンバーのATを、
親しい人にはおススメしている。
確かにリヤエンジン式のメリットもあるし、
重厚な乗り味はスバルだけの突出した美点だ。
でも敢えて言いたい。
何でもSUBARU製が一番だと言う、
ステレオタイプを捨てましょう。
軽トラックはとても便利で、
今でもなくてはならぬ大切な商品だ。
けれど、
改めて自覚したね。
この商品を自社生産したことが、
レガシィなどSUBARUが誇る他のクルマの足を、
確実に引っ張り続けた。
なぜならば、
クルマに求めるべき性能や役割が、
双方で全く異なる。
止むにやまれぬから作っていたが、
落ち着いてよく考えれば、
生き残る方法がちゃんとあったと言う訳だ。
分けちゃえばよい。
以前から述べる事だが、
SUBARUマークの付いたサンバーが残る事に意味がある。
組むと解るが、
ダイハツってなかなか良いよ。
彼らには、
本当に感謝しても感謝しきれないほどだ。
これからも宜しく。