新型サンバートラック大活躍
2019年 03月 04日

久し振りに里帰りさせて風呂桶をメンテナンスした。
100kg以上あるので、
「よっこらしょ」とはいかない。

必死で持ち上げて、
押そうとしたが人力では前に出せなかった。
良く見ると、
後軸より後ろに荷重が掛かってる。
早速目的地に向かった。
信楽まで2時間以上かかる。
高速に乗って「おやっ」と感じた。
やけに横風に弱い。

敏感に風の影響を受ける。

これはやっぱりリジッドサスで、
しかも車体中央にドライブトレーンがあるからかと思った。
試しに4WDを入れたが、

すぐ2WDに戻した。
燃料を無駄遣いするだけだ。
名古屋高速に入り、
横風の強さを示す吹き流しが真横になった。
これは酷い風だ。
どのトラックも走り難そうに見える。
前を行く車が車線をふらつくからだ。
遮蔽するものが無い場所で、
強烈に煽られた。

ちょっとこれはおかしいな。
時速100kmに近ずいた途端、
異常な風きり音がキーキー聞こえる。
それにクルマが物凄く重く感じて、
感じた事の無いヨーイングを受ける。
丸元製陶さんでメンテを済ませ、
綺麗に箱に入れてクルマに戻された。
「ちょっと見ててください。ギリギリに着けます」
フォークリフトがあると、
やっぱり違うね。
バックパネルギリギリまで詰めて載せた。
お礼を言ってクルマに乗り来た道を戻った。
高速道路のゲートをくぐり加速し始めた途端、
「ええええ!」
なんて軽いんだ。
こちらに来た時と全く違う走行フィールだ。
その重量感は半分に減った。
しかも、
風の影響まで受けにくくなった。
間違えて他の桶を積んだのかもしれないと思い、
途中で確認の電話を入れたほどだ。
往路の不安定要素は二つある。
まず一つ目が空気抵抗だ。
湯呑のお化けのような、
物凄く重い風呂桶を開放して積んだため、
周囲に空気の渦が出来たようだ。
速度の二乗に比例して大きくなるので、
高速で急に抵抗が増える。
身を持って体験し、
抵抗を減らす事の重要性を感じた。
もう一つが搭載した位置だ。
後軸重が後ろ側で過大になり、
前輪荷重が減って横風に対する応力が下がった。

空気を巻き込まない。

覆ってあるのと無いのとで、
物凄く大きな抵抗の差になる。
バックパネルギリギリまで積んで、
ヨーモーメントも霧散した。
どちらも対照的に減ったので、
至極快適に走れた訳だ。
風呂桶をあるべき場所に戻し、
ホッと一息だ。

前回は4速オートマチックを使った。
今回の5速マニュアル車は、
まだ下ろしたばかりの新車だ。

丁度1000km点検のタイミングになった。
インパネ周りが使い易い。
モノを置く位置が良く分かった設計だ。

終始100km/hを維持したが、
378km走行して27リットルの燃料消費で済んだ。
かなり負荷をかけて1リッターあたり14km走行したなら、
かなり満足いく数値だ。
平成24年に軽トラックの自社生産を止め、
それからダイハツ製を供給してもらっている。
感謝の極みだ。
何故ならこのサンバーはとても使い易い。
その上、
顔も本来のサンバーに戻った。
やはり勝ち残ったものには理由がある。
4気筒4独サスは唯我独尊ではあったが、
衝突安全性能では、
新規格になった当時からダイハツより少し遅れていた。
金をかけず知恵を使えを合言葉に、
良い商品を作り続けた事は尊敬に値する。
だが軽トラに求められるのは何かを、
深く考えた時、
唯我独尊では通用しない。
最近ではABSも標準装備にせざるを得ないし、
プリクラッシュブレーキも常識になった。
SUBARUでは当たり前だと、
一切改良しなかったが、
ダイハツは視点が違う。
マニュアル車の切り換え式4WDは、
4WDを抜く時にショックが無い。
4速オートマ車は、
オートマチックの素性を考慮しより高いパワーを出す。
MTとATでエンジン特性に差を付ける、
しかもATを優位に置く。
こんな発想はスバルには無かったし、。
しかもATでも切り替え式の4WDだ。
本来はスバルがその優位性を語っていたのに、
3速ATとビスカスでお茶を濁したままだった。
その4ATの出来がとても良い。
本気で新サンバーのATを、
親しい人にはおススメしている。
確かにリヤエンジン式のメリットもあるし、
重厚な乗り味はスバルだけの突出した美点だ。
でも敢えて言いたい。
何でもSUBARU製が一番だと言う、
ステレオタイプを捨てましょう。
軽トラックはとても便利で、
今でもなくてはならぬ大切な商品だ。
けれど、
改めて自覚したね。
この商品を自社生産したことが、
レガシィなどSUBARUが誇る他のクルマの足を、
確実に引っ張り続けた。
なぜならば、
クルマに求めるべき性能や役割が、
双方で全く異なる。
止むにやまれぬから作っていたが、
落ち着いてよく考えれば、
生き残る方法がちゃんとあったと言う訳だ。
分けちゃえばよい。
以前から述べる事だが、
SUBARUマークの付いたサンバーが残る事に意味がある。
組むと解るが、
ダイハツってなかなか良いよ。

彼らには、
本当に感謝しても感謝しきれないほどだ。
これからも宜しく。
by b-faction
| 2019-03-04 22:00
|
Comments(0)