妻の作ったアボカド料理だ。
クリーミーなアボカドの果肉と、焦げたチーズの食感がステキだ。
不飽和脂質の多い果実で、悪玉コレステロールを血中に増やさない。
そんな事よりも、何と言っても美味いので大好きだ。
健康に悪くても美味ければ食す。逆に不味ければ呑まないので、そう言う酒も必要だ。
この料理にはビールが合う。この日はスーパードライで晩酌した。
息子が見た事も無いビールを持ってきた。
劣勢の続く麒麟麦酒が若者向けに仕掛けてきた。美味いと思う人には申し訳ないが、不味い。
香りと苦みのバランスが悪い。
話題作りには良い。
カッコイイから受けるだろう。
流石に三菱グループだけあり、やる事にそつがない。
ビールを売るのではなく、コトを売ろうとしている。こういう所は流石だ。
なんでこういうモノを、クラフトビールと呼ぶようになったのか、その理由は良く知らない。
し、
知る気にもならない。
地ビールというのも、余程の事が無いと呑まない。
ガッカリする事が多いからだ。
中津川近辺にも、地ビールブームで2か所誕生した。
どちらも最初は勢いがあったが、最近はあまり話を聞かない。
難しいんだろうな。
日本では普通に売ってるビールが美味すぎる。
もっと評価されてしかるべきは、サッポロ黒ラベルだな。
最近ちょくちょく増えてきたが、ドライに居場所をかなり奪われて、麒麟ほどではないが、元に戻るのは容易じゃない。
そのかわり地味だったエビスビールを煌かせた。
差別化で生き残ったので、これはこれで凄い事だ。
でも、北海道で飲んだ黒ラベルが、人生初の大酒のみだったので、忘れられないんだ。
二人で販半ケースくらい飲んだ。
今だから言えるけど、高校二年生で初一人旅だった。
あの味を絶対に忘れられない。だから今でも好きなんだ。
日本では普通の瓶ビールが、実は一番うまいのだ。忘れられない味のクルマを、インプレッサハウスⅡに格納した。妻の練習に付き合った1号機も、点検洗車してしばしの眠りについた。
雨曝しでは劣化が早まる。
ヒトも適度に運動して、休む時は布団で寝ないとカラダに良く無いように、クルマも車庫で眠らせるとカラダが休まる。
こんなはずじゃなかった。先週はグランドスラムの勢いでジムに通った。
月曜火曜と連続で泳ぎ、休館日を挟んでヨガに出た。血圧もさほど気にせず、
体重もさほど気にせず、
さあ金曜も泳ぐと勇んだ途端、
仕事が重なり運動不足に陥った。
金曜から今日まで丸一週間空いちゃった。
潤滑が悪くなる。
明日はいかなきゃ。
ヒトにとって血液の循環は非常に大事で、
潤滑が悪くなると性能が一気に下がり劣化も早まる。
元気な姿をお客様に見せないと、
せっかく来て下さるのに申し訳ない。
同じように、
せっかく来て下さるのに、
施設が快適でなければ申し訳ない。
ガッカリさせないために、
一番大事なことが掃除だと、
これまでの経験で骨身にしみている。
まず整頓してから、
徹底的に洗う。
洗えるように工夫する。
道具も常に工夫し、
効果が出るよう効率も高める。
内燃機のパワーは一番効率が良い。
圧力が高く水分子がクラスター化するためか、
霧に霞んだようになる。
この時の爽やかさは滝壺のようだ。
そして床の水分を掃除機で吸い取る。
綺麗に流すつもりでも、
流しきれない汚れを吸い取る。
表面の劣化したモルタルの剥離もあるのだろう。
濁った汚水が良く取れた。
こうして場内を綺麗にしたら、
次は展示場だ。
黄砂や花粉も厄介だが、
翌桧の枯葉も最近は困った相手になった。
そこで、
ロビンのマシンを用いる。
SUBARUが手放す前の、
産業機械事業部の作品だ。
単気筒ツーストロークの、
とてもクラシカルな音色も良いが、
この4ストロークも良いサウンドを奏でる。
排気も綺麗だ。
潤滑方式が複雑な分、
重くなるのは難点だが振動も少なく音も静かだ。
エンジンにとって潤滑油は血液と同じだ。
当社のオリジナルオイルを調合する、
ベルテックスの亀井社長が来訪された。
オイルのオーソリティで、
若い時からオイルに関わり知見が深い。
エンジンオイルだけでなく、
ギヤオイルも頼もしい。
GC8の症状に合わせたブレンドもお願いしていて、
チャタリングの安定化など、
これまでも数多くの事績を残した。
以前からショールームに、
オリジナルオイルのベースオイルを展示している。
今回も新たに実際に使っている100%化学合成油と、
VHVI油(合成油)をお持ちいただき、
劣化の様子を観察する事にした。
通常の鉱物油は比較検証用で、
銀ラベルには使用していない。
銀ラベルは100%化学合成油を使わず、
VHVI油もブレンドするが、
その性能には自信を持っている。
まずエステル系のグループⅤと呼ばれる、
原油由来ではない高級オイルもブレンドする。
ベースオイルは鉱物油を除き、
ほぼ全てが輸入に頼らざるを得ない状況だ。
価格を抑える事も重要で、
そのために最適なブレンドを目指した。
性能では価格以上の効果を出す。
またオイルの特性を左右する、
粘度指数向上剤の質を高めている。
低温から高温まで安定した粘度を維持させるには、
ベースオイルに添加するポリマー(高分子有機物)の性能向上も欠かせない。
銀ラベルは粘度指数向上剤の耐剪断性を高め、
熱ダレに強いオイルだ。
ポリマーの潤滑油に対する溶解性を高め、
高温で分子鎖を伸びて広がりやすくすることで、
粘度を大幅に上げる。
逆に低温では分子鎖が凝縮して粘度を上げない構造だ。
こうした能力を追求したので、
銀ラベルを愛機にも安心して使っている。
こうして出来上がった銀ラベルは、
実にコストパフォーマンスの高いオイルとして、
自信を持ってお勧めできる。
喰ってみて美味いモノしか売らない。
そのポリシーを守り続ける。
いよいよ飛び石連休が始まった。
スバリストの来訪を心から待つ。