
久し振りに熱が出るほど痒くなった。
余りの花粉と黄砂だろうか、鼻から目の周りだけじゃなく、まるで体がマヒしたように活力を失った。
出張で床屋を出てから居酒屋に入り、ビールを飲むまでは良かった。人が出入りを繰り返すうちに、だんだんクシャミが出始めた。
店を出て外を歩くと、クシャミが止まらなくなった。
よせばよいのに、夜の街を散策したからだ。
多分、まだ凄い量の花粉が舞っていたのだろう。
これは退散だ。でも呑み足りないな。
酒を買って帰るとするか。
ビールはいらない。日本酒も欲しくないな。
スコッチじゃ多すぎるし氷が無い。
目の前にでっかいドンキホーテ現れた。歩く気力は無いが、エスカレーターに乗る気力はあった。
スルスルと登りそのまま店に入った。
すると目に留まった。
ワインコーナーに、
ひときわ目立つ赤ワインがあった。
1000円少しの値札が付いていた。コルクで栓をされているので、けっこう本格的なワインだ。
ドンキは時々ビックリするような商品を、思わぬ安値で売る時がある。
だから楽しいんだ。真っ先に気に入ったワインを手に取り、
水とナッツを買ってホテルに帰った。
フロントでオープナーを借りて栓を抜いた。
栓をもう一度差し込んで、そのまま部屋に持ち帰った。
ヤレヤレ。部屋の中には花粉は少なく、漸く少し落ち着いた。
備え付けのカップを水洗いして、机の上にタオルを敷いて伏せた。
次に差し込んであったコルクを抜き、水を切ったカップの上に瓶を持ち上げ、少し高い所からジャブジャブ注いだ。
イヒヒヒヒ・・・・。暫く空気を吸っておくれ。
服をそっと脱いでハンガーにかけた。そして熱いシャワーを浴びた。
やっと苛立つ眼の痒みと、とめどなく流れ出る鼻水が治まった。
浴室から出て髪を乾かし、テレビのスイッチを入れ、カップのワインに口を付けた。
しげしげとラベル見直した。
美味いじゃないか。
なかなか芳醇な、とても味の良いワインだ。
ネットリ喉の奥まで香りが持続する。
それでいて、がぶりと飲んでも喉越しが良い。
テレビ見ながら一本開けちゃった。
この味はアレに似ている。
新しい「主(あるじ)」の下に旅立った、可愛いXVを思い出した。
アースカラーのディープチェリーを纏い、
とても芳醇な出で立ちだった。
最初に見た時に、
ビビビっとインスピレーションが走った。

タイヤを見ると扱われ方が解る。
実に表情が良いので、
良い「主」に飼われていたのだろう。

運よく連れて帰ることが出来て、
しかもステキなオーナーに出会えた。
こういう出会いをプロモーションできるので、
この仕事から離れられない。
あのXVがどんな性格だったのか、
最初に走行テストした後の記録を見直した。
「コンディションは良く7万キロ弱の走行でも、
ダンパーに全くへたりが感じられず、
狙ったラインをピタリと走れた」とある。
更に、「SUBARUの品質は、寿命という面から見ても極めて高いレベルにある」と続いた。
また、「特にこのクルマはリニアトロニックの反応が良く、峠道でアクセルを踏み込んだ時、適切な回転数にピタリと上がって走りやすい」と記されていた。
そう言えば、確かに走りながら思ったな。最後のコメントが印象的だ。
「XVが希望でも値段的に折り合わない場合は、迷わずBP系のアウトバックをお勧めすると良い。BP系のEJ25とE-4ATの組み合わせも、
安価に同様な性能を提供できる」と締めくくられていた。
ちゃんとBP系の良い所が、XVにも遺伝している。
こちらは良く似たコンディションのアウトバックだ。
同じように大切に扱われ、アースカラーのアトランティックブルーを纏う。
この色も素敵なんだ。まだ冬のテストで、スタッドレスタイヤを装着した。
だから足元が少し貧相だけど、アウトバックの専用ホイールに戻すと、
グッと引き締まる。
この色は存在感があるし、磨くとクールで好ましい。
平成16年式のアウトバックで、グレードは2.5iだ。
走行距離は65,000km弱で、税別で59万8000円の値が付いている。
スポーツシフトも魅力だ。ステアリングにスイッチを持つ、プロドライブ譲りの機構だ。
電子制御4ATは、ダイレクト制御でレスポンスが良く、軽量なパワートレーンに仕上がっている。
車体そのものもアルミを多用し、高剛性で軽量に仕上げた。
その上で、4輪独立サスペンションに200㎜のロードクリアランスを与えた。
これは踏破力も高く、ダンパーストロークも稼げるので、思いの外スポーティで乗り心地も良い素性を持つ。
お好みで、特別なビルシュタインダンパーも装着できる。
当社独自のセッティングを施した、B&Bダンパーはしなやかだけど、旋回特性にコシのある設定だ。
それでいて中高速ではリニアに減衰力を高め、角のある乗り味を排除している。
このダンパーも似合うはずだ。
信頼性の高いアクティブトルクスプリット4WDは、悪路から高速道路まで優れた安定走行を約束する。
強度の高い新環状力骨構造ボディは、優れた衝突安全性も実現したし、堅牢だからロングライフなのだ。
EJ型水平対向4気筒2.5リットルエンジンは、グローバルで性能を高く評価された珠玉機だ。
BP型のレガシィって、
どのタイプも素敵だよね。
だからスバリストのベンチマークになる。
それにブルー系って、
やっぱりレガシィに良く似合う。
デビュー時のシンボルカラーはグレーだった。
黒も人気があったけど、
何と言っても真打は「インディゴブルー」だ。
レガシィで爆発的にヒットして、
最近ではディプシーブルーとして脈々と続いた。
とっても好きな色なんだ。
今でも愛好者が沢山居るし、
これから手に入れようと虎視眈々んと狙う人も多い。
愛車に拘りを持つからこそ、
正しい乗り方を極めたくなるものだ。

そんなスバリストが、
リーガルブルーパールのレガシィを駆り、
豊田市から来訪されドライブエクスペリエを体験された。
感想欄に花マルを頂戴した。
お役に立てて嬉しい。
ご実家がある長崎の銘酒を戴いた。
それに加え社員に大人気の博多名物、
「博多通りもん」を戴いた。

しっとりした味わいが魅力だ。

手ごろな大きさで、
甘さと香りが満ち溢れる。

見た目はよくあるお菓子だが、
中の餡のミルキーな食感は、
一度食べると体が覚えるほど香しい。

久し振りに楽しめた。

このお酒も凄そうだ。
初めて見るブランドで、
「ろくじゅうよしゅう」と読む。

長崎県の波佐見町が育んだ酒蔵だ。
長崎と言う海に面した県にありながら、
一切海に接していない内陸の町。
凄く親しみを感じるな。
中津川の近くにも、
棚田の町や陶磁器の町がある。
風景も似ているのだろうか。
なかなか味わう事の出来ないお酒だ。

火入れした純米の原酒で「特別」と冠が付く。
この「特別」には「様々な意味」が込められているので、
呑んでみないとその魅力は味わえない。
たまに名前だおれの特別もあるが、

どうもこの蔵は違うようだ。
同じ町で蔵と同じ名前の酒屋があり、
売り方にもこだわりがある。

日本酒ほど酒蔵と酒屋の関係が重要な酒は無い。
ワインもデリケートだが、
日本酒の足元にも及ばぬほど、
日本酒の管理は難しいのだ。
火入れすると、
無濾過生原酒の味を再現できない。
かと言って、
安定した流通を維持するためには、
火入れは絶対に欠かせない。
特にグローバルで勝負する酒蔵なら尚更だ。

搾取の国や恫喝の国が舞台なのは、
ちと気に入らないけれども、
今里酒造の酒は、
国内とグローバルの双方で高い評価を得ている。
SUBARUと似てるな。
さあ、
どんな味なのか。
ワインの本場、
フランスに乗り込み、
ゴールドメダルを勝ち得たSAKEだ。
晩酌が楽しみで仕方がない。
金氏さん、
ありがとうございました。