WRX STI「RA-R」の按分
2019年 03月 27日
匠の技で炎をコントロールし、
ジューシーな味わいに仕上げた。
普段、
余りコースで頼まないのは、
思ったより食べる量が減ったからだ。
でも誕生日のディナーだから、
生ビールのジョッキで乾杯し、
怨念以外の目的が見えない。
人間の健康は精神によって司られる。
滲んだように有機物が広がっている。
その時をちょっとだけ振り返る。
早いもんだね。
最高の天気が待っていた。
エンジンはデフォルトのSモードのまま、
何ともそっけない玄関だ。
ン!
いつかは、
こんなにおめでたい日に遭遇するのも何かの縁だ。
色々と問題もあったようだが、
興味深い構築物も多い。
日本人の道路利用ルールは、
ところが、
懸案のダンパーは、
でも誕生日のディナーだから、
ちょっとおシャレにコースで頼み、
デザートに洒落たメッセージを添えてもらおう。
そう考えてコースを予約した。
中津川で人気のkisakuは、
いつも予約でいっぱいだから、
余裕をもって足を伸ばして欲しい。
二人だと按分が決め手だ。
でも意外にこの按分が微妙だ。
好き嫌いに応じて、
欲しい取り分が微妙に変わる。
ここだと本日の「ピッツァ」と「パスタ」が、
黒板のメニューから選べる。
この日は丁度良い塩梅のメニューが揃い、
それぞれ按分できたので嬉しかった。
正しい按分は人生を豊かにするが、
単眼的な按分は人生を狂わせる。
これはアリストテレスが言っていた、
というのは真っ赤な嘘で、
按分して食べると本当に美味しいのだ。
メニューの中のピッツァも色々あるし、
季節のパスタも黒板に書いてある。
ところで、
このメニューにある順番でも良いが、
酒のみの観点から注文を付けたい。
次に頼むとしたら、
ピッツァの次に肉料理を出してもらおう。
その順番でお願いして、
最後をペペロンチーノで締める。
更に特別なピリ辛にしてもらうと最高だ。
そのほうが赤ワインも活きるかな。
赤ワインを一本空けて、
満腹でもう何も胃袋に入らない。
それだけ飲み食いして1万円でおつりが来た。
コースはやっぱりお得だね。
マスター、
幸せな食事をありがとう。
出張の時、
ふと目に留まったのどかな風景だ。
コーンという音以外聞こえてこない、
本当に平穏そのものの風景だ。
ところがなぜか阿鼻叫喚が木霊した。
何気ない気持ちから、
ハッと我に帰った。
普段なら通り過ぎてしまうのに、
なぜか急に写真が撮りたくなった。
UターンしてWRXを射程圏内に置いた。
撮り終えた時の事だった。
沢山のお年寄りがゲートボールを愉しんでいたが、
その向こうから侍達の叫びが聞こえた。
ここは素晴らしい河川敷だ。
何と言う名の川なのか、
その時は全く意識していなかった。
この風景こそが、
「川中島」そのものなのだ。
数百年前に大勢で殺し合いをした場所だ。
戦のあとで、
勝ち負けにこだわらず、
亡骸を集めて弔ったと聞くう。
川中島の合戦と名付けられた、
歴史上、
戦略的にも注目される争いだ。
4度戦っても決着が着かず、
最初の戦だけで、
双方合わせて3万3000人もの死者を出したと言う。
勢力地図を塗り替える上で、
それほど重要な場所だということか。
ところで、
この川の名は何というのか。
千曲川かと思ったら犀川と書かれている。
そう言われても、
初めはピンとこない。
この源流が木曽谷から続くと、
簡単に想像がつかないんだ。
木曽谷の奈良井宿は有名だ。
クルマのさつうぃを兼ねて良く足を運ぶ。
行った事のある人も多いだろう。
中央アルプスを源流に、
奈良井宿に注ぎ込む川がある。
このブログで何時も紹介するように、
伊那谷と木曽谷を最短で結ぶ権兵衛トンネルが、
中央アルプスを貫通している。
丁度その権兵衛トンネル辺りから、
木曽谷に流れ込むのが奈良井川だ。
分水嶺があり、
どこから西は木曽川が下る。
奈良井川はそこから北東に向かい、
北アルプスを源流とする梓川に繋がる。
高速道路で松本ICを過ぎると、
まさに梓川SAが現れその存在を誇示する。
その梓川が北へ下り、
更に合流して犀川と名前を変える。
そして川中島の先で千曲川に合流する。
同じ河川なのに、
千曲川は新潟に入ると信濃川と名前を変え、
日本海へ注ぐ。
この雄大な川中島一体を戦場と化し、
460年以上も前から四度壮大な戦が繰り広げられた。
それが川中島の合戦だ。
ヒトは様々な争いで反省し、
争わなくなったというモノの、
争いの種は尽きないようだ。
同じ日に会社に戻って、
直ぐ近くの街まで出かけた。
いやっだねぇ。
何とも怨念のこもった看板だ。
表裏に罵りを掲げた無益な所為だ。
何があったのか知らないが、
怨念の所為は病を招く。
ホドホドにね。
そうしないと必ず健康上に害を及ぼす。
無益なストレスは身体に過大な悪影響を施す。
自然環境も同じで、
環境負荷を減らしたり、
有益な土壌生物を活用すると状況が一変する。
2月5日に置いた池の底の有機物は、
その後ここにどんな影響を与えたのか。
うーん。
出てるような出ていないような。
早いもんだね。
もうすぐ二ヶ月だ。
大谷石の変化にも驚いた。
コツコツ続けることが大切だね。
自然の恵みを味方につけ、
怨念の所為から身を遠ざける。
川中島で何かの因縁を悟った。
さて満腹で中津川駅前を散策し、
ショットバーに入ってバーボンをロックで空けた。
もちろんダブルだ。
サッと切り上げ家に帰り、
ぐっすりと眠った。
早速サマータイヤを履いたRA-Rに乗って、
高速道路からワインディングまで徹底的に走らせた。
そしてこれまで感じた問題点を、
一気に総括した。
銀杏の新緑にはまだ遠かった。
けれども、
気温は16℃から18℃と上昇し、
テストするには絶好の良いコンディションだ。
DCCDをオープンにセットした。
走行距離は7000kmを超え、
慣らしは完全に終わっている。
でも、
相変わらず能力の半分程度しか使えない。
動力性能が有り余っているからだ。
渋かった2速もスムーズに入るようになり、
足回りの動きも柔らかくなった。
いわゆる、
大腿四頭筋が強張るような挙動も減り、
ダンパーのストロークがスムーズになった。
このチャンスに高原を駆け抜けて、
挙動の変化を確かめようと、
いつもの高原に向けて脚を伸ばした。
目的地に向かいながら、
慣らしを終えるのに、
やはり1万kmを要すると実感した。
そんな時に、
いつもなら気が付かない建物に目が留まった。
まるで中津スバルの望桜荘の様に、
徹底的に古い訳でもないが、
妙に郷愁をそそる古さがある。
中途半端なアルミサッシの玄関で、
新しい建物の間に隠れるように建つ。
変てこな看板が軒先に掲げてある。
これも望桜荘に似ていて気にるので、
思い切ってクルマを停めた。
よく見ると道路脇に看板があり、
「完全予約制の蕎麦屋」と書いてある。
中津スバルも完全予約制の仕事が多い上に、
正体不明の建造物を有す。
誰も住んで居そうに無い。
その雰囲気も妙に似てるので、
写真を撮って帰ろうとした。
そしたら、
ガラリと扉が開いた。
少しビックリした。
振り返ると昭和の雰囲気満載の女性が現れた。
「ご予約の方ですか」
そうじゃないですが、、、。
そう言うとその女性は申し訳なさそうに、
「きょうは予約のお客様でいっぱいなんです」
人がいたのか。
しかも予約がいっぱい???
見かけによらない面白い店だ。
それじゃあ中を見せてもらえませんか。
その女性にお願いすると、
どうぞどうぞと中に招き入れられた。
「犬も歩けば棒に当たる」
また面白いご縁が出来た。
次は予約して来ますね。
「4名以上じゃないと蕎麦が打てないので、
既に揃ってらっしゃれば良いけれど、
そうでない時はは御免なさい」
なるほど。
一人なので機転を利かせたのか。
つまり按分を考えて蕎麦粉を練る。
十割蕎麦はえぐいので、
本来あまり好きでは無いが、
どうもこことは好みが合いそうだ。
なにしろ、
求めるものが一本の線で繋がっている。
次は予約することを約束し、
更に目的地へとRA-Rに鞭を入れた。
ふと思い出した。
そう言えば近くにパン屋があるはずだ。
行った事は無いけれど、
看板が時折気になっていた。
なぜこんな不便な山の奥に、
わざわざパン屋を開くのか。
一度行ってみたい場所だったので、
時間の余裕を活かし脚を伸ばすと、
なるほどね。
残念ながら定休日だったけど、
名を求めているのか肌で感じた。
何となくインプレッサハウスと整合性があるな。
こんなウッドデッキが欲しいね。
いつものワインディングに差し掛かると、
難所の工事現場がスッキリ整って、
工事終了の直前だった。
道路拡張が見事に終わって、
沢山のダンプカーがスムーズにトンネルへ飲み込まれる。
道路環境の劇的な改善に按分された。
その結果、
地理的優位性が高くなり、
もとからある観光資源が活かされるだろう。
蓋された隧道が何を意味するのか、
この辺りには謎が多い。
わざわざここまで走りに来る理由は、
土地の持つエネルギーに惹かれるからだ。
その他にもある。
ここを走るトラックドライバーのマナーの良さは、
日頃のストレスを霧散させる効果を持つ。
非常に利己的で横柄だ。
とても頭を使って走っているとは思えず、
本能のまま運転するドライバーが多い。
ところが、
ここを走るトラックドライバーは、
ほぼ100%に渡りIQの高い交通マナーを持つ。
まるで欧州並みのマナーの良さで、
日本中の大型ドライバーの手本となるべき場所だ。
本来のトラックドライバーは、
まさにこうあるべきだ。
そもそも、
プロとして大型車を扱うのだから、
指導的立場や、
譲り合う心を率先垂範しなければならない。
それなのに、
なぜか多くの大型車運転手は、
非常にIQの低い運転を繰り返す。
最近は大型バスのマナーも悪い。
コンボイになると更に増長し、
一般路の4車線で追い越し車線を行進する。
本来なら乗合自動車として、
等速走行を心掛け、
不用意に追い越し車線へ出るべきではない。
それなのに、
マナーの悪い大型トラックと同じように、
追い越し車線を平気で独占するバスドライバーが増えた。
高速道路で道を譲らない低レベルなドライバー、
自車の速度低下を避ける目的だけで、
急激に追い越し車線に飛び出すドライバー。
彼等に大型車を走らせる上で、
もう一度根本から見直すべきことを、
ここで学んでもらいたい。
本来の交通マナーというモノを、
一から見直す時代に突入している。
だから、
ここに来るとスッキリするんだ。
さてRA-Rの総括だ。
動画は出来損ないだ。
アイフォンのフォルダーが重力で緩み、
斜めの画像になってしまった。
笑って許して欲しい。
読み流す程度で再生し、
クルマの挙動を見て欲しい。
懸案のダンパーは、
ボディが馴染むと徐々に動きが良くなった。
乗り心地と操縦性能の強化。
これも按分だ。
STIは都内の顧客を考慮したのだろう。
販売量の多い都市部での使用を考えると、
今の道路環境で不快なクルマを出せない。
だからSTIはこのダンパーを選んだ。
慣らしが終わり各部のストレスが抜けると、
クルマの挙動に変化が現れ、
以前より気持ち良く走れるようになった。
ここが「S」と「RA-R]の差になる。
Sシリーズだと馴染んで納車される。
何故なら足回りに様々な調律パーツが組み込まれ、
調教を終えて出荷されるからだ。
慣らしが要らない訳では無いが、
調教済みか調教を自分の手でやる必要があるのか、
そこが違い価格の差になって表れる。
これがまさに按分なのだ。
そしてミシュランのパイロットスポーツは
4Sの特性を見事に発揮する。
その能力は、
昨年のニュルで得た印象と全く同じだ。
タイヤを信じてバンバン走れる。
だが按分した内容で、
高速道路の走行速度が上がると、
収束できない動きが出る。
動画で飛んだ瞬間を見て欲しい。
すっと上手くストロークして、
上下の動きを吸収するが、
一発で収束できない。
これは言うまでもなく、
ニュルでの走りに繋がっていない。
NBRチャレンジで優勝した脚は、
このクルマで再現できていない事になる。
他にも若干上下に動くのが、
固定したアイフォンで見て取れる。
これは日本独特の、
平らでグリップの高いサーキットだと気にならない。
横方向がしっかりしていて路面を掴み、
タイヤがガッチリ食いつけば結果が出る。
これは極めて単眼的な按分だ。
それが、
高速道路で時折不安な挙動に繋がり、
決して楽しい脚とは言えなくなる。
もっとも下手なドライバーには解らない。
なので、
乗り心地も悪くないし、
そこそこサーキットで速いから、
気に入らにゃければ換えれば良いよね・・・、ってことになるけどね。
でも、
それじゃあねぇ。
ちょっとつまらないじゃないか。
あくまでも按分の結果だけれど、
STIにはもっと高度な技術を期待してるので、
ここで満足する訳には行かないんだ。
NBRで舞うように走れるのが、
STIの究極の目標だからね。
次のモデルではSGPが投入されるが、
もっとダンパーに対する知見を高め、
大幅な内部構造の変革を目指す必要がある。
これ以上の按分は無理で、
世界の脚と日本の脚を両立できないのだ。
是非頑張って欲しい。
次を期待している。
by b-faction
| 2019-03-27 22:00
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