献立は何?
楽しみで仕方が無かった。
「今言わなきゃいけないの?」
別にいいけど・・・・
「ぎゅうぎゅう焼き、解った?」
めっちゃくちゃ美味しかった。
京都から寺田さんがスーパーロイヤル車検で来訪された。
楽しくビールで乾杯し、
「なんでも呑みたいもの呑んで良いですよ」と促すと、
「え!いいんですか」
もちろんです。
「じゃあ、これを」
流石に目の付け所が鋭い。
無濾過の生原酒を、
超高精度に温度管理して3年寝かすとどうなるか。
スバリストにぜひ味わってもらいたい。
この顔をご覧いただければ、
味の想像は簡単につくだろう。
良い酒は寝覚めも良い。
翌朝、
苗木城址を愉しまれ、
そのまま伊那谷を周遊された。
ありがとうございました。
またお目に掛かりましょう。
楽しみにお待ちしています。
京都には素晴らしい場所が沢山あった。
岐阜にもたくさんある。
寺田さんと会話が進み、
自転車の話題になった。
水曜日に美濃市でTOJがあると妻が言った。
それは知らなかった。
一度は行きたいと願っていたので、
天気も良いし早起きして出かけた。
妻は昨年観戦してるので心強い。
意外にも町は静かで、
さほど騒然とはしていなかった。
けれど街のあちこちにボランティアの皆さんが立ち、
丁寧な案内をしてくれる。
中津川もそうだけど、
この美濃市も住民の人たちの温かさが深い。
行ってみて、
出会った人に挨拶すればすぐわかる。
どこか余裕があり、
人柄が柔らかい。
流石に和紙の街だけある。
代表するものがある街は、
どこでも共通の雰囲気を持つ。
そんな静けさも、
うだつのある街並みではぶっ飛んだ。
通りが一つ変わるだけで、
これほど雰囲気が違うとは思わなかった。
子供たちの笑顔が良いね。
うだつの街に自転車も似合う。
それにSUBARUだらけなのが何よりもうれしい。
ゾクゾクしてきた。
一通りサポートカーを見てから、
レースクイーンと思われる女性を発見した。
サインボードなるモノがあった。
へー!
こんなにたくさん出走するんだ。
リタイヤした人は斜線が引かれていて、
結構ハードな競技だと予感した。
サポートカーの中で、
最もオーラを抱いていたのがアウトバックだ。
ブリッツェンと書いてある。
嬉しくなって話しかけたが、
忙しい時だったらしく、
あまり話をしたそうでは無かったので遠慮した。
何で屋根にも自転車積むんだろう。
素朴な疑問だね。
しばらく歩くと、
今度は自転車そのものから、
ただならぬオーラを感じた。
何かが凄いんだけど、
その凄さが良く分からない。
とにかくタイヤとホイールに目が釘付けになった。
どの競技自転車もこれを付けて走るようだ。
実にシンプルで見やすいディスプレイだ。
ブリヂストンと言えば自転車でもかなりの老舗だ。
そこが本気で作った自転車なのかな。
忙しそうにしてる男性に、
恐る恐るなぜ積んで走るのか聞いた。
しかもこっちはタイヤが違う。
「すみませんが素朴な質問しても良いですか」
するとスタッフの男性は、
理由を丁寧に教えてくれた。
壊れた場合の代車にもなるけど、
一番の目的はシチュエーションに合わせ変更する為です。
なるほど。
確かに自動車レースでもタイヤ選択を自在に変えるが、
自転車の場合はさらに奥が深いのか。
選手と記念撮影出来たり、
流石に世界最大のタイヤメーカーの神髄を感じた。
このオーラを感じたのか。
午前9時を回った。
セレモニアルスタートが近づいた。
先ほどのレースクイーンが現れ、
次々とレーサーが並んでいく。
来ているウエアにも意味があるし、
選手にも色々な駆け引きがあるから、
とても奥が深くて一度では完全に覚えられない。
と、
目の前にブリヂストンの選手が現れた。
凄い臨場感だ。
選手の鼓動が伝わってくる。
孫崎大樹選手だった。
孫崎さんガンバって下さいと声を掛けたら、
ニッコリとほほ笑んでくれた。
オフィシャル画像にも、
楽しそうな姿が収まっていた。
続々と強そうな選手が集まってきた。
思わず大好きなアイアンマンかと思った。
肋骨の間に見えるのは、
まるでアイアンマンのエネルギーモジュールのようだ。
凄い実力の選手なんだろう。
こうしてセレモニアルスタートが始まり、
戦いの火ぶたが切って落とされた。
レヴォーグがやはりスタイリッシュなのだが、
レガシィ好きはどうしてもこちらに目が行く。
手を振って見送った。
そして後を追うように歩き始めた。
脱腸に気を使いながら歩く。
道は解り易い。
ショートカットして水田の間を歩くと、
思わず嬉しくなって声を掛けた。
イチゴの栽培ですよね。
すると、
「そうです。良かったら入ってたくさん食べて下さい」
ええええ!!
ホントにいいんでしょうか。
「保育園に出すんで採ってるんです」
素晴らしい。
最近はほとんどが水穀栽培で、
露地植えの姿を昔ほど見ない。
お見事な出来栄えだ。
収穫して田んぼにするらしい。
だから「たくさん食べて」と言われたのだ。
お言葉に甘えた。
凄く美味しかった。
ありがとうございました。
もう少し歩くと橋が見えた。
渡る寸前に最初の一周目が通過していった。
惜しかったが、
まだ先は長いし全景が見られて良かった。
これは凄い。
速いしクルマと一群のスケールがデカくて惚れ惚れした。
ここにいたオフィシャルの人も親切だった。
TOJ初心者に丁寧な説明をしてくれる。
もう一周戻ってくるまで待つ事にした。
妻が持ってきた椅子を出し、
「座れば」と気遣ってくれた。
ありがとう。
立ってると出てくるんだよ。
三つ目のタマタマが(笑)。
「来ますよ」
ここは遠くから近づく様子が良く分かり、
観戦ポイントとして面白かった。
三人の選手が走ってきた。
そこから次までが長かった。
初心者なので、
理由がサッパリ解らない。
暫くたつと集団が現れた。
ピシっと並んで走る様子は圧巻だ。
先頭集団のチームに、
ほぼ同じカラーのユニフォームが続く。
キチンと燃料補給する姿も見られた。
どの選手もこまめに養分を補給する。
アウトバックに手を振った。
すると今度は大きく手を振り返してくれた。
ガンバレ!
どうしようか。
次までは時間がある。
「しばらく先に行くとコンビニなどがあり、
こことは違う雰囲気なので行ってみるのも良いですよ」
地図だけでは距離感が掴めない。
アドバイスに従おう。
お礼を言って歩き始めた。
この辺りまで来て、
ここが最初のスタート地点だと解った。
スバルの名前も並んでいる。
嬉しいね。
それにしてものどかだ。
天気も良く道路も規制され安全だ。
次に来るまでの間、
のんびりと歩いた。
素晴らしいイベントだ。
その先で道祖神の存在に気付いた。
引き寄せられるように近づき、
ここで観戦しても良いかオフィシャルに聞くと、
「もちろんです。ここはこの角度で曲がるから」と、
身振り手振りで教えてくれた。
良いポイントですよね。道祖神もあるし。
そう言うと、
「そんなものどこにある」と近くに居た人全員が言う。
ほら此処に。
「え!知らなかった」
皆仰ったので凄く見慣れた存在なのだろう。
ちょうど良い時間になり、
最初のグループが来た。
相変わらず同じ三人が頑張っていた。
この辺りで少し解りかけてきた。
斥候みたいなもんか。
選手も凄いが、
撮影クルーも凄い。
しかもライブ中継している。
この先にはどんな道が待っているのか。
暫くたつと集団が来た。
二周目と同じように見えるが、
色々な駆け引きがあるようで、
自転車競技に興味が尽きない。
そして次の観戦ポイントへ移動した。
オフィシャルは自転車の向かった方へ行けば、
自然にコンビニのある場所に出ると教えてくれた。
国道との交差点だった。
コンビニの駐車場にテントが張られていて、
テレビ観戦も可能だった。
脱水しないために水分補給が必要だ。
一緒にアイスクリームも買って4周目を待った。
この時、
まだ先頭の三台と集団の間には、
時間的にかなりの差があった。
集団の様子に注目されたし。
そしてテントに入って観戦した。
解説者の話が実に解り易い。
先頭の三台は、
いずれどこかで吸収されると言う。
さあ、
5周目が来る。
テントから外に出た。
三人が入れ代わり立ち代わりながら、
5周目を戦っている。
すると僅かな時間差で集団が現れた。
かなり最初とは様変わりしている。
この辺りから、
誰かが抜け出すのだろうか。
いよいよ最終ラップに向かって行く。
コンビニの駐車場がとても良く機能し、
まさかの時のために消防士も待機していた。
テントにはモニターがあり、
この後の様子をライブで見ることが出来る。
ここから離れられなくなった。
座れるので脱腸にも良い。
ライブ映像で、
この後三台が集団に飲み込まれるのを見た。
そして6周目が来た。
これは誰が勝ってもおかしくない。
ブリヂストンの日本人選手が良い位置に居る。
この時、
連続してサポートカーを撮影したが、
何故か通過するチーム右京のサポートカーが綺麗に写っていた。
これが予感だったのか。
この後、
ゴールの手前で鳥肌が立つようなデッドヒートが繰り広げられた。
インから頭一つ出ると、
今度はアウト側から出る、
するとまた違う選手が頭一つ抜き出る。
強烈なすスプリントレースだ。
最後の差し込みが凄かった。
その瞬間、
僅か後方で接触が起きて一人の選手が左側に吹っ飛んだ。
落車だ。
そしてゴールラインを踏んだ選手が、
両手を上げてガッツポーズした。
テントの中で齧り付いて、
その瞬間を頭に刻み込んだ。
脱腸のおかげで無理が出来ない代わりに、
実に良いものを見せて戴いた。
全員同タイムだから、
すごいデッドヒートだと思う。
全て終わって妻が言った。
「私ここまで車に乗って来るから待ってて」
嬉しい。
ありがとう。
座って解説を聞いていたが、
スタッフがイスを片付け始めたので場所を譲った。
コンビニに入って、
忙しいけど販売促進になるので良いですね、
とねぎらうと、
「そんな事無いんですよ。いつも来る人がこれなくなるので」
確かにそうだ。
交通規制があるから車も通れない。
それは申し訳ない。
しっかりお金を落とさないと。
珈琲とパンとジュースを買って、
妻の迎えを待った。
汗をかきながら戻って来た。
パンとジュースを渡して運転を代わった。
「シマノのサポートカーとすれ違ったから、
もうみんな移動を始めたね」
そうか、
表彰式には間に合わなかったか。
でもせっかく来たから寄って行こうよ。
ゴールの会場に向かった。
するとカッコ良いレヴォーグが停車していた。
これは良い。
かわら版に使う写真が撮れないかな。
クルマを降りて撮影しても良いか尋ねると、
ドライバーは快諾してくれた。
良く見たら、
どうも選手の一人が、
海外メディアインタビューを受けているようだ。
妻にクルマの位置を調整させながら、
撮影を続けると選手が慌てて乗り込んだ。
無事ツーショットの撮影が終わり、
お礼を言うとレヴォーグは次の会場がある飯田市に向かって発進した。
ありがとうございました。
貴重なシーンが撮れました。
海外メディアがS4を興味深そうに見ていたので、
どこから来たんですかと尋ねたら、
ホーランドからだと言う。
そりゃ凄いですね。
そう言うと、
「今日優勝したのは俺たちの国の選手だ」と嬉しそうに笑う。
おめでとうございます。
すると、
「あんたたちはフォロワーか?」と聞き返された。
スバルディーラーで働いてます。
今日は休日なので見に来たんです。
すると、
「俺たちもそうなんだ。いつも日曜日に働くぜ」と屈託がない。
じゃ、
是非記念にSUBARUの前で移しましょう。
楽しい出会いだった。
袖振り合うも他生の縁という。
せめて名刺でも渡そうと思ったが、
今日は英文の名刺を持ってこなかった。
アドレスなら判別できるだろう。
そう思って渡すと、
「あんたは名前もすばるなん??」と目を丸くする。
確かにこのデザインじゃあ誤解するよな。
すみません。
誤解が解けて大爆笑だ。
楽しい一日だった。
まだこのレースは続く。
明日はもっと近い飯田で開催される。
あああああ!
行きたいなぁ。
飯田の皆さん、
明日は楽しんでくださいね。