ベトナムの通貨とMMT
2019年 05月 30日
現代貨幣理論か。
いよいよリセットが近いかな。久し振りに京都を訪ねた。
バスガイドさんが居ると、
やはりとても安心だ。
おしぼりもらったり道を聞いたり、
日本独特の文化が好ましい。
バスツアーは楽しいが、
当然バスを使う以上、
団体を収容する施設が必要だ。
お昼ご飯の時刻になった。
どこをどう回るか良く知らないまま、
案内されるがままに店に入った。
これも呑気で良い。
任せっぱなしで、
失敗が無い。
余りドキドキもしないけどね。
さほど期待していなかった。
けれども沼社長の渾身の配慮が行き届き、
京都を代表するランチが出た。
ありがとうございました。
あっさりと和風で、
味に狂いの無い和食だ。
大好物のえんどう豆のご飯もでた。
これは何よりの御馳走だ。
美味しかった。
御馳走さまでした。
舐めてはいけないね。
六盛りは今年で創業百二十年だ。
食に満足すると、
旅は更に楽しくなる。
最近は有名な観光地で、
必ず人力車を目にする。
最新の自転車技術が投入され、
精度の高いベアリングを用いて、
走行抵抗の少ないエコタイヤを履いている。
引っ張る様子を見ただけで、
昔の人力車と全く違うと感じた。
これはGDBの駆動抵抗が、
BP5の誕生と共に、
大きく軽減された時を思い出させた。
タイヤの回る音が違う。
抵抗の軽減が明らかに図られている。
インバウンドの効果で、
このような働き方の創造が出来た事は素晴らしい。
東京でも見かける。
同じように、
東京で見かけるものがある。
そいつは京都で増えて欲しくないな。
公道を走り回るゴーカートだ。
あれは東京だけに押し込んで欲しい。
東京では名物として定着させるべきだ。
どこも横並びは良くない。
さて、
昼食会場は平安神宮のある地区だった。
せっかくなので御参りして、
健康な身体を維持しようと思った。
だけど、
これまで平安神宮に訪れた記憶が無い。
恐らく小学生の時に来たはずだ。
でも全く記憶が無い。
奈良の大仏に比べインパクトが薄かったのか。
大人になって拝観すると、
やっぱり全く違う気持ちになるね。
病気が治るお守りを戴き、
お賽銭を投じて商売繁盛も念じた。
駐車場に戻ると、
見た事のあるバスが連なっている。
あれ?
岐阜ナンバーじゃないか。
なーーんと、
我が町の高校生もやって来た。
かなりの大所帯だな。
何処に居るのか全く分からなかったが、
良い旅を楽しんだことだろう。
ところで、
最近はバスガイドの他に、
ツアーガイドも居る。
この役割分担が結構絶妙で、
ツアー全体の仕切り役と、
バスの仕切り役で役割分担し、
プロらしい仕事をこなす。
どちらも客目線で物事に取り組む。
日本の旅行社は、
この気配りが優秀だ。
バスガイドの案内がマクロだとすると、
ツアーガイドは少しミクロに活躍する。
バスガイドさんに、
関西弁でガイドしてよと頼んだが、
普段は関西弁だけど、
ガイドとなると難しいと言う。
そこが、
ツアーガイドとなると、
ちょっと立ち位置が異なるので、
軽妙な関西弁で案内が弾んだ。
京都には古代都市としての古さの中に、
超近代的な設計が混じり込む。
北山もそうだが、
有名な寺社仏閣の近所に、
オッと見間違うような近代設計の店舗がある。
それは非常に面白く、
半端じゃない所が京都らしい。
そして時々カオスとなる。
うわーーー!
中に入るのが怖いけど、
覗き込みたくなる店だ。
思わずツアーガイドに聞こうと思った。
けれど、
多分想像通りの答えしか返らないだろう。
だから聞くのを止めた。
凄い!
埴輪とゲゲゲの鬼太郎が、
混沌とした中で不気味な存在感を放つ。
駄菓子屋かな。
怖いもの見たさで行ってみたい。
やはり存在感となると、
有名な寺社仏閣に敵うものはない。
この東寺も圧倒的な存在感を示す。
幾度となく火災にあい、
その都度蘇ってきた。
金堂しかり、
この講堂しかり。
国宝の五重塔は、
四度も焼失し、
徳川家光の寄進による建立だと言う。
素晴らしいトイレも、
現代の粋を集めて建立された。
国宝のある場所にふさわしい、
立派なつくりだ。
寺社仏閣の建立は、
江戸時代の重要な地域活性化対策だ。
即ち公共投資だ。
高い位の僧侶は、
政治的能力も高く、
寺社仏閣建立の予算を獲得し、
荒れた地域を治める役割も担ったはずだ。
そうした結果が、
重要な文化遺産となった。
様々な時代を経て、
統治者が代わっても、
これらは残った。
世の中を楽観的に見よう。
今を都合良く生きよう。
そもそも国と企業は違う。
まあ、
国=政府では無いので、
上の図は、
あくまでも為政者という事だ。
金を自由に印刷できるのは、
その時の為政者の特権だ。
これがうまく回れば、
世の中は常に正しいインフレで、
国債を自国で償還するから、
破綻する事は無い。
刷って刷って刷りまくっても、
公共投資で庶民の懐に入って、
それが上手く回転するなら、
借金しても怖く無い。
そもそも、
インフレでは無いのが、
もっと深刻なモンダイだということらしい。
こうした歴史的建造物は、
MMTにおける理論整合性の証かもしれない。
という事は、
財政破綻の心配がないので、
消費税も上げる必要が無い。
これは金を庶民からむしり取り、
自らはなるべく既得権の中で、
ぬるま湯に浸りたい人には不都合だ。
とは言うものの、
そんなに都合のいい話は、
俄かに信じられない。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
かつてバブルと呼ばれた時代があり、
その後、
ずいぶん多くの会社がバタバタ倒れた。
そうか。
歴史を見れば出口も見えてくるだろう。
ドンドン印刷して、
ドンドン刺激を与え、
弾けたら治るのを待てば良い。
今、ベトナムは強烈なバブルだ。
この混沌としたラッシュアワーを見て、
若いエネルギーを感じた。
この国の通貨には、
コインと言うものが無い。
そう言えば、、、
あの頃を思い出した。
マダガスカルにもコインが無かった。
と言うより、
あまり意味を成していなかった。
なので滞在中、
ほとんど目にした事が無い。
通貨は、
マダガスカルフランだった。
強烈なハイパーインフレで、
お札の変更が追いつかず、
札にアリアリと印刷されて、
それが確か500倍を意味した。
お札が強烈な汚れ方で、
まさに「都コンプ」状態だった。
とにかく現金。
社会主義国なので、
持ち込んだ金の帳尻が合わないと、
出国の際に厄介だ。
偶然にも金を稼いじゃったので、
ホテルのフロントで、
持っていたマダガスカルフランを、
全て切手に替えて持ち出した。
今では通貨も変わり、
呼び方もアリアリが正式になった。
切手の価値も上がったかもしれない。
このように、
お金と言うものは、
実態があって、
無いようなものでもある。
金と同じで有価証券も儚い。
マダガスカルの切手も、
持っているだけでは価値を生まない。
ベトナムでは、
日本と同じように、
桁を短縮して表記する。
さすがにアリアリで500倍とまではいかないが、
インフレによってもたらされたのだろう。
桁が混在してるので、
一個ゼロをつけて半分が良い目安になったが、
慣れるのに少し時間がかかった。
ベトナムでは、
いまツアーが盛んだ。
たくさんのツアー会社が軒を連ねている。
その中から、
小林さんに紹介して頂き、
メコンデルタツアーを申し込んだ。
マイクロバスのエアコンは万全で、
走行性能も比較的高い。
この混沌とした風景から、
様々な 知識を得るためには、
タイムリーな解説が欲しい。
日本ならこういう時に
バスガイドがいて、
国情や地理的特徴を語るところだが、
このガイドは聞かないと答えない。
ここでベトナムの国情や風俗を語るより、
助手席でくつろぐ方が良いらしい。
このガイドが能無しなのかと言うと、
決してそんな事は無い。
日本語は流暢だし機転も効く。
郊外に出て、
さらに口数はは減ったけれど、
大事な事は案内する。
田舎に入り、
ゴムの生産状況を、
聞いたら教えてくれた。
けれどとても熱心とは言えない。
知らない訳では無い。
熱心じゃない。
この延々と続く植物ブラント、
これが何かをご存じ無い。
どうでも良い事なのだろう。
けれどこちらに興味を持った。
クチトンネルも良いけどね。
ただそこは価値観がそれぞれ違う。
あくまでも個人的な意見だ。
歴史的建造物を見て、
ベトナムの人々が受けた傷も知った。
ガイドは要領良く次々と案内する。
わかった事は、
ツアー会社は一流だった。
シェラトンホテルのロビーに、
専用デスクがあるほどだ。
そのユニフォームを着たスタッフが、
クチトンネルに沢山いた。
ブルーのユニフォームを着たスタッフは若い。
でもベテランよりスキルは劣るが、
パッションを感じた。
バスも古いがベンツだし、
ドライバーもまともだ。
ベテランで、
日本語が話せても、
やはり歳を重ねるとスレてくる。
大事な日本人顧客だと、
ツアー会社はスペシャリストを指名した。
裏目だ。
昼ご飯は良かった。
有名なお店らしい。
コース料理でテーブルに、
作る人が付いた。
安いコースだと、
こんな感じで、
出来合いか配られる。
食物は満足できた。
しかし次は酷かった。
メコンデルタの特異性は、
どこにも見当たらない。
船着場はお土産センターになっている。
そこで新たにメコンデルタのツアーガイド現れた。
渡し舟に乗ってからは、
彼女の出番のようだ。
有名な日本のサッカー選手も案内したと、
自分の経歴を語った。
メコンデルタを、
手漕ぎボートで渡ると書いてあった。
あらかじめ読んだ内容では。
とりあえず、
中州に行くと言う。
ここでは自分の出番は無い。
すると雇われ人は、
すぐスイッチを切る。
人にはそれぞれ特性がある。
いまのバブル期のベトナムでは、
顧客目線のサービスなど困難だ。
中州に上陸後は、
まさに予想通りの展開だ。
日本で良くある無料バスツアー。
強要はしないが、
買わなきゃならない雰囲気に追い込む。
決して安いツアーでは無いので、
ここまでは我慢したが、
次にハッキリと言った。
「もう省略して船に載せて欲しい」
ローヤルゼリーを売りたいのだろう。
執拗に試食を勧める。
うちの社員はドライなので、
要らないものは、
人情で買わない。
そもそも、
これをプロポリスと言った時点で、
尻尾がズルリと見えた。
ガイドに、
もうこれで充分ですから、
後はカットしてボートに乗ろう。
そうなると、
得意なはずの日本語が、
急に不得意になり、
理解できない振りをする。
売り上げと、
バックマージンがリンクしてるのかな。
キャンディ工場に連行された。
ココナッツから作るそうだ。
こんな飴は食べたく無い。
歯に付くから嫌だ。
どうしても食えとしつこい。
仕方ないから、
一つ食べたけど、
歯についたじゃ無いか。
「もういいから」と言うのに、
聞く耳持たたず、
ほぼ強制連行された。
辛うじて甘いが
ほとんど種だ。
ドラゴンフルーツも甘く無い。
ガイドに正直な感想を言ったらば、
「あんなに良いホテルの朝飯と、
比べてもらっては困る」ときた。
日本語、
よくわかるじゃ無いか。
女が三人突っ立ってる。
何するかと思ったら、
楽器を持った男が数人現れた。
聞きたくも無い歌を歌うので、
目のやり場に困って、
種ばっかり大きな果物を食べて、
口から種を出したら、
目の前にカゴを差し出された。
こりゃ親切にありがとう。
中に食べ終えた種を入れたら、
ぶっきらぼうに取り上げられ、
迷惑そうな顔でこっちを見た。
綺麗な花も咲いているし、
ベトナムならでの環境も、
確かに楽しめる。
けれども、
これでは何も感動できない。
ましてや妻などは、
東南アジアをほとんど知らないので、
最初に川を見た時から、
「水が死んでる」と半泣き状態だ。
決定的瞬間だ。
水も死んでるけど、
客を待つ態度でも無い。
でもバブルだから、
なんとかなるんだよね。
一隻目がスタート。
後に続く。
ここの水が死んでるとは言わないが、
身近な天竜下りや、
ライン下りがある土地柄からすると・・・・、
これはなんとも珍妙なツアーだ。
笑えと言えば、
大人だから笑う。
だけど本心では、
もう・・・早く帰りたい!
の一言に尽きた。
何にも面白く無い。
狭いところをすれ違うから、
それがスリリングなのか。
いや、
何か違うよね。
これはベトナムの人が考えたのではなく、
日本のツアー会社が知恵を付けたのではなかろうか。
セット売りの最たる例で、
こういうモノをもはや現代人は望まない。
遅れてるけど、
食物が美味いし、
ベトナム人の人柄が良いので許されるのだろう。
こうして比べると、
中津川を沢山の欧米人が訪れる理由が、
なんとなく解る気がする。
歩きに来るだけなのに、
持ち帰る経験が期待以上なのだろう。
その辺りの理由が解る気がした。
という事は、
こうとも言える。
中津川の人々が、
まだ気が付いていないだけで、
良い宝が山ほど眠ってるに違いないと。
さあ、
前を向いて生きようじゃないか。
力尽きたので、
今日はここまで。
明日はいよいよだ。
画像しか出せなかったら、
ごめんなさい。
そのときは次をお楽しみに。
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