本当に爽やかな毎日が続く。火曜日の朝、
梅雨の合間に庭の手入れを進めた。
ステキな風がスーッと通り、
ステキな環境に整った。
縁側の戸を開け放ち、
囲炉裏の間の窓も全開にした。
望桜荘の空気を入れ替えると、
懐かしい日本家屋の匂いが広がった。
週末にここで安全講習会を開催する。
堅苦しい話をするつもりはない。
イベントのマンネリ化を防ぐために、
少しづつ新たなアイディアを注ぐ。
最初の挨拶で、
最近目にする不可解な事象を話す。
わが身に害が及ばないための、
一助となるようお聞きいただきたい。
JAFからも講師をお招きしている。
モータースポーツと聞くと、
特殊な世界に思えるかもしれないが、
楽しいお話しも聞けるので、
是非お気軽に参加して欲しい。
WRC招致がどこまで進んだのか、
その辺りも気になる所だ。
当社に初めてのお客様も歓迎する。
お気軽にHPにあるメールアドレスから、
事前いお申込みいただきたい。
これは初回の様子だ。
運転する前のルーティンワークを説明し、
質疑応答の機会も設けた。
続いてモータースポーツに対する説明。
聞いていただければ、
希望される人に、
B級ライセンスを発給する。
それはあくまでも任意なので、
肩の力を抜いて参加して欲しい。
爽やかな環境を維持するために、
庭の手入れも怠らず、
毎日少しずつ続けている。
ところで、
裏口に石畳を敷き、
そこから玉竜を全て排除した。
これは丈夫な植物で、
緑を彩るには良いが、
無造作に繁殖させると大変だ。
コントロールが必要で、
放置すると強烈な地下茎が、
表土の下に厚いネットワークを構築し、
樹木の成長を一気に阻害する。
高麗芝なども同じで、
開田高原のコナラでも起きたように、
樹木が有益なミネラルを、
土壌表面から吸収することを、
物凄く困難にさせてしまう。
すると、
あっという間に儒網は病気になる。
この紅梅の周りも、
玉竜によって覆い尽くされた。
そこで徐々に排除する事に決めた。
まず刈り払機で表面の長さを揃えた。
刈り取った葉を集め堆肥場に移動し、
次に樹木の根から地下茎を剥がす。
表面の細根を護りながら、
地下茎を引き抜くのはかなり厄介な仕事だ。
ブルーベリーも育っている。
収穫時期が近いが、
雑草が取り切れていない。
間も無く完熟が始まるので、
樹木にパワーを与えねばならない。
冬が来る前に、
根の周りの草取りを終え、
雑草を循環させた堆肥を敷き詰めた。
それは、
かなり効果を発揮して、
畑一体がフカフカな状態になった。
但し元が雑草の堆肥は、
次から次へ草を生やす。
だから通路の部分は刈り払い、
根の周りだけ抜くことにした。
気が付くと土留めで移植した玉竜が、
猛烈な勢いで繁殖すると同時に、
カンゾウを寄生させ隆盛を極めるようになった。
この二つは、
何か相乗効果を持つようで、
お互いの勢いをお互いに利用している。
まさにコラボレーションだ。
それはもろにブルーベリーの衰退に繋がる。
ストロー効果で、
周辺のミネラルはカンゾウの開花に向けて吸い取られる。
カンゾウや玉竜の近くにあるブルーベリーの株は、
何とも脆弱で結実の状態も悪い。
前年に果実を付け過ぎても、
翌年に悪影響を起こす。
こちらでも猛威を見せる玉竜を、
放置することが出来なくなった。
電動草刈り機で、
根元の土ごと玉竜を削ぎ落し、
堆肥に循環させた。
取った玉竜を積み重ねた。
長い葉がカンゾウで、
ズッシリと体積を感じる。
堆肥場が見る見る間にうず高くなった。
長年にわたり、
こうした自然の恵みと、
時には対峙し、
時には融和しながら過ごした。
開花を目前に、
花芽を出したばかりのカンゾウは、
切り取られる瞬間、
ピュッと水を吹き出した。
根に蓄えた澱粉質を、
一気に糖化させて花芽を持ち上げている。
北側の斜面で繁殖させ、
こちら側に出てこないよう抑制する。
実は組み合わせの良くない植物は多い。
車庫の前に自生した、
ツルニチニチソウなど、
リンゴの受粉を阻害し、
果実を実らせない働きを持つ雑草もある。
ピュッと水を吹く所を見て、
可哀そうだとは思ったが、
涙を呑んで駆除した。
この勢いが続くと、
ブルーベリーの病気が増える。
これとの共存は無理だ。
自然界にある野生種の方が、
移植した過保護児より強い。
当たり前のことだ。
その当たり前を乗り越え、
お客様に天然のブルーベリーを食べてもらうよう、
足元からしっかり整えた。
来訪されたら、
ブルーベリー狩りを楽しんで欲しい。
無農薬有機肥料だけの天然栽培だ。
環境改善活動、
会社全体に燻蒸し、
独自の世界が出来上がりつつある。
川面から爽やかな風が吹いた。
良い香りが辺りを満たす。
まさに薫風が駆け抜けていった。
工房では重整備が真っ盛りだ。
金氏さんのレガシィはロイヤル車検の最中だ。
その向こうで、
高橋さんのリフレッシュメンテナンスが続く。
大掛かりな予防整備を施し、
本来のサンバーが持つ性能に蘇らせる。
北原課長はエンジンを降ろし、
テキパキと周辺の消耗品を交換した。
医療にも様々な分野がある様に、
クルマにもいくつかの整備がある。
予防なのか対処なのか、
そこをまずしっかりと認識し、
予見可能性を優先順位に沿って潰す。
クルマにも内視鏡手術的な作業と、
はっきりとした外科手術がある。
最近は大掛かりな外科手術が多く、
かなり高度な仕事もあるけれど、
重要なのは熟練度だ。
外して戻すといった単純な作業でも、
そこに多くの知見があり、
同時に調律を施すこともある。
先週の海辺をルートにしたテストから戻り、
インプレッサのタイヤを18インチに戻した。
インプレッサスポーツの試乗申し込みがあり、
ノーマルに戻した後でお客様にご試乗戴いた。
そしてめでたく受注となった。
熊谷様、
ご契約ありがとうございました。
毎月かわら版を楽しみにしていると仰っていただき、
とても嬉しく今後の励みになった。
継続は大事だ。
試乗が終わったので、
フレキシブルタワーバーに続き、
フレキシブルドロースティフナーを取り付た。
リヤサスペンションの構成部品である、
ラテラルリンクも交換した。
内部のゴムブッシュを、
動きの良いピローボールに交換した、
STIのハンドリングパーツだ。
これまでSI-シャシー用に開発されて来たパーツだが、
いよいよSGPのためにSTIが本腰を入れ始めた。
取付が終わりテストの準備が出来たと連絡があった。
さっそく乗り込み、
ここでトリップメーターをリセット。
部品の取り付けは終わったが、
完成(コンプリート)への道のりはまだ長い。
でも、
乗りたくてたまらないからテストに出た。
走り出すとどうなのか。
ゼロになったことを確認し、
さっそく高速道路に乗った。
まずパフォーマンスマフラーの快音が心地よい。
乾いた和音を奏でながら、
ランプウエイに吸い込まれた。
この時の操舵応答性が明らかに良くなり、
ステアリングを押す力に対して、
インプレッサは忠実に向きを変えた。
高速道路よりも、
ワインディングが面白い。
とても伸びやかな運動性能を発揮して、
80km弱のテスト走行は、
本当にあっという間だった。
このスポーツマフラーは音だけでなく、
性能面でも大きな効果を出す。
この次は完全なコンプリートカーにして、
一般路から高速道路まで含め徹底的に検証する。
数百キロ走りエンジンを徹底的に躾ける。
そして、
ただ走るだけでなく、
実用上の美点も掘り起こしながら、
効果絶大なマフラーと、
しなやかに動く脚をフォーカスする。
正式名称を決めた。
FFの面白さを引き立てる。
そのための伝統ある名だ。
FFインプレッサSTIスポーツ
これに決まりだ。
明日をお楽しみに。