環境改善と科学
2019年 06月 28日

神奈川県藤沢市の緑川さんから、
ステキなお菓子が届いた。
流石に恵比寿を知る男だけあり、
実にハイセンスな逸品だった。
実は一目見て、
訝しく思った。
何故冷凍搬送なのかと。
そんな面倒な事をしなくてもいいのに・・・。

それは違うと気づいた。
賞味期限が4日?
完全な「生もの」じゃないか。

・・・確かに生ものだ。
まず一つ封を切って味見した。

パーっとチョコレートの良い香りが発散した。
まるで芳香族炭化水素が揮発するようだった。
東京の恵比寿にあるコートクールは、
ブラウニーの専門店だ。
クーベルチュール・チョコレートを使い、
オーブンで焼いて作るのだが、
ケーキと言うよりチョコレートに近い。
口に含むと、
チョコレートではないし、
ケーキでもないし、
ビスケットでもない。
懐かしい味だな。
彼の顔を思い出した。

強引に喰えと促した、
チョコレートファッジの味だ。
マイアミでベーグルを見て、
なぜこれを喰うのかと聞いたら、
「Toshi、日本人はなぜ寿司を喰うんだ」
と聞き返された。
なるほど、
そう言う事なのね。
チョコレートファッジを始めて見た時は、
その大きさと、
強烈に甘そうな容姿から、
思わず二の足を踏んだ。
すると、
「Toshi、日本に行った時にロウフィッシュを喰えと言ったな!」
確かに刺身を食わせた。
美味そうでは無く嫌々だった。
俺のは食えんのか!とその眼が物語った。
なので、
我慢して少しだけもらった。
思い切って食べたら、
そのファッジは途方も無く美味かった。
日本で言うところの、
水羊羹専門店のようなカジュアルな店で、
でっかいのを小分けにして売っていた。
指でちぎって旨そうに食べるが、
日本にそんな食文化は無かった。
それはまるでねっとりとした濃厚なチョコレート。
だけど、
香りが良くて、
意外にあっさりしてた。
あれ食べたら、
日本の板チョコが幼稚園児の食い物に思えた。
美味かったなぁ。
それからファッジを食べていないが、
濃厚な味だった。
コートクールのブラウニーは、
それほど芳醇な味を持つ。
だから冷凍して運ばないと、
香りが揮発して鮮度が維持できないのだ。
揮発性の成分を持つので、
香しい代わりに日持ちしない。
こんな科学的なお菓子もあるんだ。
美味しさと、
その崇高なレシピに感心した。
科学的に物事をとらえるのは、
ヒトとしてとても重要な事だ。
美味しいものを食べるように、
良い環境づくりにヒトは勤しむ。
何故ならば進化したからだ。
進化したので科学を身に着けた。
だから環境改善は「広義」での環境破壊だ。
植生を強引に変え、
人間にとって過ごしやすい環境に整える。

じっとエネルギーを蓄えたブルーベリー畑。
酸性を好みアルカリ性を嫌う。
ななみ下にある焼き場の土など、
持ち込むことは厳禁だ。

ピートモスで弱酸性にして、
後は自然で来た堆肥を与える。

肥料は一切与えないので、
自然の甘さが良くわかる。
その僅か数メートル先は、
植生を全く変えた別世界だ。

とてつもないエネルギーを感じる。
今のこの瞬間を何と表して良いのか。
右側のに耳から首にかけて、
また肩からお尻のあたりに、
ボワーッと遠赤外線が当たるような波動を感じる。
一気にエネルギーが満ち溢れたからに違いない。

植生を考えて増やし続けた結果が、
おおよそ10年でこの状態に繋がった。
奥に見える望桜荘も植生を変え続けた。
科学的根拠は曖昧な部分もある。
だが科学する目を持つのか持たないのかで、
人生観まで大きく変化させる。
だからぼんやり過ごすのでは無く、
科学を意識する事は、
ヒトとして大切な事なのだ。


禿の痕跡はあるけれど、

化学物質より有機物の「ちから」を借りた方が良い。
シャンプー止めて、
お湯だけで洗った方が、
リアップより効果が出た。
同じように、
禿の消えない場所を、
天然の有機堆積物で刺激を与え、
戻らないモノを元に戻す。

BEFORE
ある科学的な実験の効果は、半年で見事に出た。

AFTER
こちらも効果絶大だった。

間も無く消えてしまうだろう。

サポートしてやれば力を増すはずだ。

庭の内部でも異変が起きていた。

玉竜は人間が商品化した便利な植栽だが、
放置すると暴走する。
そもそも、
日本庭園を造ること自体が環境破壊だ。
この庭は何十年も放置され、
ほぼジャングル化していた。
土中には様々なゴミも埋められ、
大きな電柱まで建てられた。
お金がもらえるからね。
こちらも10年以上かけて植生を変え続けた結果、
樹木に病気が発生するようになった。

或いは特定の害虫が異常発生する。

樹木の生長で日影が増え勢力を伸ばした。
樹木をクスリを使わずに治してやるために、
免疫力を引き出す工夫を続けた。

気掛かりになった。
玉竜は地下茎で増える。
玉竜は地下茎で増える。
そこで社員全員にお願いし、
総員を結集して剥ぎ取り始めた。
良樹根細と言うが、
元気な木ほど柔毛のような根を這わせる。
作業をしていると、
嫌でも目に付く。
柔毛のような根に地下茎がまとわりつき、
表面をビッシリと覆う様子が。

今朝まで2日間、
毎日1時間ずつ除去作業を続けた。

樹木の根もダメージを受けるが、
完全に取り除くまで続ける。
これは環境破壊でもあるが、
人間の科学による、
別の意味を持つ所為とも言える。

その先に見えないものが必ず現れるだろう。
芝桜を植えたのだ。
でも今年の四月の初めに、
異変が顕著になった。

ところが芝桜の周りに、
その環境に強い苔が密集した。
すると芝桜は苔に負けて勢力を落した。
なるほど。
苔には雑草抑制能力がある。

雑草の宝庫だった。
ここを科学して、
芝桜の周りから苔を丁寧に取り除き、
ドクダミの押し寄せる庭の南側に移植した。

BEFORE
三月ごろの移植前の状態から、今朝の様子を比較すると、
科学した結果が見て取れる。

AFTER
明らかに雑草を抑制し、
ドクダミの繁殖力を抑え込んだ。
観察力を高めるように、
毎朝の朝礼で意欲的に活動する。
進化した人間にだけ許された、
贅沢な時の過ごし方だ。
この事を朝礼で話したら、
間を合わせたように電話が鳴った。
ロープレの最中なので、
電話に駆け寄り出た所、
緊急事態の内容だった。

すぐに入院させ検査した。
車検点検用の一番リフトを空け渡し、
ドクターカーの状態を見る。
異物を飲み込んでしまったのだ。
命に係わるかもしれない。
飲み込んだ異物はオイルゲージの先端だ。

だから科学的な話が阿吽の呼吸で可能なのだ。
「緊急オペ!」
日常点検をしっかりやることは大切で、
クルマを常に最善の状態に保てる。

オイルパンを外すしか方法は無い。
緊急作業でフォレスターは回復した。

取り出された異物が載っている。

よくやった。
一番リフトから押し出された車検整備が、

今日の工房は、
まるで中央手術室のようだ。
その奥でバルブスプリングのリコールが進む。

鼠経ヘルニアの予防手術のように、
将来を見越して改善する。
車検で3番リフトを使うので、
作業中の22BはSTIギャラリーに移動した。

暫く中断するが、
順調に進んでいるのでご安心を。
高橋さんのサンバーは、
グラスコートをかけ終えて休息中だ。
主の到着を待っている。
今日も慌ただしい一日だったが、
本当に充実している。
今月は苦しい初日で始まったが、
その苦しさからようやく解放され、
身体は前より快活になった。
明日も頑張ろう。
by b-faction
| 2019-06-28 22:00
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