フォレスターのe-BOXERを再び試す
2019年 07月 11日
今度は有名なフォンダンが届いた。
横浜のお菓子屋さんはバリエーションを工夫し、
飽きられない演出を続ける。
レンガの箱は食べた事があるけれど、
これを見たのは初めてだ。
横浜の稲村さんがお土産に下さった包みを開けて、
本当に驚いた。
4種類の中からどれを選ぶか迷ったが、
やっぱりラムレーズンが一番魅力的だ。
あとは後ろ髪を引かれる思いで、
皆と分け合い全て胃袋の中に消えた。
付属のカッターで切ると、
これを口に入れると、
ラムの香りが静かに漂い、
そこから濃くて甘いチョコレートの味が広がる。
噛み締めるほどに濃厚だが、
決して嫌味な重さでもない。
ここまで食べて、
他の味が急に気になり始めた。
最近のスバルで、
SUVはどれが良いかと聞かれた時、
「どれも良いけど、OUTBACKに注目すると良い」
そう言い続けて来た。
しかし日本におけるフラッグシップの立場を、
Forester e-BOXERが奪い取ったことは明白だ。
暫くフォレスターの記事を書いてなかったので、
昨日のブログで取り上げたところ、
凄い勢いでアクセスが伸びた。
やっぱりスバルのSUVは根強い人気を誇る。
そして筆頭がフォレスターなんだ!
以前から欧州でもフォレスターの人気は高く、
ドイツを訪れると最も多く目に入る。
スバルは満を持して、
ヨーロッパにe-BOXERを展開する。
いよいよクルマの本場ドイツでも、
真正面から電動化のアピールを始めた。
水平対向エンジンをコアにした、
スバル独自のハイブリッドシステムだ。
それをリリースしたところ、
クルマ関係のメディアから、
「e-BOXERはなかなかのものだ」
と好評価を受けた。
そんな中、
オーストリアで欧州のメディアを対象に、
新型フォレスターの試乗会が開催された。
多数のジャーナリストが集まり、
最新のSGPが示したシャシー技術の先進性や、
X-MODEによるヒルディセント機能の優秀性を体感し、
ポジティブな意見が多く聞かれたと言う。
更に最新のアイサイトと、
リヤオートブレーキ(RAB)の、
プリクラッシュ性能をデモンストレーションし、
リアルワールドにおける、
スバルの安全性能が高評価された。
ところでこの時に、
ヨーロッパのジャーナリスト達は、
最も印象的なコメントとして、
フォレスターのモーター走行能力を挙げた。
彼等は「スバルのようなシステムの場合、
一般的にはモーターアシストが主体なのに、
e-BOXERはEV走行も充分可能だ!」と驚いたのだ。
今の欧州では環境性能が更にトレンドで、
アメリカは勿論、
日本とも少し様子が違うようだ。
その証拠として、
先の欧州議会選挙でも、
環境政策に先鋭的な緑の党が躍進した。
この事は益々環境に対する意識が、
若者を中心に今後も上がる事を示唆する
このような背景があり、
モータージャーナリストの着目するポイントが、
日本と少し違うのだろう。
その一方で非常に面白い傾向として、
欧州では純粋なバッテリーEVは、
彼らに今一つ人気が無い。
二年ほど前に、
コンチネンタルタイヤジャパンの、
社長を勤められた、
ゾンケさんとドイツで再会した。
ファノーファーの南ドイツ料理店を紹介され、
美味い料理を食べながら、
色々と興味深い話を聞くことが出来た。
その時に彼は、
ディーゼルディーゼルと言ってばかりでは、
絶対に駄目だと言った。
その上でキッパリと、
「やっぱり内燃機のガソリンが良い」と言い切った。
ドイツの中から見ないと、
真実が見えないなと実感したが、
最近の顕著な傾向も見逃せない。
特にエンジニアやジャーナリストは
口を揃えて純粋なEVも『嫌いだ』と言う。
そこがとても面白いところで、
理由も多岐に渡っている。
様々な理由の中で、
やはり「面白くない」と言う理由が顕著だ。
また、一度の充電で走れる距離が短いなど、
特に欧州での使用を鑑みると、
当然とも言える不満な点だ。
スバルもトヨタと協業で、
一度捨てたEVを再び蘇らせる。
国際情勢によって、
左右される要素も多い動力源の開発。
今後も大局的に注目したい。
と言う事で、
久し振りにフォレスターのステアリングを握った。
13.8km/Lと上出来だ。
試乗でも使ったが、
展示している時は燃費が悪くなる。
エンジンかかっている間に、
動かす距離が短いからだ。
ほぼ80%を高速道路で走り、
思いっきり軽快な走りを楽しんだ。
ドアの開閉音といい、
室内の仕上げといい、
フラッグシップと言って差し支えの無い。
とてもプレミアムな仕上がりだ。
しかもドライバーをモニターしたり、
視界拡張や障害物検知も、
痒い所に手が届く親切極まりない装備満載だ。
でも、
それだけじゃあ面白くない。
今後のイベントユースも考え、
タイヤをコンチに交換した。
このタイヤが面白いんだ。
すぐ高速道路に乗り、
遠くまで突っ走った。
まさに欧州のアウトバーンで通用する、
実に幅広い対応力を持つタイヤだ。
これは、
コンチ・クロス・コンタクトLX2と言う。
数か月前にテンロクのXVで試した、
LX Sportの兄弟モデルだ。
あれも良かった。
全体の当りが上質で、
そのコンパウンドは、
多機能性を考え与えられた。
幅広い季節に対応する優れたタイヤだ。
サイズも幅広く設定され、
メルセデスの承認を取った、
ランフラットまで選べる設定が凄い。
欧州の新車メーカーの承認を受けた、
かなりの高性能タイヤだった。
それに対して、
このLX2はタイヤ開発の背景が全く違う。
新車の3008に装着されている。
が、
どう見ても最新のスバルSUVにドはまりと見た。
そうなると我慢できないので、
さっそく履き替えて驚いた。
滅茶苦茶楽しい。
高速道路も一般路も文句無し。
ライントレース性能が、
トレッドパターンから想像できないくらい素晴らしく、
タイヤの応答性も良い。
即ち舵を当てた瞬間の反応速度や姿勢変化が、
適度に俊敏でコントロール性がとても素敵だ。
どれくらい楽しかったのか、
燃費を見たらわかる。
WRXとほとんど変わらない燃費になった。
これは全面投影面積が大きい事も関係する。
速度が速くなればなるほど、
空気抵抗が増加する。
高速をぶっ飛ばすと、
燃費の上では不利だ。
国内の高速道路を、
遵法速度で走れば、
カタログ燃費が当たり前のように出る。
今回はニュルブルクリンクを思い出しながら、
走りたくなってしまったほど、
タイヤ性能が面白く、
アクセルを緩めることがほぼ無かった。
このサーフェイスで気持ち良く走り曲がり止まる。
ヨーロッパにはこんな道が数多くあるので、
ラフでの操縦安定性も大切だ。
それにも増して、
ウエットコントロール性能が良くないと、
ヨーロッパの郊外で普通に走るのに支障が出る。
一般路の制限速度が時速100km。
センターラインがあるだけで、
どこにもガードレールは無い。
そんな場所を、
誰もが平気で時速100kmを維持する。
それが可能なタイヤなんだ。
面白くてたまらない。
高速道路に滑り込んだ。
後は動画を見て覚って欲しい。
コンチ・クロス・コンタクトLX2と、
e-BOXERの組み合わせは最善最良と言える。
減ったタイヤの履き替え時の参考に、
是非お役立ていただきたい。
by b-faction
| 2019-07-11 22:00
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