古典的なサーキット
2019年 07月 17日

リンドナーホテルの朝メシから、
ドイツらしさが立ち昇る。
表面は硬いけど、
中はフワフワのパンは、
皮から先に食べたくなる程、
美味しさが満ち溢れる。
いつも楽しみなのが蜂蜜だ。

巣の一部に入ったまま出されるので、
味の染み込んだ部分まで、
パンに載せて食べてしまう。
ここに来るようになったばかりの時は、
垂れ落ちる蜜を集めて食べるのかと思ったが、
大きな間違いで、
ドイツの人はそのまま美味そうに食べていた。
これがすごく美味しくて、
すっかり癖になった。
きっと古典的な食べ方なんだな。
古典的と聞くと、
ちょっと大げさに感じるかもしれない。
そんなつもりはないんだ。
出張前に、
豊橋の安江さんから、
面白いお土産を頂いた。

これを全く知らなかったけど、
この袋の古典的な事!

面白い味を、

「その筋では有名だ」と、
大宮君が教えてくれた。

嬉しくなるよ。
安江さん、
ありがとうございました。

楽しませて戴きました。
古典的だと生き残るのが難しい。
トレンドラインに乗れないからね。
このとても素朴なパッケージを、
ステキだと感じるのか、
あるいは野暮だと感じるのか。

ちょっと見たら、
野暮な色なんだけど、
グリーンヘルでは凄みを見せる。
このM4は初めて見るカラーを纏う。
カーボンルーフに、
古典的とも言えなくは無い、
渋いグリーンが似合っている。
今年もこのクルマが主体だ。
グループ1から5まで、
20台の各色が揃えられ、
その姿は壮観だ。
昨年の様に、
M5のグループも一つだけある。
それに挟まれる様にして、
このクルマによるレクチャーが、
今年は2グループ用意された。

運良く仲間に入れた。
入って感じたことは、
これまでとは全く違う雰囲気だ。
さて、
ノルドシェライフェとは、
そもそも何か。
今年で92年の歴史を数えた。
1929年6月27日に生まれた、
古典的なサーキットだ。
全長は20.832㎞
73のコーナーがあり、
左が33右が40に分けられる。
高低差は約300メートルだ。
簡単に300と書くと、
そのイメージが浮かばないかな。
じゃあ、
スバリストに馴染みのある言葉を使おう。
最新のスバルの名前だ。
アセントが最大で17%で、
ディセントが最大11%と言えば、
きっと頭に残るだろう。
そう、
ディセントコントロール機能は、
下り勾配で使うと便利なものだよね。

何度来てもわからない事だらけだ。
メモの大切さを見直している。
最高地はホーヘアハトという場所で、
616.8メートルもあり、
最低地が320.0メートル。
だからさ、
ジャンプする場所が何箇所もあるんだ。
トレーニング初日の前日夕方、
そのひとつで派手なクラッシュが起きた。
だから、
午前中はそこが危険地帯となり、
スリップさせない様、
最新の注意を払った。

今年の相棒は、
向かって右のマイケルだ。
自称22歳の学生だが、
どうしてもそんな歳には見えない。
左のフェルナンドは、
ブラジルから来た、
建設会社の社員だ。
そっくりな娘が自慢の、
面白い男だ。
イケイケにいちゃんは、
ノルドシェライフェで、
ドリフトすると言う。
それを止めないインストラクターも凄い。
今年はとてもユニークだ。
とはいえ、
決して危ない事はしない。
だって、
できるわけ無いじゃ無いか。

初日は無事終わった。
ビールが美味い。
ゲートを出る時、
なんとなく異様に思える、
そこはかとない違和感を感じた。
独特だな。
いつもここの雰囲気は。
最近、
ユーチューブコーナー、
そう呼ばれる場所が生まれた。
レクチャー終了後、
マイケルはそこで友達と、
会って話す約束をしていた。
ディナーの時間になり、
マイケルが戻った。
ツーリステンファルテンで、
クラッシュしたクルマが燃えたそうだ。
ヘリコプターで緊急搬送されたと言う。
そう。
だからここを、
緑地獄と呼ぶんだ。
今回はこれまでに無い周回数を重ねた。
初日前半で高速ラップ初めてだ。
セクショントレーニング終了後も、
3周周回し、
追いついたグループを、
次々とパスした。
反復練習の戻りも、
ほぼ全開に近い時がある。
インストラクターのゲラードも、
様々な要点を的確に伝える。
2日目は相棒が変わる。
これも楽しみだ。
気合い入れて行くぞ!

おっと、
その前にパッキングして、
チェックアウトを済ませないと!

by b-faction
| 2019-07-17 22:00
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