
リンドナーホテルの朝メシから、
ドイツらしさが立ち昇る。
表面は硬いけど、
中はフワフワのパンは、
皮から先に食べたくなる程、
美味しさが満ち溢れる。
いつも楽しみなのが蜂蜜だ。

巣の一部に入ったまま出されるので、
味の染み込んだ部分まで、
パンに載せて食べてしまう。
ここに来るようになったばかりの時は、
垂れ落ちる蜜を集めて食べるのかと思ったが、
大きな間違いで、
ドイツの人はそのまま美味そうに食べていた。
これがすごく美味しくて、
すっかり癖になった。
きっと古典的な食べ方なんだな。
古典的と聞くと、
ちょっと大げさに感じるかもしれない。
そんなつもりはないんだ。
出張前に、
豊橋の安江さんから、
面白いお土産を頂いた。

これを全く知らなかったけど、
この袋の古典的な事!

面白い味を、

「その筋では有名だ」と、
大宮君が教えてくれた。

嬉しくなるよ。
安江さん、
ありがとうございました。

楽しませて戴きました。
古典的だと生き残るのが難しい。
トレンドラインに乗れないからね。
このとても素朴なパッケージを、
ステキだと感じるのか、
あるいは野暮だと感じるのか。

ちょっと見たら、
野暮な色なんだけど、
グリーンヘルでは凄みを見せる。
このM4は初めて見るカラーを纏う。
カーボンルーフに、
古典的とも言えなくは無い、
渋いグリーンが似合っている。
今年もこのクルマが主体だ。
グループ1から5まで、
20台の各色が揃えられ、
その姿は壮観だ。
昨年の様に、
M5のグループも一つだけある。
それに挟まれる様にして、
このクルマによるレクチャーが、
今年は2グループ用意された。

運良く仲間に入れた。
入って感じたことは、
これまでとは全く違う雰囲気だ。
さて、
ノルドシェライフェとは、
そもそも何か。
今年で92年の歴史を数えた。
1929年6月27日に生まれた、
古典的なサーキットだ。
全長は20.832㎞
73のコーナーがあり、
左が33右が40に分けられる。
高低差は約300メートルだ。
簡単に300と書くと、
そのイメージが浮かばないかな。
じゃあ、
スバリストに馴染みのある言葉を使おう。
最新のスバルの名前だ。
アセントが最大で17%で、
ディセントが最大11%と言えば、
きっと頭に残るだろう。
そう、
ディセントコントロール機能は、
下り勾配で使うと便利なものだよね。

何度来てもわからない事だらけだ。
メモの大切さを見直している。
最高地はホーヘアハトという場所で、
616.8メートルもあり、
最低地が320.0メートル。
だからさ、
ジャンプする場所が何箇所もあるんだ。
トレーニング初日の前日夕方、
そのひとつで派手なクラッシュが起きた。
だから、
午前中はそこが危険地帯となり、
スリップさせない様、
最新の注意を払った。

今年の相棒は、
向かって右のマイケルだ。
自称22歳の学生だが、
どうしてもそんな歳には見えない。
左のフェルナンドは、
ブラジルから来た、
建設会社の社員だ。
そっくりな娘が自慢の、
面白い男だ。
イケイケにいちゃんは、
ノルドシェライフェで、
ドリフトすると言う。
それを止めないインストラクターも凄い。
今年はとてもユニークだ。
とはいえ、
決して危ない事はしない。
だって、
できるわけ無いじゃ無いか。

初日は無事終わった。
ビールが美味い。
ゲートを出る時、
なんとなく異様に思える、
そこはかとない違和感を感じた。
独特だな。
いつもここの雰囲気は。
最近、
ユーチューブコーナー、
そう呼ばれる場所が生まれた。
レクチャー終了後、
マイケルはそこで友達と、
会って話す約束をしていた。
ディナーの時間になり、
マイケルが戻った。
ツーリステンファルテンで、
クラッシュしたクルマが燃えたそうだ。
ヘリコプターで緊急搬送されたと言う。
そう。
だからここを、
緑地獄と呼ぶんだ。
今回はこれまでに無い周回数を重ねた。
初日前半で高速ラップ初めてだ。
セクショントレーニング終了後も、
3周周回し、
追いついたグループを、
次々とパスした。
反復練習の戻りも、
ほぼ全開に近い時がある。
インストラクターのゲラードも、
様々な要点を的確に伝える。
2日目は相棒が変わる。
これも楽しみだ。
気合い入れて行くぞ!

おっと、
その前にパッキングして、
チェックアウトを済ませないと!
