うきふ
2019年 08月 05日

そして単純だけど敏感な味が良い。
そばがきを食べた人は多いだろう。
でも、
「うきふ」は少ないのじゃないかな。

この店はきっぷが良い。
最近の蕎麦屋は、
さも上品に美味い蕎麦を作ったように見せるが、
価格の割に量が少なく物足りない。
680円でこれくらいあると、
ガツンと来て嬉しい。
この郷土料理も、
そば粉を練って湯がくのだけど、
その後の処理が見た通り特徴的だ。
トロリと掛かってるのは「えごま」のタレだ。
甘くて美味しい。
ちょっと五平餅に似た風味も感じる。

記念写真が飾ってあった。
大勢の弟弟子を引き連れて、
物凄い枚数のそばを食べて行ったそうだ。
御嶽海って義理堅いよね。
相撲道を邁進している。
御嶽海に御嶽屋と、
両者の名前は相性も良い。
御嶽海の向かって左側が、
中津川にある「あお木」の女将さん、
あの方のお姉さんだ。
だから開田直系のあお木は、
そばが美味くてきっぷが良いんだ。
いくら腹持ちが良いと言っても、
うきふだけでは口が淋しい。
なので、
ちょっとオーバーカロリーだけど、
おろしそばを食べた。

これで980円なのでお値打ちだ。
是非食べてみてはいかがだろう。
内視鏡手術を終え、
退院してから今日で丸二ヶ月となった。
多くの皆さんにご心配をかけ、
また、
いろんなお心遣いを戴き、
本当にありがとうございました。
今年は節目の年だと意識して臨み、
その結果とても有意義なことを数多く経験した。
ベトナムに行ってブランドを見つめ直し、
新しい中津スバルの将来像が少し見えた。
その後で、
ちょっと頑張りすぎて脱腸になったが、
開いた所がこの場所で救われた。
数年前に友人の二宮さんを失った。
体の一部が裂けたことに変わりはないが、
即死してしまう事と、
工程を組んで治療に専念できる事は、
正に天地の差となった。
心の中に生きている事には変わり無い。
なので、
「もし生きていたら何て言うのかな」と、
影の相談相手にしている。
今年も思うように活動できるが、
それを支える大きな出来事があった。
このクルマで緑地獄を、

ドイツ人と共に寺走った事だ。
発売したての600馬力は、
とても面白いクルマだった。
しかも、
M5の開発担当者から、
直々にレクチャーを受けた。
この時に、
生半可な体力維持では持たないと思った。
「うっかりするとニュルの藻屑になる」
これまでも真剣に取り組んだが、
あの最新型は、
そのレベルを軽く超えていた。
何しろ内臓全体が痛むほどの、
強烈な「G」を浴びた。
だから前向きな手術を思い立った。
後ろ向きの治療ではなく、
前向きの予防整備だ。
身体は大変だったが、
気持的にはクランクのオイルシール交換程度に捉えた。
世界中を飛び回れる体を、
ずっと維持するための決断だ。
結果は大成功だ。
昨年の体験が無ければ、
一皮剥くのに、
多分もっと時間がかかっただろう。
今年のレクチャーが全て終わってから、
愛機にもう一度会いに行った。

なにか車両に問題があったのだろう。
スタッフが丁寧にメンテナンスしていた。
これだけのクルマを終了後に点検清掃するのは、
いつも大変だなと思う。

フツーに販売されているMシリーズそのものだ。
特に改造やチューニングなど一切されていない。
要するに素の状態で十分オールドコースを攻められる、
超熟なクルマに仕上がっている訳だ。
ここで走り込むとクルマの全てが解る。
何だか少し濡れているようだ。

流石ドイツ人の合理性は凄い。

水ではなく低圧スチームで洗っている。

ありがとね。
さようなら。

早くスチームで洗ってもらってね。
もう会う事はないだろうけど、
思いっきり惚れたよ。
M2の身体能力もM5同様に高い。
接地性の良さが際立つ。
軽いから操るのも楽しい。
物凄く多くの機能を持つので、
800キロ乗ったくらいでは覚えきれない。
そして正確にセットすると、
クルマの特性が驚くほど変わる。
ここは見習うべき美点だ。
クルマを扱うキャリアを、
もう一枚積み重ねた気がする。
イベント様に用意したGRBは、
ちょっと人を驚かせる目論見で作り上げた。

飛びっきりのお金を掛けた過走行車だ。
しかも、
飛びっきりお金をかけても、
その額は常識的範囲だから小気味よい。
SUBARUは本当に良いクルマを作るな。

何て気持ちが良いんだ。
6速マニュアルを操れる喜びは、
本当に何物にも代えがたい。

車両性能をセレクトする。
このほかにもVDCのコントロールスイッチがある。
その辺りのレイアウトや、
配置の演出はとても野暮だけど、
機能そのものはかなりイケてる。

シャープを使うとちょっとピーキーなので、
このシチュエーションならデフォルトで、
センターデフをオープンにするのが好みだ。
急に激しい雨が降る。

オートモードに入れない。
VDCが生きてるから心配はないのだ。

ワンステアリングアングルでターンする。
そして絶妙なブレーキで荷重をコントロールし、
クルマを舞うように走らせる。

この程度の雨など屁でもない。
クルマの基幹性能でも走りに差は出るが、
もっと大事なのは、
1にタイヤだ。
2に接地性の良い足回りだ。
タイヤを付けるホイールも大切で、
軽量で高剛性なほど走りが冴える。
BBSの鍛造ホイールは、
バネ下重量を軽くするので路面に対する追従性を高める。

コンチネンタルのPC6は、
こんな時に最高の相棒だ。
何の躊躇いも無くスロットルを踏み込める。
このBRGは、
何故だかガスコントロールが絶妙に良く、
右足の母指球に僅かな力を掛けるだけで、
推進力がモリモリ湧き上がる。
そして溢れ出る動力性能を、

ペットリと貼り付いたように路面に伝える。
そこが本当に気持ち良い。
タイヤとダンパー、
それに正確な整備がどれほどクルマとヒトに優しいのか、
それを知るのも大切だな。
それぞれのカーライフを思いっきり楽しもう。
この夏は躍動的だ。
表へ飛び出そうぜ!
by b-faction
| 2019-08-05 22:43
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