今年最後の収穫だった。
社員が畑で採れた最後の果実を、
「どうぞ食べてね」と持ってきてくれた。
小ぶりだが、
一粒食べて驚いた。
物凄く甘い。
これまで感じた事のない甘さだった。
冷蔵庫に入れて、
暫く冷やしてから、
一気に手に取って食べ切った。
御馳走様でした。
とにかく「販売されている肥料」を与えた事は無いし、
鳥や虫に襲われても、
手の届く範囲でしか駆除しない。
一気に消毒など夢にも思わない。
雑草を堆肥化して、
冬になる前に根元に掛けてあげた。
ただそれだけなのに、
今年はたくさん実を付けた。
随分と実が強靭になった。
SUBARUのボディ全般に言える事だな。
特にBH/BE系に感じる強靭性だ。
沢山楽しませてくれてありがとう。
先日隣のコンビニで生卵を買った。
いつもインスタントラーメンを作る時、
カット野菜と一緒に入れる。
その卵を買う時に、
ちょっとした異変があった。
買ったとき、
6個入りは2パックしかなかった。
手前のパックを取りレジに行くと、
「あ、これは良くないので交換します」と、
もう一つのパックに取り換えてくれた。
持ち帰って拉麺を作った。
その時は気が付かなかったが、
次の時におかしなことに気が付いた。
白身が漏れ出ている卵があった。
取り上げると、
ヒビが入っていた。
おかしいなと思いながらも、
それを捨てて次の卵を選んだ。
すると、
その卵にも下側に小さな穴が開いて、
白身が涙のように漏れ、
容器を接着するように固まっていた。
交換してもらいに行けばよいんだが、
たかだか玉子1パックのために、
猛暑の道ばたを歩きたくなかった。
パックの中から割れていない卵を選び、
拉麺を作った。
次にチキンラーメンが食べたくなり、
翌日のお昼もラーメンを作ることにした。
一つ取り出そうとして、
思わず手を引いた。
引っ張ったら、
玉子がまるで風船が割れたように砕けたからだ。
殻が凄く脆い。
ペットリと底に貼り付いてた。
ピリピリと剥ぎ取って、
裏側を見た。
丸い二つの点が見えるはずだ。
これが原因でパックに固着し、
取る時にモノコックが砕けた。
この時に解った。
普通より物凄く儚い感じの卵の殻だった。
幸いもう一つは無事で、
無事にチキンラーメンは完成した。
NG率は50%と高かった。
おそらく、
そのロット全体が脆弱だったのだろう。
生き残って、
最後に出した玉子自体も脆かった。
チキンラーメンの上に載せただけで、
だらりと黄味が割れて容器の底に沈んだ。
普通ならば白身の弾力性に守られ、
くぼみにしっかり収まるが。
このように容器の側面に固着した。
味や見た目には異常が無いので、
不良品とは言えない。
ただ、
通常通りの流通形態でも、
殻が持たない脆弱な卵だった。
軽自動車の開発に似ているね。
自宅の納戸から面白いものが出てきた。
レオーネの時代だから、
下手すると昭和46年頃かもしれない。
ディレクターチェアが一気にクローズアップされたころだ。
夏休み企画の賞品だった気がする。
あの頃からくじ引きは人気だった。
もう一つのプレスサッチェルは、
WRCで活躍した名残だが、
もう20年以上前に遡る。
中古部品コーナーに仮置きしたが、
どうも様にならない。
今日は全員で掃除に明け暮れた。
STIギャラリーのクルマを出して、
綺麗に床を洗い商品を整理整頓する。
無駄無理ムラを防ぐには、
最も効果的な作業だ。
ツンと鼻の奥に甘酸っぱさが漂う。
良い時代を楽しめた。
SUBARUよ、
本当にありがとう。
一緒に強靭な姿を燻蒸してきた。
洗うという事は、
実に素晴らしい自己鍛錬だ。
きれいさっぱり水に流す。
日本人の美徳だね。
大切にしたい日本の精神だ。
これが全員でやれることが、
何より素晴らしい喜びだ。
そして強靭になる。
二つのレガシーには、
やはりこの場所が似合うだろう。
間も無く熱い仲間がやって来る。
そこに、
栄光の証を掲げた。
そしてディレクターチェアの居場所も決まった。
正に講師が座るのに、
ぴったりな椅子だな。
捨てないで良かった。
これから大切にしたい。