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STIと真の「野望」を語り合う

二人のナイスガイがやって来た。
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STIからVIPをお招きし、
三人で何を語り合ったのか。

まず、
STIにはウイットが重要だ。
生真面目ばかりでは面白くない。

その点で、
このセンスには度肝を抜かれた。
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正にシュールだ。

マッド天野を彷彿させる、
実に痛快なコラージュだ。

石川部長のセンスには、
本当に脱帽するばかりだ。

彼の人柄が呼び寄せるのだろう。
STIの雰囲気を感じた。

誰もが解っているはずだ。
SUBARUには出来ないが、
STIにできる事は山ほどある事を。

例えにはならないが、
ぼんやりとしたイメージがある。
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これは7月初めに撮影した望桜荘の前庭だ。

苔を取除かれた芝桜が、
徐々にではあるが息を吹き返す予兆を見せた。

今朝の様子だ。
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点々と芝桜が残り、
苔の抜けた部分は地肌を見せていた。
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苔に侵され弱っていたが、
少しずつ足腰が定まって来た。

でも苔に浸潤された部分は、
茶色く枯れたような状態のままだ。

どうすればよいのか。

植物の生存競争は実に理知的だ。

同じ生存競争がもう一か所で繰り広げられていた。
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この写真も同じ七月の初め頃、
アルシオーネベースの花壇を撮影したものだ。

ここでも、
苔の浸潤が激しさを増していた。

知らず知らずのうちに、
激しい生存戦略が交差し、
カオスが渦巻いていた。

ここも望桜荘の前庭同様に回復させようと、
先週から活力朝礼で改善を始めた。

じっくり腰を下ろし、
コツコツと土の表面から苔を剥ぎ取る。
大量の苔は再利用せず全て処分する。

何故ならばこの場所は土の状態が悪く、
付着したままだと移植した場所に悪影響を及ぼす。
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昨日の様子だ。
これまでに相当な量を取除いた。
取った苔のやり場が無く、
止むを得ず川のほとりに積んだ。
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相当な量が溜まった。
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これが今後どうなるのか、
それも面白い実験だ。
というのも、
こうした偶然から気付いた事が、
この周辺に山積している。

それにしても、
苔が一気に増えると物凄い量になる。
結果的にこの後も一輪車で4~5杯、
苔や細かい雑草を取除いた。

それらはまとめて堆肥に入れた。

社員の総意としては、
苔と草を分離する方が良いと考えたようだ。

この後は堆肥に混ぜ、
保湿効果を出すよう活かす。
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昨日の大雨の後は、
土が柔らかくなったので作業がはかどり、
かなりスッキリした花壇になった。

今朝は更に丁寧な作業で、
根気よく抜き取った。

本来ならば、
植物は放っておかれるのが一番良い。

自然に任せ、
人が自然に合わせるのが摂理だろう。

ところが、
人は摂理に任せることを良しとせず、
思うように変える事を望む。

思うように変えようとする力、
それを「野望」という。

透水舗装の隙間を狙って、
蟻が立坑を掘削した。
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凄い奴らだ。
社会性にも富み、
「一大事」に於いては、
いわゆる国家総動員体制を敷く。
人間を何百倍も凌ぐ勢いだ。

蟻の野望は凄いぞ。
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人間に似も同じ素性がある。
ここは蟻塚になっていた。
ホースの水で積み上げた塚を流し崩した。

あくまでも花壇の中に、
巣を作ってもらいたい。

制圧ではなく、
共存の道を歩む。
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一気に改善が進み、
昨日に較べると入り口の近くから、
大幅に苔の量が減った。
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中間地点は除去が不十分だ。

それにしても、
ちょっと眼を離した隙に、
驚くほど環境が変わった。

此処など、
芝桜を植え始めた頃は、
勢いよく樹木の根元に入り込もうとした。

それを防御するために石で囲ったが、
今ではそんな様子は垣間見えず、
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その石までスッポリと苔の絨毯で覆われた。

苔を取るたびに石が現れ、
その頃の隆盛を思い出した。

まるで見る影もない。
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一番奥の変圧設備の近くは、
ほぼ全ての苔が除去された。

頼りなさげに芝桜が生き残っている。

このような植物の変遷は、
仕事の進め方の参考になる。

朝の1時間を全員で環境整備に充てる。

無形の知識と財産が手に入る。
「摂理」を体で理解しながら、
毎日の仕事に活かそう。

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STIの平岡社長を、
川のほとりにある格納庫に案内した。

その前に22Bが鎮座するB-factionをご覧いただき、
溢れ出る中津スバルの野望を無言で伝えた。
その次に全く対称的な車庫へ案内し、
初代サンバーの眠る姿を見て戴いた。

ガサガサの荒れ地だった場所に、
やみくもに樹木を植え、
ただ美しいという理由だけで芝桜を植えた。

それが花壇のファーストジェネレーションだ。

サンバーはSUBARUを支えた重要な商品だ。

正にスバルのファーストジェネレーションを、
支えた続けた立役者と言える。

だがSTIにとっては、
成長する上で「足枷」以外の何物でもない。

切り離さないと、
お互いに価値を相殺する。

開発と生産の両面で撤退を決めた時、
望桜荘という記念館の概念が生まれた。

「切り離す」事と、
「粗末にする」事は違う。

大事にしているから切り離す。

軽トラを作る会社から、
優れたパフォーマンスカーは生まれない。
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この施設をご覧になり、
サンバーに対する愛を感じられたたはずだ。
やがてセカンドジェネレーションの終焉と共に、
軽自動車は生産ラインから姿を消した。

次にS・A・B(スバルアルシオーネベース)へ移動した。
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平岡さんはエンジン設計のエキスパートで、
高津さんは操安のエキスパートだ。
この組み合わせは、
STIにとって鬼に金棒だ。

アルシオーネは、
SUBARUのファーストジェネレーションを締めくくる、
区切りのクルマとして生まれた。

それをじっくりご覧いただき、
STIが誕生した1988年当時を振り返った。

植えた植物の繁殖力を活かし、
花壇の中で自由に生存戦略を繰り広げさせる。
それが花壇のセカンドジェネレーションだった。

それと同じように、
SUBARUでもセカンドジェネレーションの息吹が芽生えた。
それがEJ20を搭載したレガシィの誕生だ。

続いてSVXが誕生し、
インプレッサが生まれてフォレスターも加わった。
やがて、
セカンドジェネレーションは最盛期を迎える。
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本館地下にあるSTIギャラリーには、
STIの珠玉の作が所狭しと並ぶ。

この初代インプレッサSTIモドキは、
実に謎めいたワークスカー崩れだ。

初代インプレッサは非常に長い間生産され、
SUBARUの稼ぎ頭となった。
とは言うものの、
その市場は分母が薄い。

大きな成長は見込めないと考えられ、
存亡の機が訪れていた。

フルモデルチェンジの計画が存在しなかった。

でもSTIが活躍がしたことで、
そのピンチから救われた。

田中元社長の采配の下、
二代目インプがウルトラCのデビューを果たした。

同時に三つの車形を持つ、
バラエティに富んだ世界戦略車だ。
奇跡的なデビューだった。

その基本性能は非常に高く、
後々Sシリーズが持続的に生まれるための礎となった。

他にも様々なSTIシリーズを、
立て続けに産み出した。

セカンドジェネレーションが黄金時代を迎えた。
しかしその後、
世界的な経済問題も勃発した事から、
急速にクルマにまつわる環境が変化した。

SUBARUのサードジェネレーションも、
その頃から胎動を始めた。

花壇のサードジェネレーションは、
苔が静かに地表を覆い、
樹木の成長速度が一気に早まった段階だろう。

SUBARUでは新型エンジンの投入が続き、
シャシーも一新された。

何よりも企業収益が改善され、
根が張り幹も太くなった。

それもそろそろ終焉を迎え、
新たな胎動が始まる。

そこでSTIに求められるのは、
樹木の幹を太くする事ではない。

沈滞した苔をどのように剥ぎ取り、
美しい芝桜を蘇らせるのか。
個性あふれる躍動感を、
如何にスバリストへ見せつけるかに掛かる。

沈滞した苔に相当する、
大きな問題は何か。

それはドイツのニュルブルクリンクに於ける、
車両開発が沈滞化した事だ。

SUBARUだけではない。
TOYOTAもCMで言うほどやってない。
だってあまりTOYOTAのエンジニアを見ない。

むしろマツダの方が熱心だ。
一人っきりでコツコツ頑張る姿を実際に見た。

TOYOTAもSUBARUも、
NBRの近くに開発拠点を持つが、
そこで人影を見た事は一度も無い。

アジアのメーカーでは、
ヒュンダイが最も熱心だ。

その効果は徐々に現れ、
ホンダシビック typeーRより、
現地で目立つクルマを持つ。

STIは何故ドイツでの開発が出来ないのか。

その理由の一つは、
ヨーロッパにおける市場を失ったからだ。

フォルクスワーゲンが引き起こした事件以後、
欧州では世界で最も厳しい環境規制が始まった。

一番先にEJ系のエンジンが生き残れなくなり、
次にDITも生存できる環境ではなくなった。
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結果的にSTIは、
突出した性能を追い求めるのではなく、
売り易いクルマを作らざるを得なくなった。

実に大きなジレンマを抱えていると感じた。

それが今回の面会に繋がった。

今のSUBARUは、
全国に広がるショールームで、
例えば説明する力が無くても、
多くの専門知識を持った顧客と接遇する必要がある。

なかには「ヘビーカスタマー」と呼ばれる、
なかなか手強いお客様も居るはずだ。

そうした人たちが、
一つ間違うと「モンスターカスタマーに」豹変する。

それを諭すことが出来ないと、
店の中だけに留まらず、
SUBARUまで掻き回されてしまう。

そうならないように、
解り易いクルマ作りが求められる。

その結果、
STIは徐々に野望を失い、
媚びを売るクルマ作りに変わって来た。

STIは自ら売る力を持たないので、
開発するだけで、
それ以外はまるで手足が無いのに等しい。
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平岡社長と高津部長を、
インプレッサハウスへと導いた。

今何故これが必要なのか。
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それは動力性能の変遷を見せるためだ。

STIの最も大切な魂は、
動力性能の果てしない追及にこそ宿る。

負け戦に臨むのではなく、
戦で勝つための凄い発動機を作る必要がある。

野望は発動機に収まらない。
それと一緒に、
彼等自身が変速機までデザインする事だ。

その開発まで任されて、
初めてSTIは真のSTIになれる。

そこに大きな壁があるので、
長い沈黙が生まれたのだ。
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全国のファンから寄せられる、
応援の証が沢山飾られたミニカーだと、
平岡社長に説明した。
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何らかの形で、
インプレッサと交わりたいファンが大勢いる。
彼等はいつも魂を込めて、
ここに置くミニカーを送ってくれる。

でも平岡さんの目に、
最も早く留まったのは、
やっぱり発動機だった。
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ファーストジェネレーションから、
右奥のセカンドジェネレーション、
そして左の奥にあるBRZのサードジェネレーションへと、
動態保存されたエンジンが燦然と輝く。

昭和の時代から平成にかけて、
SUBARUは100万円の単価が主流だった。

その時代が終わり、
STIが誕生すると、
彼等は遂に500万円のクルマを出した。

そしてあっという間に完売し、
新たな伝説を刻み始めた。
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平岡さんは凄い人だ。
サッと手帳を取り出し、
積極的にメモを取る。
本当に有意義な意見交換が出来た。

今やSUBARUは、
国内に於ける中心価格帯が、
300万円を超えようとしている。

海外では以前から評価が高く、
SUBARUの価格帯も同様に高い。

STIはSUBARU以上のブランドに育った。
特にオセアニアやインドシナで、
STIの価格帯は急上昇している。

1500万円のクルマを、
もし今後の商品として企画しても、
もはや誰も笑わない。

レヴォーグ誕生時、
STIに800万の値付けが必要だと、
商品企画のトップに進言した。
忘れもしない。
SUBARU自身が鼻で笑った。
その役員は、
STIの持つブランドの意味が、
十分理解できなかったのだろう。

ところがどうだ。

高津さんが生み出したVABは、
今や800万円のプライスタグでも、
STIとして充分通用するクルマだ。

GDBの生みの親、
伊藤健さんも、
以前から高津さんの手腕を高く評価していた。

GDBと同じ歴史を刻んだVABに、
さぞかし深い思いを抱かれたはずだ。

さあ、
共に野望を持とう。

夢では駄目だ。

強烈なエンジンを開発し、
総合優勝するクルマを目指そう。

それが結果的にSUBARUを良くする。
SUBARUから突出した性能を奪ったら、
あっという間にTOYOTAの軍門に下るだろう。

弱ったらだめだ。
一気に吸収されてしまう。
それは自然の摂理に過ぎないからだ。

「野望」
これが生き残る術だ。
皆で頑張ろうじゃないか。

それがSTIに一番似合う。

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by b-faction | 2019-08-25 22:00 | Comments(0)

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