すっかり手足のように懐いた。
名前が微妙なんだけど、
わかるかい。
改めて今見ると、
何となく嬉しいんだ。
どうしてかって。
それはね、
まだインプレッサと呼ばれてい。
あの、
インプレッサWRX「STI」だ。
今やすっかり大人だけど、
まだやんちゃな感じが素敵だね。
これまで何度も、
この青いクルマを振り返った。
今も同じ主に可愛がられている。
その愛すべきGRBに、
最初はとても戸惑った。
何故かって。
それはね、
乗った瞬間に、
「今までのWRXではない」と落胆したからだ。
まるで「戦闘機」だったGDBの印象が薄れ、
スカイクルーザーになっていたのさ。
でもね、
落胆したものの、
決して嫌いにはならなかったんだ。
四代目レガシィのGT系に似た、
なんとも爽快な味がしたからね。
三代目のSTIは、
吸排気系は勿論、
エンジン内部まで大幅に改められたんだ。
レガシィ譲りの作り方だから、
駆動抵抗も大幅に減った。
だからさ、
まるで別のエンジンみたいに、
性能がギュンッと上がったんだ。
すました顔して308馬力だよ。
そんなパワーを発揮するのに、
扱いは楽ちんで気難しさがまるでなかった。
今になって解るよね。
コイツはとんでもないロバスト性を持ってるんだ。
特に、
スタイルが気に入ったんだ。
若い頃のとかちゃんと、
イタリヤから来たザパさんの、
愛の結晶ならぬ、
造形の結晶だよね。
誰が何と言おうと、
格好が良いから仕方がない。
実に単純で解り易いから、
こなれてくるほどに、
新鮮味が増してくるんだ。
色も問わないカッコ良さを持つよね。
全く飽きの来ない、
本当に不思議な造形なんだ。
確かに当時は、
「えー、どうしてセダンのWRXを作らないの」と、
ちょっと不満に思った事もあった。
でも、
今は違うんだ。
この5ドアは、
本当にいつまでも新鮮で、
古さを少しも感じさせないね。
歴代のWRXで、
最もスタイリッシュだよね。
もっと言うと、
初めてじゃないかな。
コイツはスポーツ系のATを、
やっとこさ手に入れたんだ。
スポーツシフトもあったけど、
ここまで俊敏じゃなかったよね。
ミッションの強度も充分だし、
ちょっと速めのシフト表示で、
スポーツ感を演出してるね。
漸くATではなく、
「2ペダル」になれたんだ。
グレーの5ドアにぞっこんなのは、
そんな理由からなのさ。
後でまた述べるけど、
解り易く言うと、
「こなれた」身のこなしが好きなのさ。
とっても軽快に走るんだ。
金曜日に、
マーケティング部長の小島さんから、
美味しいものを戴いたんだ。
ステキなお土産をありがとう。
これが何か一目でわかったなら、
きっと相当なファンだよね。
同じ食べ方してるかもね(笑)
こなれた感じが好きなんだ。
このお菓子には、
色々な食べ方があるんだろうけど、
やっぱこれが一番美味いよね。
実は、
かなりの「きな粉」好きなんだよ。
「もったいない」食べ方が嫌なんだ。
こなれた頃を見計らい、
包んでたビニールを開く。
オホホホ・・・。
ここが美味しいんだよね。
黒蜜の染み込んだきな粉を、
添付された楊枝でかき集め、
まとめて口の中に入れちゃおう。
きな粉を丁寧に食べてからだよ。
大物に取り掛かるのは・・・・。
焦っちゃいけないよ。
その頃になると、
羽二重餅の周りも、
こなれた感じが最高潮を迎える。
さて、
冒頭のインプレッサWRXは、
いよいよ14万9700kmになったよ。
15万kmを目前に控え、
しっかりお金をかけて、
足回りとタイヤを交換した。
予算に限りはあるけれど、
楽しく走れるクルマにしたかったんだ。
上手く行ったよ。
適切に要所を抑えて、
可能な限り良い味を出したんだ。
これが成功した時ほど、
めっちゃくちゃ嬉しい事無ないよね。
もう、
毎日でも乗っていたいくらいなんだ。
なので、
とってもご機嫌な訳さ。
けれど、
ちょっと気になる事があったんだ。
早朝の出勤途中で、
周りに全くクルマがいなかったから、
5速にシフトダウンしてグンッとアクセルを踏んだんだ。
シューンと気持ち良く加速し、
200mい走ったところで、
急にエンジンがぐずり始めた。
それでね、
「オヤッ」と思ってアクセルを戻したんだ。
すると、
メーターの中にワーニングランプが複数点灯して、
何かが異常だと教えてくれてた。
会社について、
エンジン切ったら、
まるで何も無かったように、
ランプが付かなくなっちゃった。
「データロガーしておいてね」
杉本君に頼んで、
ECUのデータを調べてもらったんだ。
だけどね、
「社長、データ上は何の異常も見当たりません」と、
杉本君が言うんだ。
そうなの。
異常がないの。
でもね、
明らかに異常だったよ。
杉本君に、
プラグはいつ頃交換してあるのか確認してもらうと、
「8万キロ弱で交換してあります」と言うんだ。
直感で「プラグしかないな」と思ったよ。
4本とも交換してね、
と頼んであとは全て任せた。
頃合いを見計らい、
どうだったのか確認したら、
「4本中3本がダメになっていました」と言う。
おやおや、
それは大変だ。
時々出足でぐずるのも、
それがきっと理由だったんだね。
ごめんよ。
ところで杉本君、
ダメと言うのは一体どんな感じだったんだい。
そう聞くと、
「電極が溶けてなくなっています。
イリジウムを使うとこんなことはよくあるので、
耐久力を考えると純正プラグが一番です」
そうなのか。
ありがとう。
ところで、
交換したプラグをどうしたの?
「捨てちゃいました」
それはもったいないよ。
せっかくのサンプルなのに。
「まだ残ってますから拾ってきましょうか」
頼むよ。
それでサービスフロントに置いておこうよ。
綺麗に掃除してくれるかな。
「解りました」
拾ってきたプラグの、
掃除する前の状態だ。
交換してから7万㎞以上走っているから、
特に問題だとは思わない。
高性能さと耐久性をバーターしてるので、
こなれているのではなく、
やれちゃったんだね。
可哀そうなことをした。
クルマには魂があると、
いつもいろい色な人に言うので、
訳が解らない人も多いと思う。
それは当然だ。
論理的じゃないからね。
でも、
その話がスーッと腑に落ちる人と、
そうじゃない人が居るのはどうしてなのか。
それはね、
きっと育った環境の差だと思うんだ。
その環境ん差を埋めるには、
途方もない時間がかかる。
だから無理に教えはしない。
感じ取ってくれるのか、
感じ取れないのか、
それで良いじゃないかと思うんだ。
ラリー車の整備が続いている。
その隣で、
グレーの最終型、
満を持して整備が始まった。
どこまで復調するのかは、
やってみないと解らないが、
多分いい線まで戻ると思うよ。
15万キロ目前のGRBを元気にさせといて、
同じグレーのGC8をほっといたら、
きっと拗ねちゃうに決まってる。
だからね、
面白い役目を与えたんだ。
隣町にあるサイバーストークの中田社長が、
面白い製品を開発して、
プレゼンテーションに来てくれたんだ。
ジョンスマって名付けたら、
中田さん、
結構気に入ってくれてみたいで嬉しいよ。
今あるオーディオのバックグラウンドにすると、
最高の音質を再現させる機能を持つ。
或いはこのように、
何も無いクルマにジョンスマだけを取り付けて、
ブルートゥースオーディオにする事も出来るんだ。
スマホには相性がとても良い。
のっぺらぼうだけど、
なかなかスマートで気に入ってるんだ。
これがボタンの機能だけど、
こういうのは習うより慣れろだね。
お客さんのスマホを使いながら、
タクシーライドを楽しんでもらうのも、
決して悪くないよね。
こういうチケットを送ったから、
当社に登録されたかわら版愛読者は、
全て参加する権利を持つんだ。
でも、
GC8は誰でも乗れる訳じゃない。
運転させるか、
助手席なのかは、
開催事務局の判断によるんだ。
そこだけは分かってくれるよね。
誰でも乗れるほど、
タフじゃないってことさ。
こんなチケットを入れたからだろう。
香ばしい匂いに感じたんだろうね。
当社で売った覚えのない、
最新のVABがドーンと駐車場に停めてあった。
頭から突っ込んであるし、
ど真ん中に少し斜めになって置いてある。
こういう時に何か感じるんだよね。
つまり行儀が悪いんだ。
将来お客様になるかもしれないし、
SUBARUに乗っているから大切な人かもしれない。
それはその通りだけど、
概ね人の言う事を聞かないし、
知識だけ欲しくて、
後はサヨナラだね。
忙しく飛び回っていたら、
二人連れの若い男の子が見学してた。
眼が合ったとたん、
待ってましたとばかりに食い入るように眺められた。
引き継ぐ社員も馬鹿だね。
商品じゃない物を売ってくれという話に、
ろくな話は無いね。
「グレーのGC8は売り物ですか」
いや違います・・・で済ませた。
普通ならそれで終わりだけど、
見過ごせなかった。
アドバイスしないと、
どこかで騙されるかもしれない。
ちょっと座らせて話を聴くと、
前のオーナーから情報を得て、
このGC8の存在を知ったらしい。
VABを買った子も、
まだ若くて元気が良い。
あこがれのクルマを乗るために、
しっかり働いているんだろう。
けれど、
友達ならブレーキ掛けさせるのも大切だ。
彼等は何しに来たのか?
どんな情報が欲しいのか、
概ね見た途端に全て理解できちゃったんだ。
でもね、
言ったところで素直に聞きそうにない。
トコトン探してバージョン6を手に入れようとしている。
危ないよね。
いくら好意で接しても、
どちらかと言うと、
「悪意を隠して甘い言葉で触れる」人を好みそうだ。
今の時代、
オークションで探せばなんだって手に入る・・・・、
わけないよね。
そんな時代だから、
気をつけないといけないんだよ。
まだ十分な運転経験もない。
けれど、
モノゴトに固執すると、
知識だけの「頭でっかち」になっちまうんだ。
「鴨が葱を背負ってきた」
きっと悪い奴らには、
「格好の獲物」に映るだろうね。
まあ、
これ以上言ったところで、
時間の無駄になるだけだよね。
だから、
「ごゆっくり」と挨拶し、
スッとその場を去ったんだ。
でもね、
心から納得してなかった。
仕方ないよね。
信じる信じないは個人の自由だもの。
そんな気配は微塵も感じなかったなぁ。
本心から感謝されて無いんだもの。
表情に出ちゃうんだよね。
ジェネレーションギャップの無いように、
心がけてるつもりだけど、
相手には老害と映ったかもしれないね。
意地悪なようだけど、
仕方が無いよ。
こういう話を、
本気で語れるスバルのお店は、
どこを探しても無いと思うんだ。
様々な知識は、
ゆっくり海の底に積もる堆積物のように、
貯まるのに時間がかかるんだ。
その蓄積が泥から岩石に変わると、
やがて石灰岩が生まれるよね。
時間がかかるけど、
その中には様々な化石がちりばめられ、
時には大きな価値を生み出すよ。
ところでね、
「何故だ?」と思う人居るかな?
それにはね、、
ちゃんとした理由があるんだ。
最近の事例は、
昨年のL1ラリーで起きちゃったんだよ。
同じような距離の2号車が、
本番でリタイヤしちゃったのを覚えているだろう。
あれって、
最も大きな理由は何だと思う。
練習会があったんだけど、
そこで大失敗をやらかしたんだ。
調子に乗って息子と嫁が、
あのクルマを他人に貸したんだ。
乗り方を教えようとしたのだろうけど、
ドライバーが変わった事を音で感じた。
すぐ車両を確認すると、
彼等の友人が乗ってた。
すぐに止めさせたけど、
結果は御覧の通りさ。
L1ラリーで女性が扱うために仕上げた。
男性がギンギンにぶん回すのでは無く、
クルマをペットのように扱わせ、
対話させながら走らせたんだ。
それが、
突然凶器のように扱われちゃったんで、
ちょっと血圧が上がったんだよ。
角のある扱いは運転技量もスポイルするし、
クルマの寿命も縮めてしまう。
直すので安心していいけど、
かなりの大手術になったんだ。
そこで二号車を刷新した。
当然、
新しいウエポンはこいつに決まってる。
これを嫁が手足のように操る姿を想像し、
一生懸命仕上げてるんだ。
壊れないとは言い切れない。
壊さないように乗るのが、
「魂のふれあい」と言う事なんだよ。
クルマはこなれてきて、
本当に最高の状態なんだ。
当然、
嫁も解ってると思う。
あれ以上に説教したからね。
まず「貸してください」
しうちゃんと挨拶しなさい。
黙って好きなようにに乗れると思うから、
簡単に人に貸すよね。
世の中って、
そう言うものじゃないよ。
ここに来た時も、
ちゃんと最初に挨拶に来なさい。
来てるか来てないか解らないようでは、
いくら親しい間柄でも困るよね。
いいか、
全体的にキチンとしなさい。
「ハイッ」と元気良く帰って行った。
これなら一安心だ。
良いレースをする事だろう。
若尾さんが応援団の第一号として、
尾張旭から来てくれたんだ。
そして最初の応援メッセージまで書いて戴いた。
嬉しいよね。
ありがとうございます。
応援の差し入れまで戴いた。
スッキリ目覚める無糖ブラックだ。
早速みんなで分けました。
美味しい。
そのまま帰っていただくわけにはいかないので、
前から気になってる場所へ行ったんだ。
中仙道中津川宿の枡形に、
遂に民泊が誕生した。
今ある文化財を、
近代風にリノベーションして、
だれもが気さくに泊まれたり集える場所になっている。
こねれた場所なんだ。
寺子屋の機能を持ってるし、
若い世代にモチベーションを与えるには、
面白い試みだと思う。
でもね、
やっぱりね、
最近の傾向として何となく甘ったれてるよね。
プロの教育者の声が聴きたかった。
プロの目立ては思った通りだったよ。
おんなじ受け止め方だった。
プロの目利きって、
シロートとは違うんだ。
でも、
最近簡単にシロートがプロになれる仕組みがある。
そのスキームを、
上手く使う奴がプロらしく見えたりするから、
本当に厄介な世の中になったよね。
コーヒー飲んだ。
うーん。
なるほどね。
でも、
アグレッシブでいいじゃないか。
中津川にどんどんインバウンドさせよう。
無理して時流に乗る事はない。
今を守る方が大切だ。
情報は学んで得る物であり、
それを取捨選択する事で人間は死ぬまで育つ。
最近はリピーターも増えてきて、
ちょっと嬉しく思ってるんだ。
東京から駒沢さんがいらっしゃった。
段々こなれてきた愛機で、
ドライブエクスペリエを体験された。
とてもご満足いただけたので、
やっぱり続けてきてよかったよ。
ステキな感想をありがとう。
またお目に掛かりましょうね。
それでは最後にこの動画を。
待たせてゴメンね。
ところで、
泳がなきゃって、
張り切って良かったよ。
その続きはまた明日ね。
おやすみなさい。