SVXと暮らす理想のスバルライフ
2019年 11月 21日

ファイナルエディションのワンオーナー。
このSVXも幸せ者だ。

一枚目の大盛りを、
全て「素」のままで食べた後で、
今度は並盛を追加注文した。

汁はまるで家庭料理だ。
特に「かえし」を工夫するでもなく、
普通に出汁を取り醤油を使って作った味だ。
田舎の家庭で、
当たり前に手打ちそばを作った時代の、
そのままの味が継承されている。
まさに文化財だ。

出た当時、
識者たちの評価は真っ二つに分かれた。

凄いと褒める人も居れば
安っぽいとけなす人も居た。
凄いと褒めるヒョウロンカはホンモノだったが、
けなすヒョウロンカは「ひも付き」が多かった。
同じ日なのに下界と天空では、

これぐらいSVXの評価に差があったのだ。
つまり、
SUBARUにくっついていても、
あまり金にならないからだ。

使われる素材の「あたりまえ」感をなじった。

相当質が高く今でも衰えない。
プラスチックの素材などは、
4代目レガシィより頑強だ。
ところが木目に見せかけた、
安っぽい木目調だとなじった。
確かにそう見えたけど、
継時劣化するより良い。
なぜ安っぽいのか。
サプライヤーが育っていなかった。
何故育たなかったか。
軽自動車を作っていたからだ。

本質的に成功しているのに、
商業的に失敗したのはサンバーのせいなのだ。
グラスエリアが広く、
とても運転しやすい。
そのため重くなったので、
軽量化するためにトランクを樹脂にした。

後席も使える。
実はこの経験がBRZに全て生きた。
エクシーガにも役立った。
二週間前にVABと走った道を、
SVXで駆け抜ける。

WRCのおかげでインププレッサは生き残れた。
ファイナルエディションも飛ぶように売れた。

同じようにSVXも、
ファイナルエディションで最後を飾った。
平成8年、
SUBARUはプレスリリースを出して、
SVXはその役割を果たしたので、
これで生産を打ち止めると発表した。
米国向けと時々まとめて作り、
その都度日本向けの特別仕様車を売り出した。
その方法は間違っていなかった。
5年間細々と売り続けた。
長期在庫車を特別仕様車に巻き替えたり、
本当に苦労した。
その理由は、
SUBARUの開発能力と生産技術に、
販売力が付いていけなかった。
飛行機まで作れる会社だが、
売る力のポテンシャルを発揮できずにいた。
軽自動車を作っていると、
簡単なものに依存しがちになる。
SVXは悲運のクルマだ。
STIもEG33に関わる余裕が無かった。
もし関わっていたら、
EJ20のように凄いエンジンになっただろう。

同じ血統だから、
スーパースポーツクーペの心臓として、
磨きに磨かれたに違いない。
今振り返ると、

リヤにサブフレームを持つので、
まるでSGPのような構造になっている。
ホイールも徹底的に拘った。
二種類選択でたはずだが、
これしか見た事が無い。

ホイールに互換性が無いから、
SUBARUが本気でレガシィ以上のクルマを作った事が解る。
この個体にはGRBのホイールが装着され、
18インチタイヤに換装されていた。
ハブに負担がかかりすぎるので、
オリジナルに戻してタイヤサイズも標準化した。
バネ下をなるべく軽くした方が、
安全で軽快に走る。
最近大きなキャリパーを付ける人も居るけれど、
オリジナルに戻した方が無難だ。
パッドとローターがきちんと高速型としてマッチし、
オーバーホールがしっかりできてれば、
標準のブレーキで何の心配も無い。
左右独立した、
水平対向6気筒らしいステキな排気管だ。

エンジンオイルを抜いてから、

流れ出たオイルはキレイそのもの。

フルテストの準備はすべて整った。

レガシィのようにやれてこない。
レガシィは国産車の中で、
かなり強靭な耐久力を持つが、
SVXと比較されたら足元にも及ばない。
トリップメーターをリセットして、
目的地に向かって走り始めた。

何度かと気温を表示して驚いた。
サマータイヤではグリップしない温度だ。
前オーナーの趣味で、
シフトインディケーターが付けられている。

SVXのエンジン特性が良く解る。
今では遅れた部類のE-4ATだが、
このクルマ専用にアレンジされ、
とても良い味を出す。
頻繁に変速せず4速のままリニアに加速するので、
アクセルワークが愉しい。
つまりグンっとアクセルを踏まず、
常にジェントルな運転を心がけても、
クルマは結構思うように従い、
かなりスポーティに走れる。
ラフな操作が似合わないクルマだ。

物凄く気持ち良い。
動画をご覧いただけただろうか。

これこそ次世代のSTIが求めるべきクルマ作りだ。
つまり、
媚びないクルマ作りを追求すべきだ。
最近のSTIは、
常に何かに媚びている。
そんな事は必要ない。
SVXのように、
孤高で舐められないクルマ作りを目指せ。
285キロ走って実感したね。
相変わらずSUBARUのフラッグシップだ。

このクルマは幸せだ。
深い愛情が注ぎ込まれ、
素直な性格に育まれた。
良きスバルライフを貴方へ!
by b-faction
| 2019-11-21 18:00
| インプレッサ
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