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「黒にんにく」

中津川のkisakuは、
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相変わらず旨い料理を作る。
石窯で焼くと、
見事なキツネ色になる。

この台座が何かわかる人は、
相当な料理の通だろう。

伊東市から西田さんが来訪され、
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プチリフレッシュ車検を承った。

昨年、
女神湖の走行会でお目に掛かり、
それからお付き合いが始まった。
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伊東にはゴルフ場が多く、
面白いお菓子があると聞いた。
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「食べたらおいしかったので是非どうぞ」
と戴いた包みの中に、
ホールインと書かれた箱が入っていた。

ありがとうございます。

予想とは違って、
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生菓子的な雰囲気のお菓子だ。

銀紙の感触が堪らなく良いね。
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銀紙の中に薄紙があり、
愛情込めて作られた様子が滲む。
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ホロッと優しいお味です。
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美味しくいただきました。

中津川に泊りがけで来られたので、
一緒に夕食を食べようという話になった。

そこで最近何かと話題のkisakuに行った。
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丸ごと中津川チコリの4種チーズ焼き
器ごと召し上がれ

こじゃれた文句が食欲をそそる。

これを見ながら西田さんに、

「中津川にも色々あるけれど、
実はチコリの生産量日本一なんです」

と伝えたら、
西田さんはとても驚き、
「そう言えば・・・」と続いた。

「インターチェンジを出る時に、
大きな建物がありますよね」

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そう。
中津川に本社を持つサラダコスモは、
全国的に広がりを持つ野菜工場だ。

その社長の中田さんとは、
実に面白い出会いをした。
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向かって左は不動産業を営む、
市岡商事の社長だ。

彼とのご縁で、
ある宴席で中田社長と初めて会った。

ビールをグラスに注がれ、
丁寧な挨拶を受けた。

すると何を思ったのか、
いきなり目をじっと見て、
「代田君一緒にアメリカに行かんか」

初対面だ。
普通なら言わないだろう。

冗談だとなぜか思わなかった。

二つ返事で「ああ良いですよ」

そう答えたら,
中田さんはえらく仰天し、
「本当か!いや噂には聞いていたが・・・」と絶句された。

きっと良い噂じゃないだろう(笑)

一緒に行かないかと誘った理由が面白かった。
インスピレーション感じたよ。

「俺はビジネスミッションで南フロリダに行く。
そこで全米キノコ組合のヒトと会うんだ、
君も参加して何か面白いもの見つけて買ってこないか」

ピンと来たね。

BRATを買って来ようっと!!

流石に性急だと思ったのか、
「酔った席の話なのでまた明日連絡する」

酔っても滅多に呑まれない(笑)
大丈夫です。
オトコに二言はありませんから。
といなした.

とは言うものの、
急にアメリカに行くと聞き、
当時の社長だった父は激怒したね(笑)

でも、
いずれ行くつもりだったから、
キッカケは活かさないと勿体ない。

それが出会いの始まりだった。
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中田さんの家業はジュース屋さんだ。

ラムネを作っていたと聞いたが、
なかなかしっかりしたジュースもあったのだろう。

ショールームの受付に、
さり気なく文化財を飾っている。
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ヘタしたら社員も見た事無いかもしれない。

先日社長のお嬢さんと居酒屋で出会い、
これを見た時「初めて見た!」と驚いたほどだ。

その居酒屋の主が、
昔の家を整理していて、
偶然ケースに入った空き瓶を見つけたのだ。

その中から程度が良い瓶を一本もらって、
中田さんとの懐かしい思い出の一つに加えたのだ。

ね!
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ラムネじゃないでしょ。

当時は中津川も発展途上で、
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この地域も随分田舎だった。
今でこそ目の前がマクドナルドで、
裏にはケーズデンキがある一等地だ。

出会った頃はこの地に本社があり、
もやしの中田産業という会社だった。

それを三菱電機の製造ラインを参考に、
素晴らしく効率の良い野菜工場に作り替えた。

その結果、
日本で初めて「生で食べる」をキャッチフレーズに、
社名を変更し駒ケ根に工場を建て本社も移転した。
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市内局番がまだ一桁だ。
中津スバルの全身、
中津川モータースが5-2870だったな。

当時は番号が選べたので、
どちらが先かは定かではない。

こうして中田さんの会社は蛻変し、
次々と新しいものを生み今日に続く。

当時から単一商品に頼ると、
非常に危険だと思われていたのだろう。

キノコは実現しなかったが、
カイワレ大根を大量生産し、
今ではブロッコリーのトラウトが大人気だ。

その中田さんから、
今年の夏ワインを戴いた。
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その後、
中田さんは南米を一人で放浪した。

その時の縁でアルゼンチンに橋頭保を確保し、
しっかりと交流が続いている。

その中で日系人の経営するワイナリーを知った。

正直に言うと、

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好きなタイプの味では無いが、
この主観は当てはまらない。

それよりも、
中田さんが食品業のプロとして見た、
日系人のワイナリーと言う部分が重要だ。

安全だと明確に言える。
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簡単に60年と言うけれど、
塗炭を舐めるような時代もあっただろう。
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あえてワインとして意識せず普通に飲んでみた。

漢気の塊だな。
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チコリを西洋から持ち帰ったのも、
一本足から逃れるための知見だろう。

もやしやカイワレを全て他の工場に移管し、
中津川をチコリ一本に絞り大量生産が始まった。


ワインを戴いた頃、
開田高原のヤングコーンが手に入った。
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それをつまみにワインを飲む。

悪くないけど、
アルゼンチンで飲んでみたいね。
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その土地の食べ物と共に。。

この日の〆はあの「凄い素麺」だった。
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こうなってくると、
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やっぱりこれには勝てないね。

最近のワインは、
チリ産が関税ゼロで輸入されることもあり、
ヨーロッパ並みの値段で手軽に楽しめる。
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これなど500円程度だから、
酒飲みにとって今やパラダイスだ。

伊藤忠商事を信頼してるので、
顔が見えない生産品でも購入する。

こうなってくると、
日本のワイナリーも本気で勝負し、
これ以上のものを沢山作ると良いね。

日本酒もはっきりと味で勝負するようになった。

値段も品質も素晴らしい。

中津川市の間酒造は、
一時期とても低調だったが、
最近メキメキと蘇りつつある。


その証拠がある。
純米無濾過の生原酒だ。

これを一升2500円程度で販売する。
蔵元限定で29日と30日の恒例行事となった。

東洋美人の血が入ったらしい。

良い酒が生まれるだろう。

そんな事を思っていたら、
中田さんから贈り物が届いた。
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中身を見て驚いた。

にんにくか・・・・。
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実は得意じゃない。

昔は食べるとお腹を壊した。
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しかし、
ほとんどの人は好きなんだよね。

女性でも「ばくだん大好き!」と言う人が居る。

にんにくの蒸し焼きだ。

北原課長も大好きで、
お菓子だと渋い顔をするが、
にんにくは喜ぶ。

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せっかくなので食べてみた。

白い袋と黒い袋に対した意味はなさそうだ。
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手紙が添えられていた。

漢気に溢れている。

応援しようという気持ちが、
文面から湯気のように上っている。

同じように、
臭わないと書いてあるけど、
箱を開けたらにんにくの匂いがかすかに漂う。
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薄皮を剥く。

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まるでプルーンみたい。

甘酸っぱいんだ。

流石にむっちゃんは腰が引けて食べられない。

箱ごとサービスフロントの、
ミーティングテーブルに置いた。

夕方になって驚いた。

大人気だ。

あっと言う間に一袋になっていた。

あの時、
中田さんと一緒にアメリカに行き、
素晴らしい30代の船出を迎えた。

人生観も変わったし、
素晴らしい仲間にもたくさん出会えた。

戻ってきてから、
本社を立て直した時期も重なる。

「俺は全米キノコ組合に合う!」

あのキーワードが今でも忘れられない。

BRATは買わなかったけど、
レガシィを買ったんだ。

スバルも蛻変を迎えていた。
レガシィが誕生し顧客層が変わり始めていた。

すると、
中津スバルもポテンシャルを発揮しやすくなった。

独特の系譜を持つので、
それを活かした仕事ができる。

日本とアメリカにこれほどの差があるのかと驚くと同時に、
「何て親しみの持てる国なのだ」と覚醒した。

その反面で、
「不条理なケンカも売る奴らだな」と覚醒した。

湾岸戦争がはじまると、
日本も何故戦争に巻き込まれたのか分かった。

学校では教えない。
覚醒すると困るからだ。
そして、
どうやって因縁を付けられたのか良く解った。

「コンバット」って番組は、
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実は洗脳だったんだ!
子供の頃、
食い入るように見たんだけど、
同盟国の兵士を片っ端からぶっ殺した。

戦争とはそう言うもので、
繰り返してはいけないが、
敗戦国で戦後のコドモに何故見せ続けたのか。

それを覚醒した。

覚醒するとヒトは強くなる。

黒にんにくにも覚醒した。
これはヒトを強くする。

中田さん、
これからもよろしくお願いします。

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by b-faction | 2019-12-22 22:00 | Comments(0)

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