レヴォーグとSTIの絡みが深まる
2020年 01月 12日
ちょっとアンニュイで、
気品ある顔立ち。
ふっくらしたフォルムがとても素敵だ。
ガリガリじゃあ駄目だね。
鋭い読者なら解るだろう。
このモデルにふさわしくない、
散々着古された、
ボロボロのコスチュームを纏わされ、
サイズさえも合っていない。
それなのに、
そんな事は微塵も感じさせない。
素晴らしい女性は、
どんな服を着てもネガをポジに変える。
それこそ「魔力」を持つのだなぁ。
魔力を見た。
このスバリストもそれに引寄せられたのか。
平岡社長が「トークショーが終わるまで待ってくれ」と言うほどの、
強烈なシャシーパーツだ。
日本広しと言えども一人しか居ない。
聞かなくても解っていたが、
平岡社長に誰が作ったか尋ねた。
「辰己です」
迷いのない即答だった。
実は昨年この場所で、
辰己さんにRA-Rに乗られたことがありますかと尋ねた。
ダメですよ、乗らなきゃ。
「あ、そう!」と真剣な目に変わった。
それが僅か一年で具体的な形になった。
STIと名のつくクルマは、
辰己さんが確認し世に出すよう平岡社長が決めた。
なので、
このガッツポーズがあるのだ。
この二人が普通に立っていても意味が無い。
なので、
ガッツポーズをするよう、
ステージに向ってお願いした。
新型レヴォーグ プロトタイプ STI Sportの、
目力が違う事が解るだろう。
その理由は、
初めて明らかになった、
電子制御システムの内容だ。
SGPの持つ真の能力を引き出したと見たが、
その内容は予想を上回るものだった。
タイヤサイズはキャリーオーバーだが、
「電子制御ダンパー」を採用した。
それにより、
走り始めてすぐ分かる上質な乗り味と、
シャープでクイックな走りを高い次元で両立したという。
何しろ辰己さんが、
「凄く良い」と出来映えを褒めたらしい。
ダイナミックな車両制御を開発した。
これまでもSI-DRIVEがあったが、
2006年に開発され、
そろそろカビが生えかけた内容だ。
それが、
ドライブモードセレクトに名を変え、
従来のSI-DRIVEのパワーユニットを制御する内容だけでなく、
ステアリングやダンパーを始めAWDシステムまで、
瞬時に連携制御できるようになった。
これは日本ではまだ未開拓な分野だが、
欧州ではM社を筆頭にかなり進歩を続けている。
このM4に装着されたシステムに、
初めて触れた時は、
「なんじゃっこれ」と落胆した。
ぜんぜん面白くない。
前の年まで使った、
M3の方が遥かに良かった。
だが、
毎年毎年改善され、
勢いあまってぶつける人が居たけど、
そんな気にさせるほどM4の深化に舌を巻いた。
楽しくなったんだ。
そして一昨年乗ったM5は、
「遂にBMWのMも四駆になった」と、
興味深くステアリングを握った。
最初は凄いクルマだな、
くらいにしか思わなかったが、
クルマが豹変した。
相当高いレベルまで、
研究開発が進んでいた。
つまり、
簡単に言うとNBRで積極的に作ったクルマは、
どこで走っても同じように楽しい。
・・・だな。
彼のおかげで勉強になった。
取り説も読めないし、
日頃からBMWに深く関わっている訳ではない。
ドイツ人が相棒だと、
実に話が早いんだ。
実に爽やかで愉快だった。
スバリストなら、
こう言えばわかるだろう。
「SVXが瞬時にGC8に変わると思え」なのだ。
SUBARUは、
それを上手い言い回しで表現した。
辰己さんはBMWを知り尽くしている。
だから、
こんな表現を宣伝課にアドバイスしたのだろう。
「ドライバーの個性やその時の気持ちに応じて、
クルマがシンクロすることで、
走りの自在性を高め、さらなる走りの愉しさを提供します」
STI SPORTは同時に出るはずだ。
今日、
社員に伝えた。
すぐにコイツを導入し、
みんなで徹底的に乗り倒そう。
あの熱いニュルでの走りが、
皆の胸に蘇るからさ。
相当うまくいったらしい。
熱い語らいが、
それを予見させる。
スバルマガジンの取材だろう。
モータージャーナリストきっての論客、
山本シンヤが五島PGMに食らい付く。
彼の視点は正確で鋭い。
一番勉強してるしね。
スバルマガジンを、
是非予約して買おうじゃないか。
by b-faction
| 2020-01-12 22:00
|
Comments(2)