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バクテリオファージとレガシィ

中村孝雄

凄い男だった。

レガシィを開発した歴史的な人物だ。

当時の社長は田島敏弘。

富士重工の「中興の祖」として、
本来なら恵比寿本社の前に胸像を置くべきだろう。

桂田勝
研究実験のオーソリティとして、
シャシー開発を統括し、
後に三代目レガシィのPGMとなり、
その後常務を経てSTIの社長に就任。

工藤一郎
EJ20
の開発担当者だ。
後に二代目フォレスターのPGMとなり、
常務を経て桂田勝の後を引き継ぎSTIの社長に就任。

ゲノムとは、
これらの要素を指す。

レガシィが、
どれほどまでに重要な基幹車種か、
SUBARU自身が本気で分ってない。

コロナウイルスで、
世間が本当に騒がしい。

初めに断っておくが、
医師の資格も無ければ、
医学について専門的に学んだわけではない。

だが、
中国=コロナウイルスと決めつけ、
右往左往する姿が、
同じアジア人として余りにも情けない。


だから意見を請う、
以下のメールに対して、
緊急回答した。

「専門家」には不快な内容かもしれないが、
甘受して欲しい。

今日届いた、
同業者からのメールを紹介しよう。

「こんにちは、18日に予定しているGホテルでの一泊例会ですが、
会場は中国からの観光客も利用されるホテルです。
新型肺炎のことがあり、延期するほうが良いのではーーーーとの意見がありました。
皆さんのご意見をお聞かせ下さい。纐纈」

見た途端に情けなくなり、
3分で即答した。

そんなこと気にしてたらどこにも行けない。
ウイルスなんてね取り込んでから叩き潰せば良いの。
幹事さん、本当に ご苦労様です。
体力無くて怖いヒトは休まれたら良いと思います。
簡単に死にやせんよ。

ちなみに、怖がらせる訳では無いですが、
マスクは無駄です。
目からでも罹患します。
マスクうんぬんより自己免疫機能の問題です。

冬のこの時期にウイルスが暴れる理由は、
乾燥して粘膜が弱くなるため、
そこでリンパ球や免疫物質を上手く泳がせられないからです。
低体温になるのも免疫機能を落とします。
春とともにインフルエンザが減りますね。

余談ですが今回の騒動で手洗いが念入りになり、
一気にインフルエンザが減りましたと、
某健康保健関連のトップから聞きました。

別件で彼と面談する機会があり、
お正月の状況から、
数週間で一気に激減したとの事。

思わぬ医療費の削減効果に驚いて(喜んで)おられました。

低級なテレビニュースや、
週刊誌の三文記事に惑わされてはダメです。

クルーズ船に閉じ込めているのも、
役人や政治家が責任を取らされたく無いからです。
こうしたネット社会の生贄だと思って下さい。

彼等も一見気の毒ですが、
因みに、クルーズ船に乗ってるヒトはどんな人が多いでしょうか。
基本的に金があり、
時間も自由に使うこと可能です。

運は悪いが、
ホスピタリティ万全な場所で、
無料滞在できるのです。

前向きに考えましょう。

本当に困っている人達は、
もっと違う世界に沢山居ます。
こういう時に普段見えないものか見えますから、
裏側をよく見ましょう。

これを読むと、
文句が言いたい人も中には居るかもしれない。

残念だけど、
そう言う人は次から読まないでね。

ホッとした。
その後、
一つだけ書き込みがあった。

「代田さんの話に納得です。
予定通りやっちゃいましょう。S」

やっぱり心配したのはあなただったのね(笑)
ほぼ予想してたけど。

ウイルスと聞くと、
「共存共栄」かなと、
本気で思う。

生物の進化で大きな役割を担った。

小学生だったか、
中学生だったか、
忘れてしまったけど、
その頃、
図書館で「T型ファージ」と言う代物を見て、
バクテリオファージとレガシィ_f0076731_22163865.jpg
それが眼に焼き付いて離れなくなった。

まるで機械に見えた。
これが生命体なのか。

今ではバクテリオファージと呼ばれ、
大腸菌に寄生しRNAを送り込むだけで、
その菌を溶解させる天敵だ。

その存在からDNAの発見に繋がり、
ゲノムと言う言葉も生まれた。

SUBARUにも強烈なゲノムがあり、
たくさんのバクテリオファージが、
群馬に行くと溢れかえっている。

その中で特に凄いのが、
44Bファージだろう。

さあ、
スバルのゲノムを続けよう。

SKCでお目に掛かって以来、
すっかりご無沙汰しているが、
お元気でお過ごしだろうか。
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二代目のPGMは土屋孝夫さん、
向かって右隣の紳士だ。


それにしても、
今から思うと、
偶然とは言え、
本当に凄い人達とお目に掛かれたのだなぁ。

改めして有難うございました。

土屋さんは四代目の開発にも、
役員として情熱を注がれ続けた。
その四代目を清水良一さんがPGMとして仕上げ、
次の五代目を日月丈志さんが担われた。

そして六代目のPGMは内田雅之さん。

どのPGMも本当に凄い人達だ。
将来のSUBARUを背負う、
役員候補が開発を仕切った。

レガシィとターボは切っても切れない仲だった。

先日も触れたが、
パトカーに採用されたB4も、
最後のEJ型水平対向ターボエンジン搭載車だ。

クラウンの開発遅れが原因とは言え、
フラッグシップらしい歴史的事実だ。
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そこだけはきちんと押さえておきたい。

平成21年型
レガシィツーリングワゴン4WD
排気量2500cc
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車体色は渋いグラファイトグレー。
とても希少な2.5GTのS Packageだ。

何故これが希少だったのか。
それは時代背景がターボを疎外したからだ。
バクテリオファージとレガシィ_f0076731_11251114.jpg
走りながら思う事を述べたが、
このサイズ感はレガシィに待ち望まれたものだった。

当時のCMは、
今思い出しても凄かった。

けち臭い最近の、
数だけこなすCMより、
夢も希望も桁外れにデカい。

スバルらしいコストの掛け方だった。
役者はロバート デニーロ。
その存在感だけで、
余計な説明がなくとも、
SUBARUレガシィとは何か、
一発で理解できた。

一流には一流が似合う。
今のユトリに理解できない太っ腹だ。

五代目レガシィのカタログも良かった。
今の国内営業本部は、
もっと過去の歴史を振り返り、
ユトリの丸投げ体質を卒業すべきだろう。

君らがしっかりしてれば、
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最初の見開きに、
もっと豊かな世界観を繰り広げられるはずだ。

今のカタログの、
まるで寄せ集めの幕の内弁当のような、
お粗末としか言いようのない書き出しに、
ユトリの丸投げ体質、
更に言えば「責任を取らされたくない」気持ちがジャンジャン臭う。
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こちらのカタログからは、
当時の時代背景が見て取れる。

最初に現れるのは、
ターボルックの自然吸気。
即ち、
2.5i S Packageが主役だった。

恐らく相当時代の変化に振り回され、
発表直前まで練りに練ったのだろう。
苦肉の策だったと、
「package」の文言から漂う。

だがその頃の彼等は、
並々ならぬ執念を燃やした。
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これこそがSUBARUの、
フラッグシップにふさわしいカタログだ。

一流のカタログだね。
ユトリ達よ、
わかるかい。

何が言いたいのか、
何に執念を燃やすのか、
SUBARUのユトリ達から何も聞こえてこない。

さあ、
そんな逆風の中でも、
このカタログから真のレガシィを選ぶ強者が、
少ないながら居たのだ。
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だからこそ、
こうした逸材を探し求めるのが愉しい。

まだ走行距離は71,785kmなので、
脂の載ったバリバリの働き盛りだ。

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パドルシフト付ダイナミック5速ATと、
VTD式高性能シンメトリカルAWDを組み合わせた。
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最高出力は285馬力だ。
それより350N・mの最大トルク特性が凄い。

2000回転から5600回転まで、
「台形トルク曲線」状に持続する、
水平対向4気筒DOHC直下ターボエンジンを、
レガシィ専用に開発して搭載した。
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18インチアルミに、
フロント倒立式のビルシュタインダンパーを四輪に奢った。

真のレガシィはどこへ行ったのか。

謎解きは続く。

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by b-faction | 2020-02-16 22:45 | Comments(0)

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