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インプレッサWRX STI spec.C LIMITED遂に完成

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2003年に僅かな数だけ生産された、
コンペティションモデルの特別限定車が、
遂に完全な形に蘇った。

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ここまでの工程は極めて複雑で、
オリジナルの状態に戻すために、
非常に多くの時間を費やした。

国内に於ける競技向けに設計された、
超軽量な量産仕様車の存在自体が驚くべき事なのだ。

そのプロジェクトを引っ張った、
インプレッサの父から、
とてもタイムリーなプレゼントが届いた。
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先日来収穫しているタラの芽を、
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是非食べて戴こうとおすそ分けしたところ、
丁寧なお礼状と共に、

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伊藤健さんを取材した書籍と、
奥様の澄子さんお手製のマスクが同封されていた。

かえってご心配をお掛けし、
大変恐縮です。

これを見て、
息子が大変喜んだ。
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サイン入りの贈呈本なので、
食い入るように読みふけっていた。
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ベストカーに連載された記事が、
一冊にまとめられている。

スバリストなら是非一冊、
書棚に飾っては如何だろうか。
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クルマが完成し、
最後の準備が整いテストに向かった。

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このクルマの問題は、
一体どこにあったのか。

まずリフトアップして、
その根幹がもろに現れた。
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この余計なモノを取り外し、
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純正のサブフレームを取り寄せた。

東亜工業が製造するハイドロフォーミングの部品は、
パイプを溶接して組み上げた程度のパーツとは、
物理学的にも天と地ほど差がある。

取り払って、
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純正のサブフレームを取り付けた。
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安全性能で最も効果があるのだが、
実は装着してその凄さが初めてわかる。

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このように平面的なパイプとは違って、
実に三次元的な力学効果を生む。

素材がアルミだからと、
単純に捉えてはいけない。

アホな部品を組む事で、
インプレッサの躍動感がそがれてしまう。

問題はこれだけではなく、
実にでたらめな部品が数多く見つかった。

そこは次のブログで詳細に書く。

こんな事をしたら、
せっかくの名車が台無しだ。
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無事に動画も撮影できた。


この限定車が、
特別に面白い理由は何か。

改めて振り返った。

執念だなぁ。

勝つためだ。

この頃、
忘れていないか。

おい!
目を覚ませ。

こいつは戦うための武器なんだ。


その競技用に設計した車を、
ロードゴーイング仕様に、
確信的にグレードアップした。

この味が好きな人種にとって、
不味いはずが無い。

パワーウインドゥやエアコンなど、
快適装備をプラスしたので、
90kgから70kgの重量差になったものの、
その驚異的な加速力は相変わらずだ。

動画中で回転制御と思わず口走ったが、
燃料切れを瞬間的に起こした。

つまりガス欠寸前で走らせたのだ。

その理由はガソリンタンクの大きさにある。

昨夜80km近くを全力で走り、
ワーニングランプが点いたのにも拘らず、
給油することなく撮影した。

それで最初のフル加速で燃料切れを起こし、
次の交差点を左折して、
ガス欠寸前だと気が付いた。

標準車よりスペックCのガソリンタンクは、
10リットルも容量が少ない。
なので警告灯が点いてから、
ガス欠までの目算を誤ってしまった。

逆に言えばそんな状態でも走れたのは、
サブチャンバー付きの燃料ポンプを搭載してるからだ。

これは急旋回時のガソリンの偏りを、
影響させずに燃料を送り込む働きをする。

競技車両に欠かせない部品だ。

最後まで安定して燃料を供給できるので、
燃料不足の兆候が最後の最後になるまで出なかった。
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と言う訳でクルマは完全に仕上がった。
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やっぱり軽いクルマはイイネ。
続きをお楽しみに。

Commented by 上村雄司 at 2020-04-27 00:04 x
根本が赤みがかったタラの芽は天然物の証!(最近このブログがきっかけでハマリ、お取り寄せとかしてちょっと詳しくなりました笑)

「歴史の証人10人」さっそくAmazonで注文しました!正直今の自分は愛車の存在なくして語れないくらい絶大な存在になっていますので、その生みの親である伊藤健さんは自分の人生を豊かにしてくれた恩人みたな方です(このブログの過去ログでいろいろと学ばせてもらいました)。

過去ログではなく今ログ(笑)で伊藤健さんの話題に触れられて非常に感慨深いです!ありがとうございます!
Commented by 飯塚慎一 at 2020-04-27 18:39 x
このようなパーツが市販されていたのですか。現物比較、大変参考になりました。ありがとうございます。
人間の感覚というのは本当に大したものだと思います。FA200エアロスバルという富士重工業製軽飛行機の各舵面後端に3cmX10cm程度の薄いアルミ板がついており、最終調整はベテランが”指で”そのアルミ板をまげて調整すると聞きました。
人間の感覚についていけるよう、精進していきたいと思います。

Commented by b-faction at 2020-04-27 19:03
上村さん、タラの芽も終わりですね。来年が楽しみです。面白い本なので是非!
Commented by b-faction at 2020-04-27 19:10
飯塚さん、こんにちは。流石に東亜工業の作る部品は違いますね。戻したら激変しました。感服です。他にも良くないモノが沢山あったので、全て取り除き更に熟成を重ねます。僕も数値は数値、感性は感性で、両方がピタッと合うように作る事を「開発」と思います。エアロスバルはまだ現役ですよね。一度は乗ってみたいものです。僕の恩師は二式水戦のパイロットでしたが、正にそのようなことを仰ってました。飛行機の場合は正確に横滑りさせる必要がありますよね。最後までSUBARUに乗られたのは、飛行機に通じるクルマだと信じておられたからだと思います。
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by b-faction | 2020-04-26 21:33 | インプレッサ | Comments(4)

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