これを「名もなき花」というのか。

まるで芝桜のような花弁だが、
もっと背が高く地を這わない。
絨毯のようにはならないが、
スッキリ綺麗な初夏の花だ。
フォレスターの専用色「ジャスパーグリーン」は、
自然に溶け込み躍動感を生む素敵なアースカラーだ。

この光景が心に沁みこんだ。
本能的に好奇心を持った場所には、
いつも誘い込まれるように足を延ばす。

フォレスターの前に、
デーンと置かれた水車ランナは、
水力発電のための重要なギアだ。
5トンの重量で1分間に300回転する。
この二つの場所に、
思いがけぬ重要な相関関係があるのだと、
この後になって理解できた。
なるほどなぁ。
何回も来たくなるわけだ。

どこか中津川周辺と共通性のある景色が散在する。
その理由はこの施設の創造者のせいだ。
電力王「福澤桃介翁」は、
木曽川水系のダム開発の後、
天竜川水系の開発に取り組んだ。

最初に見た時から忘れられない佇まいだった。
これは歴史的な建造物だが、
決して産業遺産ではない。
大井ダムと同じように産業資産だ。
建屋の右に見える、
水圧鉄管から水車発電機に水が流れ込み、
今も毎日発電が続く。
ダムの性能は水量×落差で決まる。
だから水圧鉄管は、
遥か上流から山筋を縫ってここまで続く。
e-BOXERのシステムを支えるモーターが、
大きな水車ランナだとすると、
リチウム電池がダムに相当する。
水力が如何に重要な資源なのか、
ダムに来るととても良く分かる。
この南方発電所には面白いストーリーがたくさんあるようだ。
出来上がったのは、
父が生まれた昭和8年を更に遡る、
昭和4年の1月だった。
このダムを造るために、
上流に大久保ダムを建設し水系の統合的な利用が始まった。
水の重要さは多岐にわたる。
このところ晴天続きで、
中津スバルの周辺は乾燥しきっている。

ブルーベリー畑の斜面が、
カラカラに干上がってしまった。
すぐ脇を清流が流れるが、
ここまで灌漑する術はない。

それでも逞しく花芽をもたげた。
今年も一斉開花の時期が迫った。
ただし乾燥がひどく、
どんな花になるか心配だ。
道具の営繕も必要になる。

草取りをしていて、
片っ端から「ねじり鎌」が根元でちぎれた。
金属疲労するほど土が固い。

それを溶接し、
次の草取りに備える。
ドクダミ退治に欠かせない道具だ。
リュウゼツランの隣には、
ずらりとブルーベリーが並んでいる。

元気に見えるが水不足は深刻で、
大きくなれずに完熟した実が散見される。

先日紹介した、
防災目的の多目的ダムがあるかと思えば、
このように発電専用のダムもある。
「水利権」と言われる、
日本には水にまつわる複雑な利権が存在する。
この大切な資源をどう生かしているのか、
もう少し深く見てみたい。
そんな場所への相棒は、
フォレスターが一番なのだ。
今日の動画はこれだ。
楽しんで欲しい。