
甘エビの頭をカリッと焼くと、
得も言われぬ美味しさで思わず顔がほころぶね。
この味にピタッと来る、
素敵な贈り物が北海道から届いた。
差出人は蘭越町にお住いの松原研二さんだった。

四角い箱にワインと書かれている。
「秘密兵器を送る!」と、
事前にお便りを頂いたので、
これがそうかと入念に開いた。

注意書きが、
ひんやりとした空気と共に現れた。
箱の中にもう一つ箱がある。

注意深く抜き出すと、
汗をかいたようにテープが濡れている。
最初の箱の中には、
まだ布に包まれたような物体が入っている。

お手紙の下に、
お送りしたアンケートも入っている。
左下の袋はクッション材かと思ったが、
ドライアイスが詰められていたのかもしれない。
包みを取り出すと、

それは布ではなく大きな葉だった。
添えられた手紙にはフキの葉と書いてある。

ほどくと立派なアスパラガスが現れた。
ブドウ畑の横を開墾し、
アスパラ畑にしたのだという。
24年間の執念が実った素晴らしい作品だ。

丁寧な調理法があるので嬉しい。
早速晩酌でいただこう。
とはいうものの、
会社でワインを開く訳にはいかないので、
冷蔵庫に入れるとなんだかとても収まりがよい。
家に持ち帰って繁々と眺めた。

ちょっと読んだだけだと失敗しそうだ。
たまに箱に入った液体を見るので、
構造的には理解できるが、
この紙箱をどう活かすのかが呑み込めない。

この一発目をしくじると大変だ。
少し湿った箱のミシン目に力を入れると、

素直にぽっかりと口を開けた。
なるほど、
圧力がかかってもよいように、
少し蛇腹になってるんだな。
引っ張ると首を出したので、
指示通りにリップを切り取った。
そして首の根元を段ボール箱に挟み込んだ。

軽くボタンを押すと、
見事にワインが注ぎ込まれる。
このまま冷蔵庫にすっぽり入るので、
使い易い事この上ない。
さあ、
まずワインから頂こう。
これは美味しい。
なんというのか、
ほんとに清々しく味わい深い。
そっけなさのあるドライではなく、
かといって甘ったるいワインではない。
酸味も強いが芳醇な甘さでバランスする。
流石、
松原さんが作るだけある。
いいワインだな。
松原農園のブドウしか使わない、
作り手の顔が見える酒だ。
そしてアスパラガスが茹で上がった。
立派な出来だ。

確かに酢味噌が合うが、
マヨネーズも鉄板だ。
むしろこの焼いたアスパラガスに、
酢味噌が似合うかと試したが、

これはこのまま何もつけずに齧ると美味い。
野性味のある甘いアスパラガスだ。
ワインにも合うけど、
冒頭のエビの頭の素焼き以上に、

イワシの塩焼きが相性抜群だ。
松原さん、
美味しくいただきました。
ありがとうございました。
愛機も活躍しているということなので、
本当にうれしい限りだ。
中津スバルでは、
仕入れたクルマを作物のように扱う。
だから松原さんと心の琴線が触れ合うのだろう。

「年式」よりも「様子」を重視し、
「右から左」ではなく「育んで」からお譲りする。
世の中の指標は相場に支配される。
最近では平然とオークションの指標迄、
自社のチラシに載せる店がある。
だが、
それは目安としての基準であり、
その裏を返せば、
「信じるに値しない」要素も多々含む。
素人でもできる仕事を、
まるでプロのように見せかけ、
新たな販売手法と見せかけるシーンによく出会う。
徹底的にクルマを仕込むのは、
実は簡単なようで簡単ではない。
仕込んで仕込んで、
次の主を待つ車たちが、
可愛くて仕方がないね。
最近、
SUVのちょっと面白い個体を続けて紹介した。
手前のターボもよかったし、
左の黒い二代目も洒落ている。

その奥には、
数日前に取り上げたアウトバックや、
マニュアルシフトのフォレスターもいる。
同じシルバーでも微妙に異なり、
その車体にあった素晴らしい色調を見せる。
レガシィのシルバーはブリリアントシルバーだ。
四代目がデビューした時のメイン訴求色だ。
だからよく似合う。
二代目フォレスターはプレミアムシルバーが似合った。
そして今日紹介したいのは、
三代目インプレッサのメイン訴求色としてデビューした、
とても素敵なスパークシルバーだ。

フォレスターにシルバーは似合う。
この後の四代目はアイスシルバーを纏ったが、
それがものすごく素敵だった。
今でも忘れられないアイスシルバーの6速MTは、
マリオと一緒に大ヒットした動画も撮影した。
そんなことを思い出しながら、
三代目の2.0XSを連れ出した。

平成20年の比較的走行距離が少ないクルマで、
2.0XSのグレードだけどメーカーOPを沢山持ってる。
キーレスアクセス&プッシュスタートと、
ヒーター付前席8wayパワーシート、
HIDヘッドライトもセットになった車種だ。
駆動デバイスはアクティブトルクスプリットAWDで、
VDCも標準装備となっている。
アプローチアングルをよく考えたフロントスカートと、
ランプブレイクオーバーアングルを大きくとれる、
最低地上高215ミリの4輪独立サスペンションが素晴らしい。
勿論でパーチャーアングルもしっかり確保しているので、
脱出時や登坂時の余裕も確保している。

これは良いクルマだね。

走らせると全般的にあたりが柔らかくて、
軽く走る印象が素敵だ。
翌日、
松原さんにただいたアスパラを完食した。
ちょっと三代目フォレスター風に、
調理のアレンジを施した。
きゅうりの皮むきで、
アスパラの太い軸側をカル~~ク削いであげるんだ。

そして前日等分したサイズを、
三等分に変更すると、
これがまためちゃくちゃ美味しいのだった。
三代目フォレスターの自然吸気エンジン搭載車は、
素敵なアスパラガスのようにフッレッシュだ。