
これは美味い!

藤沢市のミドちゃんから、
ステキな贈り物が届いた。
最初に見た時はカオスだった。

正直なところ、
どういう意味かと思ったけれど、
美食家の彼が不味いものを送るはずがない。

二酸化炭素だけになったドライアイスの袋を出し、
中身を取り出すと、

指示通り皿に移し、
ラップをかけ冷蔵庫に入れて解凍した。
夕方になり、
解凍された頃を見計らい、
「美味しい食べ方」をしっかり読んだ。

なになに、
赤ワインに合うって?
カイエンヌペッパーなんて洒落た言葉が並ぶが、
一味唐辛子だよね。
カイエンっていうのは、
ポルシェのSUVにつけられた名でもある。
唐辛子だよね。
そんな洒落たのよりも、
あの大鹿村の粉末状の唐辛子が合いそうだ。
でもやっぱりここは、
ブラックペッパーじゃないのか。
半分は息子が娘のところに遊びに行くので、
お土産に持って行ったらしい。
帰って晩酌の時、

まずスターターはマグロの刺身で、
黒ラベルをキュッと一息に飲んだ。
いやあ、
仕事の後はやっぱりビールだな。

さあ、
楽しみなチーズケーキの出番だ。

塩は控えろと言われているので、
まずブラックペッパーを添えた。

これくらいを、
興味深く味見すると、
「美味い!!!!!!」

やっぱり岩塩も欲しくなった。
確かにケーキなんだけど、
もっと奥ゆかしい料理になる。
実はドイツで買ったチーズマスタードも、
味を激変させる魔術師だ。
スバルも味を激変させる魔術師だ。
先日らい磨き続ける初代CVTは、
1980年代の作品だ。

摩擦を支配し、
効率を追求するスバルのコアテクノロジーは、

この頃のスチールベルトから、
チェーンバリエーターに進歩し、
エンジンとの接合も電磁クラッチからトルクコンバーターに変わった。

しかし国産他社のCVTは、
未だにこのシステムを模倣している。
そんな時、

今月の技術情報に目を通すと、
実に興味深い記事があった。

他社がスバルをお手本に、
未だにクルマを作る様子が見て取れた。

そして摩擦を支配しきれないトラブルが、
かなり多く発生している。

そもそも、
CVTFを交換するなという理由も、
このような誤用を恐れてのことだ。

更に民度の低さを感じるのは、
純正品を使わないところに現れる。
スバルは突出した技術志向の会社だから、
スバルブランド誕生当時から、
純正パーツの徹底使用を促している。
それがスバリストの民度の高さにも繋がるのだが、
やはり分母が増えると、
相対的に民度も下がってくる。
最近はディーラーのメカニックも、
あまり触れたがらない場所なので、
交換不要の一言で済ませる人も多い。

シビアコンディションの範疇にある車両は、
たとえ走行距離が少なくても、
リニアトロニックオイルの交換を徹底すべきだ。
抜いたリニアトロニックオイルの状態から、
そのクルマの特性を掴むことは十分可能だ。
だけど、
エビデンスを持たないと踏み込めない。
上の写真にはCVTのオイルパンが写っている。
その後方からプロペラシャフトが後方へ伸びる。
その間にあるのが、
このエクステンションケースだ。

プロペラシャフトを外し、
エクステンションケースも取り外すと、

これが有名なVTD(遊星歯車式前後不等配分型動力伝達装置)で、
後輪に適切なトルクを送り、
ハンドリングを軽快にする優れた機構だ。
良く見るとプラネタリーギヤが見えるはずだ。

そして、
そのVTDをごっそり取り外すと、
次にインターミディエートケースが現れる。

リニアトロニックオイルを交換する上で、
実に重要なエビデンスがこの中に存在する。

あまりメカニズムに詳しくない人は、
こんな写真見ても面白くないよね。
希望が多ければ続けたい。
希望が無ければブログで書くのは面倒だから、
リニアトロニックやCVTの故障で、
悩む人の問診時に説明しよう。
ハッキリ言うけど、
4万キロ超えたら交換した方が良い。
このクルマは14万キロでワーニングランプが付き、
悩んだ末の大手術だ。
悩むよりお金がかかっても正しい治療が大切だ。
そして、
10万キロ以上乗るつもりのオーナーは、
オイルぐらいけち臭い事を言わず、
キチンと純正品を使って早めに交換することだ。
スバルには大きく分けて二つのリニアトロニックと、
軽自動車用のCVTがある。
全てオイルが違うので、
安易な交換を避けてほしい。