
出社するとセコムの社員が待っていた。
報告書の差し替えを頼みたいと言われ、

深夜の1時半ごろに侵入警報が鳴ったことを聞いた。
親指と人差し指を丸め、
「こんなデカい蜘蛛が室内センサーに居ました」という。
確かに足元には、
戦いの痕跡があった。

タランチュラに見えたのだろ。
たたき落とし、

ここでご臨終だ。
雑巾で拭きながら、
凄い雨を逃れてきたのだろうと想像した。
奴らも守り神のようなもので、
周りに沢山住み着き、
何世代にもわたって同じ場所で繁殖を繰り返す。
まさに輪廻だ。
みんな集まり活力朝礼が始まった。

空気を入れ換えるために窓を開けたら、
やっぱり女郎蜘蛛が居た。

大雨で大変だね。

工房でECVTの磨きが再開され、

自分の生まれる前に作られた、
スバルのコアテクノロジーを体で学ぶ。

残念なことに駒が数枚足りないが、
バラバラになることは無いだろう。

どんどんきれいになるので、
見ていて気持ちが良い。

今日の作業は一旦ここで終わり、

次のステップに移る。
山本部長は床のクラック補修を続けている。

どうしても割れるので、
それは仕方がないが、

目立たなくすることは可能だ。

着色したモルタルを塗り、
試行錯誤を続けている。
合わせて周囲の点検も進めた。
ブルーベリー畑から濁流が見えるほど、
六地蔵川の水位が上昇した。

中央自動車道、
国道19号線とそれぞれ立派な橋脚があるので、
大規模な土石流は食い止められるだろう。

しかし濁流は防げない。
なまじ詰まると厄介で、
中山道の橋はボトルネックそのものだ。
だから大きく「土石流危険地域」と看板が立つ。
濁流の色でどの程度抜けたか良く解る。
つまり深く浸透して溶け出すほど濃い色の濁流になる。
液体の汚れで状況を推察する。

リニアトロニックにも通じる、
重要な要素だ。

テンロクのリニアトロニックは、
「インテリジェントリニアトロニック」だ。

動画の中で二つのリニアトロニックを紹介している。
時間があればぜひご覧いただきたい。
中津川の濁流も、
六地蔵川ほどではないが嫌な色だ。
さて、
昨日の続きだ。

このスポーツリニアトロニックは、
全くCVTFを交換しなかったわけではないが、
最初と二回目の間隔が開きすぎた。
4万キロ少し前で一回と、
10万キロを過ぎて二回目の交換を終えた。
13万キロを超え調子が悪くなり、
もう一度交換したが何も変わらず、
そのオイルを抜くと、

こんなに汚れたオイルが抜けた。

ここからは当社のエビデンスに基づき、
着実な作業を進めた。
バスタブ状のオイルキャッチを置き、インターミディエートケースを外すと、
そこにCVTFフィルターがある。

ちなみに右に置いたのは新品だ。
ここまで汚れるとフィルターの意味はなさず、

バイパスバルブが開きオイルを素通しするはずだ。
上から比べるとバルブが開いた状態が解る。

抜き取ってひっくり返して中を見た。

軽く持っただけだが、
ペーパーウエスにスラッジがベットリ付いた。

よく掃除してフィルターをセットし、

こちらの作業は一区切りだ。
さて、
ここからが腕の見せ所だ。
次はさらなる深部に向かう。