
朝一番で竹中さんが来訪された。
何の前触れもなかった。
朝礼を済ませ着替ようとしたら、
ノスタルジックカーの並ぶギャラリーからひょっこりと現れた。
さすがに驚いた。
楽しいサプライズで一日が始まり、
楽しいクルマ談議に花が咲いた。
工房の前にお客様のR1が停まっていると、

やはり現役時代の代表作だから、
当然目が留まる。
「辰己さんがスプリングを付けてひっぱてたんですよ」
この話は最近クローズアップされたが、
当時はSTIでも随分話題になった。
「こんなんで効くの」と竹中さんが効くと、
「効く、普通の人間じゃあ理解できない」
と言うような返答があったらしい。
まあ、
これが今になってVABのリヤドロに繋がったわけだから、
スバルの底無しの技術開発力を感じさせる話だ。
プレオのPGMとして活躍されたが、
やっぱり一番思い出に残るのは、
入社して初めてブレーキ開発した時の、
スバルR-2に尽きると言う。
ディスクブレーキじゃないので、
効き味を高めるのに苦労された。

望桜荘には更に古い時代のサンバーがあり、

隣のSABには偶然だけどプレオまで並べてあった。
全くの偶然だが、
タイミングが合うと面白い光景が生まれる。
竹中さんにはじめてお目に掛ったのは、
まさに真ん中にあるプレオの商品研修だった。
葛生のテストコースで初めてステアリングを握った時、
後席で案内役を努められたのが、
現社長の中村さんだった。
だからプレオも実に思い出深いクルマなんだ。

SABにご案内し、
こうして丸裸のXTを逆さ吊りした効果も説明した。
この結果、
SGPとボディコンの関係も解り易く説明できる。
そして新しいレヴォーグが、
なぜ真のフラッグシップとなるのかも説明できる。
そして日本でレガシィが役目を終えた理由も説明できる。
スバルには長い歴史があり、
その前身は中島飛行機だ。
その研究家としての側面もお持ちだ。
だから、
竹中さんが社長だった時代に、
スバルの50年史も編纂されたし、
ビジターセンターを作ったり、
葛生に資料館を作ってスバルの歴史遺産を保管した。
いわゆる文化的な面での功績も大きい。

丁度当社の会長も出勤したので、
面会が実現し歴史的な記念撮影ができた。

当社謹製のブルーベリーを差し上げた。
愛機はレヴォーグだ。
次のモデルにすぐ乗り換えると、
手ぐすね引いてお待ちだった。

いよいよ商談解禁ですと伝えたら、
「何にも言ってこないな」と不思議そうな顔をされた。
東京スバルの諸君、
そこには宝の山がザクザク転がってる。
早く行って注文書をもらってきなさい。(笑)
プレ商談は既に可能だが、
メーカーへの発注は20日からとなる。
昨日から受注が解禁されたのは、

こちらのクルマだ。
レガシィから独立し、
アウトバックになったと言っても良い。
B4は廃止となり、
グレード展開は変わらないが、
豪華な10色展開から7色に縮小された。
その結果ワイルドネスグリーンがカタログ落ちした。
凄く良い色なのに残念だ。
カタログのメイン訴求色だったが、
それを強引にCG処理で変更したので、

プレスリリースは、
何ともへんてこりんな色になった。
プラチナムグレーを一足先に廃止し、
ストームグレーに入れかえたので、
恐らくその色がメイン訴求色なのだろう。
廃止された色はもう二つあり、
タングステンメタリックとクールグレーカーキだ。
これはわかるが、
米国モデル用に開発したオータムグリーンメタリックの展開を望みたい。

インテリアに大きな変更はなく、
基幹性能も変化が無い。
ならばなぜ生産をやめ、
新たに型式を取り直したのか。
それは、WLTCモードの燃費表記に対応させる必要があったからだ。
WLTCはワールドワイド ハーモナイズド ライトビークルズ テストサイクルの略で、
これまでのJC08に加え、
市街地、郊外 高速道路の3モードにおける燃費を表記する。
でも、こっそりとJC08も下げてるんだよね。
これはスバルだけじゃなく、
マツダや他のメーカーでも顕著なので、
カタログを比べてみると様々な発見があるはずだ。
いわゆる某社の燃費偽装問題があり、
各社ともさらに襟を正そうという大人の事情なのだ。
前のJC08では14.8km/lだったが、
今回は14.3km/lとより厳しく見直したようだ。
WLTCについては12.6km/lとなり、
市街地モード 8.6km/l
郊外モード 13.3km/l
高速道路モード15.1km/lと、
リニアトロニックの優秀性を示す高速燃費の良さが顕著だ。
ところで、
お勧めのグレードは、
やっぱりX-BREAKだね。

この渋いホイールに合わせるために、
スバルはグレーを二つも用意した。
リミテッドのメイン訴求色のストームグレーは選べない。
その代わりマグネタイトグレーが選択できる。
サンルーフも欠かせない。
ところでレヴォーグだけど、
早くお披露目しないと鮮度が下がってしまう。
カタログは恐らく各特約店の本部には届いているのだろう。
でも、
20日迄は解禁にしないという。
夏休みを長く取らなきゃならないからね。
あれほど働くなと言われると、
本当に困るよね。
全国のディーラーは、
親方日の丸と一緒だから、
足並み揃えなければならない。
その代わり絶対につぶれない会社ばかりだ。
中津スバルはそういうわけにはいかない。
誰も助けてくれないからね。

だから、
今週二度目の大掛かりなダイレクトメール作戦を開始した。
ほとんどカタログなので、

届いたらすぐ開いて穴が開くほど見て欲しい。
スバルの作った既製品では、
カッコばかりで情熱が伝わらない。

挨拶は大宮君が練りに練ったので、
ぜひじっくり読んでやっていただきたい。
今度のクルマはスバル史上、
レガシィ誕生時に近いインパクトを持つ。
それが、
これ以上無い最悪の環境下で発売される。
良いじゃないか。
これこそスバルらしい逆風下での逆襲だ。
オリンピックも無くなって、
スカッと穴の開いた夏だけど、
暑い夏には変わりない。
もし開かれていれば、
明後日は閉会式じゃないのか。
一過性のお祭りに浮かれた夏より、
この逆襲の夏は一生の思い出になるな。
止まない雨は無い。
明日も頑張るぞ。
それでは今夜も泳ごう。